閉ざされた庭園で13歳の少女を襲ったのは誰か?多くの登場人物の過去が絡む心理スリラー The Girls in the Garden

作者:Lisa Jewell
ペーパーバック: 336ページ
出版社: Atria Books
ISBN-10: 1476792224
発売日: 2016/6
適正年齢:PG15
難易度:上級
ジャンル:心理スリラー
キーワード:十代の少女の心理、親子問題、恋、嫉妬、イギリス
類似作家:Liane Moriarty, Paula Hawkins

統合失調症の父が起こした事件で自宅を失った若い母と10代前半の娘2人が、ロンドンのアパートメントビルに引っ越してきた。

このビルには中心に広い共有の庭園があり、住民のみが自由に使うことができる。12歳の長女グレイスは、この庭園でつるんでいる同年代の少年少女と仲良くなり、母親が3人の娘をホームスクーリング(在宅教育)している家庭に入り浸りになる。その理由のひとつは、このグループに属する唯一の少年だった。

母のクレアは、頼りにしていた夫のクリスが娘を危険にさらす放火事件を起こしたことが許せず、よその優しい父親に心惹かれる。

母や姉が見捨てた父親を恋しがる11歳の次女ピップは、新しい環境と人々に馴染めないものを感じ、傍観者になる。そして、恒例のサマーパーティの夜、庭園で頭から血を流して横たわっている姉のグレイスを発見する。

グレイスを襲ったのは誰か?

何十年も前に同じ庭園で十代の少女が死んだ事件があった。その少女と関わりがあった人物の何人かは、まだこのビルに住んでいて、パーティの場にもいた。その事件と関係があるのだろうか?

多くの登場人物の過去がからみ、すべての人が疑わしくなるところが、このThe Girls in the Gardenの面白さだ。

法的に子供への義務が厳しいアメリカに住んでいると、この本に登場するイギリス人の親たちが非常に無責任に感じる。そこにイライラもするのだが、英米のカルチャーの違いが面白いともいえる。

目くらましが多く含まれているので、けっこう最後まで興味を維持させてくれるのも良かった。

この本は表紙買いしたのだが、面白かったので続けて同作家の『I Found You』を読んだ(次にご紹介する予定)。

Liane MoriartyやPaula Hawkinsが好きな人にお薦めの掘り出し物作家だ。

閉ざされた庭園で13歳の少女を襲ったのは誰か?多くの登場人物の過去が絡む心理スリラー The Girls in the Garden” への2件のフィードバック

追加

  1. この本は読んだことがあります。私が読んだ時は題名が『The Girls』でした。詳細は忘れましたが、10代の女の子たちの生態(?)をうまく描いていると思いました。この作家の『Then She Was Gone』という本が、私の「読みたい本リスト」に入っています。『I Found You』の書評も楽しみにしています。

    子どもへの義務の件。「鍵っ子」がいる日本から来た私の目には、そんなことが許されず、学校が休校になったりすると親が仕事を休んだり、子どもを見てくれる人を探さなければならないイギリスの様子は厳しく映りますが、アメリカはもっと厳しいんですね。

    いいね: 1人

  2. Sparkyさん、
    そうなんですよ。日本で「ひとりでお買い物」なんか見ると、「そんなことされたら、誘拐されたり、性的被害にあったりするよ〜!」と怒りすら覚えてしまうのですが、それって、アメリカ暮らしが長くなりすぎたからなんでしょうねw
    イギリスよりずっと厳しいです。
    また、厳しいので、子供の独り歩きがなく、そのために独り歩きしている子がいると、すごくターゲットになりやすいというのもあるかもしれません。

    いいね

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