May 2009

感受性が強すぎる詩人の悲劇的な未来を予告するような小説-The Bell Jar

Sylvia Plath初刊:1963年文芸小説 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0061148512&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0571226167&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 ボストン近郊で生まれ育ったEstherは、夏休みの間ニューヨーク市で(1950年代の)若い女性の憧れであった雑誌社のインターンを体験する。しかし、楽しいはずの体験にEstherは違和感を覚える。貧しいEstherは文学の才能と努力で奨学金を得てきたが、マサチューセッツに戻ると望んでいた創作講座から拒絶され、小説を書こうと思うが、自分にはその体験が欠けていると感じる。エール大学の医学生Buddyはいわゆるボーイフレンド(ほぼフィアンセ)だが、Estherは彼の精神的な裏切りに落胆して離れてゆく。だが、Estherは失恋したわけではなく、最初から自分たちの関係をどこか遠い場所から客観的に観察していたようなところがある。周囲の若者との社会経済的な差異や、不安定な未来、自分の才能への疑問などから、Estherはだんだん病的な鬱状態になってゆき、ついに精神科に入院する。… Read More »感受性が強すぎる詩人の悲劇的な未来を予告するような小説-The Bell Jar

お誕生日おめでとう!コナン・ドイル150才

今日(5月22日)は世界で最も有名な私立探偵(のひとり)シャーロック・ホームズの生みの親アーサー・コナン・ドイルの誕生日です。「Wuthering Heights(嵐が丘)」や「Pride and Prejudice(プライドと偏見/高慢と偏見)」がそれ以降のロマンス小説に影響を与え続けているように、いまだにホームズは他のミステリーの中で生きています。久々にホームズの作品を読むと、状況説明の場所で文章をやたら長くひっぱる傾向がありますし、回りくどい言いまわしに「この当時の人は本当にこんなに面倒くさい話し方をしたのか?」とあきれたりもしますが、そのうち「この言い回しは他の作品でパロディのように使われている」と気づいて面白くなってきます。たぶん、歴史小説や歴史ロマンスを書く作家のお手本になっているのでしょう。もちろんホームズのキャラも多くのヒーロー像に影響を与えていますから、そのあたりも興味深いところ。 楽しめそうかどうか、The… Read More »お誕生日おめでとう!コナン・ドイル150才