エッセイ集『アメリカはいつも夢見ている』刊行のお知らせ

Cakesでの連載『アメリカはいつも夢見ている』がエッセイ集としてKKベストセラーズから刊行されます。
連載当時に話題になったエッセイを選んで加筆修正し、それに書き下ろしを加えたものです。

アメリカ合衆国のボストン近郊に住んでいる私がcakesで『アメリカはいつも夢見ている』という連載をスタートしたのは2015年のことでした。当時cakesの編集担当者だった平松りささんと「アメリカンドリーム」という切り口から、日本の方があまり知らないアメリカの過去、現在、未来をテーマに語ることを話し合いました。最初のうちはcakesの読者を知っておられる平松さんの「こんなテーマが面白いかも 」という提案にしたがって、アメリカでのビジネスでの成功や恋愛について書いていましたが、そのうちに日本のソーシャルメディアで話題になっている社会問題や心の問題について、アメリカで暮らしている私の少し異なる視点を書くことが増えました。ジェンダーやセクシャルハラスメントの話題を掘り下げるエッセイは嫌われるのではないかと思いましたが、そういったものを多くの読者が興味を抱いて読んでくださったのは嬉しい学びでした。

エッセイは、次のような章のテーマでまとめています。

第1章
人を幸せにするささやかな冒険

第2章
幸せを呼ぶ仕事とお金の発想転換

第3章
「知る」ことで自分が変わる恋愛のルール

第4章
いまさら質問しにくい#MeTooムーブメントの実際

第5章
せちがらい世の中で楽しく生きるコツ

目次のサンプル

 

帯の推薦文

 

 

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このエッセイ集は、私にとって連載を単純にまとめただけの本ではありません。1冊の本として刊行されるまでに、数え切れないほど多くの方が手助けをしてくださいました。

まず、7年にわたるCakesの連載では、編集担当の平松りささん、中島洋一さん、井澤健輔さんからはこれまで気づかなかった異なる視点を学びました。特に日本を離れて長い私にとって、日本人の(私より若い世代の)観点を知るのは貴重な体験でした。

この本をひとつの書籍にするご提案をくださったKKベストセラーズの鈴木康成さんには特に感謝しています。ひとつひとつのステップでオープンに話し合いながら最良の方法を見つけていくという、まったくストレスがなくてjoyがあふれる楽しい仕事になったのは、ひとえに鈴木さんのおかげです。素人の私がジョギングや旅の記録として撮影してきたiPhoneの写真を表紙や文中で使うことを提案してくださったことで、想像を遥かに越えた素敵な本になりました。

レオス・キャピタルワークスの会長兼社長・最高投資責任者として多忙な生活をされているなかで対談に応じてくださっただけでなく、推薦文まで書いてくださった藤野英人さんには感謝してもしきれないと思っています。どんなに忙しくても、ピアノ、社交ダンス、将棋、愛犬とのキャンプを楽しまれ、フェイスブックで「今日のよかったことを3つだけ箇条書きにする」という#3goodthingsを提唱され、多くの方が参加できるよう毎日続けておられる藤野さんは、多くの意味で私がお手本にしている方です。

多くの人が苦難のみに目を向けがちな人生を愛とユーモアでラッキーでハッピーに変えていく魔法を持っているようなエッセイストの岸田奈美さんから推薦文をいただいたのも光栄でした。

著名な装幀家の石間淳さんにデザインしていただくだけでも嬉しかったのに、私が撮影した写真をまるでプロの撮影家の作品のような表紙にしてくださったのには興奮してしまいました。表紙を取った中の写真も、私が大好きなものであり、これをここに使うことを選んでくださったことになんだかウルウルしてしまいました。ぜひ中身を見ていただきたいです。

国際結婚について多くの貴重なご意見を語ってくださった塚越悦子さんをはじめ、多くの方が取材でご協力くださいました。そして、何よりも、連載で応援してくださった読者のみなさんがいらしたからこそ出来上がった本です。

個人的に抱きしめたくなってしまう本なのですが、皆さんにも抱きしめていただければ嬉しいです。

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