★★★★(英語ネイティブの普通レベル)

傷ついた心が癒されてゆく詩情豊かな物語-The Speed of Light

著者:Elizabeth Rosner出版年:2001年純文学 静かで美しく、心が癒される物語を読みたい方におすすめ http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0345442253&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 ポーラとジュリアンの兄妹は、ホロコーストの過酷な体験から抜け出せない父親に育てられた。優れた声楽の才能を持つポーラは、住み込みでレッスンをしていたために父親の影響を逃れることができたが、ひとり残されたジュリアンは成人した今もひきこもり状態になっている。ポーラはプロの声楽家をめざしてヨーロッパでオーディションを受けることを決め、留守のあいだ掃除婦のソーラにジュリアンの世話を頼む。いっぽう掃除婦のソーラは、故国で政府軍が家族と村の住民全員を皆殺しにしたのを目撃し、たったひとりの生き残りとして罪悪感を抱いている。「生存者の罪悪感」の犠牲となり、幸福になれないジュリアンとソーラが、とまどいながらも寄り添ってゆく。傷ついた魂が未来に向かって生まれ変わろうとする過程を、詩人のRosnerがリリカルな文章で美しく描く。… Read More »傷ついた心が癒されてゆく詩情豊かな物語-The Speed of Light

ロマンスのカテゴリーには入れたくないラブ・ストーリー

「ロマンス」と呼ぶと、フォーミュラに沿って書かれたハーレクイーンロマンスを連想されてしまいそうなので、ときどきちょっとカテゴリー分けに悩むことがあります。ハーレクイーンロマンスは、「escape read(現実から離れて楽しむための本)としては、展開に裏切りがなくてそれを求める読者には良いと思います。けれども、独自の世界を持ち、読後に余韻を残すラブストーリーをそれと一緒にするわけにはゆきません。でも、他にカテゴリーの表現方法がないので、ロマンスのカテゴリーに入れている作品があります。 というわけで、次のリストは、ロマンスのカテゴリーには入れていますが、それ以外の要素が強いラブストーリーです。Twilightを読み終えて、「次は何を読もう?」と思っている方、「Twilightなんて甘いロマンスは読みたくない」、という方、どちらにもおすすめです。 ロマンスのカテゴリーに入れたくないラブストーリー 読みやすさとしては、★★★から★★のレベルです。… Read More »ロマンスのカテゴリーには入れたくないラブ・ストーリー