米国ロック界の伝説的存在からマーケティングの極意を学ぶ本が登場ーMarketing Lessons From The Grateful Dead

米国ロック界の伝説的存在グレイトフルデッド(The Grateful Dead)からマーケティングの極意を学ぶというユニークな本が出版されます。大ベストセラーが予想されており、極秘で作られたとても特別な本です。今日ようやく発表が許されるので、全米のマーケティング界のブロガーたちが、いっせいにこの本について書くことが予想されています。なぜ私がこれを知っているのかというと、共同著者のひとり、David Meerman Scottが私の夫だからです(情報公開)。これは本日発表のブログ記事

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●各界に広がる有名なThe Deadheadsたち

The Grateful Deadの熱狂的なファン(The Deadheadsと呼ばれる)は、米国のビジネスから政治の世界までまんべんなく広がっています。有名なデッドヘッド(Deadheads)には、ビル・クリントン、アル・ゴア、オバマ大統領、トニー・ブレア(元英国首相)、ナンシー・ペロシ(大統領と副大統領の次に位置する下院議長)ラリー・ペイジ(Googleの共同創立者)、エドワード・ノートン(俳優、映画監督)などがいますが、最も有名なDeadheadは、バスケットボール殿堂入りで現在人気スポーツ解説者のビル・ウォルトン(Bill Walton)でしょう。この本への数行の推薦文を頼まれただけなのに、熱意をこめすぎて数ページにわたる「まえがき」まで書いてしまったというのが、このウォルトンなのです。

●The Grateful Dead ってどんなバンド?

Thedead_apr_18_b The Grateful Deadが日本で殆ど知られていない理由のひとつは、彼らが一度も来日したことがないからです。そして、ミリオンセラーになったヒット曲もありません。ではなぜ、米国でこれだけの信者(Deadheadsは信者です)を抱えているのでしょう?

超デッドヘッド(Deadhead)で本まで書いてしまった夫を持っている私でも、それを理解するのには10年くらいを要したのですが、この本を読めば謎がすっかり解けます。心理分析に基づいたマーケティングの本なので、音楽ビジネスをやっている方だけでなく、政治、ノンプロフィット、あらゆる場面で活用可能な本といえるでしょう。

私がついニヤリと笑ったのが次の部分です。

But to a newbie, the scene, and the concert itself, prompted many questions and comments:"Why don't they tune up before they come onto the stage?""The guitarist is wearing shorts."…"Why don't the cops arrest all the people smoking dope?" "Everyone is smiling(even the cops); this is such a happy crowd!"(61ページ)

The_dead_apr18_d これはまさに私のデッド体験です。グレイトフルデッドのコンサートに必ずついてくるのがLSD入りらしきロリーポップを売っている、マリファナもくもくのフリーマーケットです。会場の空気はマリファナの煙で白く濁っていますが、その辺りに立っている警官もニコニコ笑っているだけ。警官に「逮捕しないの?」と尋ねてみたら、「だって全員逮捕なんてできないでしょ。それならいっそ楽しんだほうがいいからね」というものでした。

私にそのデッドヘッズのコミュニティの素晴らしさを説明してくれたのが、共同著者のブライアン・ハリガン(Brian Halligan)です。「The Whoのコンサートでは転ぶと踏みつけになるけれども、Deadのコンサートではみんなが助け起こしてくれる。そこが違い」とハリガンが言うように、コミュニティメンバーで助け合うのがデッドヘッズの信念です。

●デッドヘッズコミュニティの基盤になっている助け合い精神

Thedead_apr_18_g_2 デッドヘッズの夫は、多忙なときでも時間が許す限り無名の新人や失業した人たちを援助してきました。まったくビジネスでも利益がない無名の方でも「この人は面白い」と思ったら本を読み、推薦文を書いてあげ、失業した人には無料でビジネスアドバイスを与えたりもしています。もちろん、毎日数冊届く献本に全部目を通すことはできませんし、何百と受け取る相談に答えることは不可能ですが、「自分の生活を削らない範囲であれば、できるだけ人を助けなさい」と私に助言しています。この姿勢は、高校生のときからThe Grateful Deadで学んだ人生観なのかもしれません。

その姿勢を貫き、著者のScottとHalliganは、印税収入の25%をカリフォルニア大学サンタクルーズ校のthe Grateful Dead Archiveに寄付します。「まえがき」を書いてくれたビル・ウォルトンだけでなく、有名なロックミュージック写真家のJay Blackesbergが写真を提供し、The Grateful Deadのアートを担当してきたRichard Biffleがイラストを提供してくれているのも、デッドヘッズのコミュニティを尊ぶ人々の「助け合い精神」なのです。

米国では本のプロモーションのために作家がサイン会などのブックツアーをしますが、ScottとHalliganは、バンドと一緒にツアーまでやってしまいます。その情報はこちらです。

●ユニークであれ、そして与えよ

という教えに従い、8月上旬の発売に合わせTwitterとブログ上で抽選で4名様(ツイッター3名、ブログ1名)に本をプレゼントいたします。また、「洋書ファンクラブ」でシリーズで本の内容を解説してゆきます。音楽好きにもぴったりで読みやすいレベルの本ですから、この機会に洋書にチャレンジしてみてはいかが?

8件のコメント

  1. 初めまして!ついったーで拝見して読みに来ました。
    バンドのことは知っていましたが、ファンのつながりが温かいですね。私もよく似たコミュニティにいるので、これを参考により良いグループを作ってみたくなりました。まず私に何ができるか考えねば。すぐにでもこの本を読みたくてたまりません。
    ステキな本を紹介してくださり、誠にありがとうございます!

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  2. コメントありがとうございます。
    発売は8月2日の予定ですが、米国のアマゾンからはもう少し早く出荷すると思われます。
    洋書ファンクラブのほうで内容もご紹介してゆきますので、お楽しみに。

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  3. 邦訳が出て買って、ここを知りました・・・(遅)
    メチャクチャ面白い本でした。
    表紙はこのオリジナルが絶対にいいので
    こっちも買います。

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  4. noboruさま
    楽しんでいただけたようで、とっても嬉しいです。ありがとうございます!
    私にとっても、素晴らしい体験でした。これからもどうぞ宜しく。

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