児童書の傑作 The One and Only Ivan のファンのための続編  The One and Only Bob

作者:Katherine Applegate
Hardcover : 352 pages
ISBN-13 : 978-0062991317
Publisher : HarperCollins
発売日:May 5, 2020
適正年齢:小学生から中学生
難易度:4/10(文法は中学校英語をすべてマスターした程度。ネイティブの言い回しは難しいかもしれない)
ジャンル:児童書
キーワード:The One and Only Ivan、動物の友情、動物園

The One and Only Ivanで、ゴリラのIvanと親友だった雑種犬のBobが主人公の続編。

チワワとパピヨンが混じった雑種犬のBobは、子犬の頃に母犬から引き離され、きょうだいと一緒に走っている車から外に投げ捨てられた。空腹で疲れ切ったときにみつけたのが、ショッピングモールの中の檻に閉じ込められていたゴリラのIvanだった。いろいろな冒険を経て、Ivanと子象のRubyは最悪な環境から逃れ、自分たちを大切にしてくれる広い動物園で暮らすことになった。

BobはIvanを解放するために力を尽くした少女Juliaの家で飼い犬になったのだが、心はまだ独立心旺盛な野良犬だ。躾には応じず、Juliaを悩ませている。

Bobが楽しみにしているのは、Juliaの父親が勤務している動物園に住んでいるIvanとRubyを訪問することだ。ある日の訪問中、ハリケーンの影響で竜巻が起こり、動物園はめちゃくちゃになる。野良犬としてのタフさを発揮して動物の救助をするBobは、この混乱で飼い主たちから離れているときに過去の後悔の原因と再会した…..。 2012年に刊行されたThe One and Only Ivanは、実話を元にしたフィクションで、感動的な児童書だった。映画化されて今年の夏に劇場公開されると聞いていたのだが、パンデミックのせいかディズニーでの配信になっているようだ。

この続編は、そのときの脇役だったBobが主人公なのだが、小さくてかわいい類の犬にもかかわらず、中身は少々ガラが悪い皮肉屋だ。小学生にとっては、そのあたりがきっと楽しいのではないかと思う。

感動的な逸話も入っているのだが、Ivanが主人公の前作と比べると胸にずしんと響くものがない。どちらかというと、The One and Only Ivanの世界が好きで、登場人物や登場動物とお別れしたくないファンのための後日談的な感じだ。だから、前作を読んでいない人には何か欠けているように感じるだろう。興味がある人は、まずThe One and Only Ivanをお読みいただきたい。

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