この夏刊行のDraculaもの2作 Dracula, my Love と Dracula In Love

Twilightの成功のせいなのか、この夏は売れっ子作家によるDracula
のスピンオフが2作も刊行されました。題名が酷似しているだけでなく、Minaの視点から描いたロマンスという点でも同じ。偶然とはいえ、作家の方々は嫌だったでしょうね。

ARCをいただくチャンスがありましたので、原作と照らし合わせて2作を読み比べることにしました。

Dracula

(さらに…)

Twilightのバンパイアの代わりに堕天使を使ったYAロマンス – Fallen

Lauren Kate
464ページ(ハードカバー)
出版社: Delacorte
発売日:2009/12/8
YA(ヤングアダルト)/ファンタジー/パラノーマルロマンス

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名門私立校に通っていた17歳の少女Luce Priceは、デートの相手の少年が焼死した事件のせいで問題児が収容される不気味な矯正施設Sword & Crossに送り込まれる。

その当日にLuceは謎めいた少年Danielに遭遇する。彼女を見かけたときに一瞬微笑んだ彼はその後徹底的に冷たい態度で接する。
冷たくされながらもLuceはどうしてもDanielを忘れることができず,親友になったPennという少女とDanielの謎を探ろうとする。

実は、人間に恋したために地に堕ちた天使のDanielは繰り返し転生するLuceと会う運命なのだが、二人がキスをしたらLuceは命を失うことになっている(この謎は最初から読者にすっかり見えているのでネタばれではなし)。いっぽうで、不良っぽいが美男子のCamが積極的にLuceに近寄ってくる。冷たい態度を取っているのにDanielはLuceがCamに接近するのは阻止しようとする。

バンパイアと狼人間の代わりに善と悪の2方向に分かれた堕天使を使ったTwilightの二番煎じYAロマンス。Twilightのように3部作かシリーズを狙っているようで、本作品は過去の一部を明かす第一部でしかない。

●感想

Twilightの読者層を狙っていることがはっきりわかるYAロマンスです。2人のホットな男性の間で揺れ動いちゃうのもそっくり。主人公のLuceのどこがそんなに魅力的なのかまったく説明はありません。TwilightのBellaも客観的に見れば「どこがそんなにいいのかわからない」優柔不断で自己チューな性格でしたが、LuceはBellaより「愛される理由」が不明でした。でも理由なくホットな男性たちに愛されて奪い合いされるって、女の子が好きなロマンスのフォーミュラなのかもしれません。それより、LuceとCamの魅力についてルックスだけしか描かれていないのはいかがなものか…(とマジになってもしょうがない)

問題は、DanielとLuceの謎がまったく謎ではなく、Camの正体もなんとなく最初からわかっていて、長いわりには読み進める動機をあまり与えてくれないということです。辻褄が合わないこともいっぱいありますし…。でも、「バンパイアより堕天使のほうがホットだわ〜」という女の子も出てくる可能性はあります。バンパイアはもう「passé」ですからねwink

●読みやすさ ★★★★☆

難しいボキャブラリはなく、Twilight と同程度です。

●アダルト度 ★★☆☆☆

ロマンスシーンはキスどまりです。でも主人公の女の子は「キスされたい〜」、「抱きしめられたい〜」なんてことばっかり考えてます。

“longing”という表現がぴったりでTwilightよりも文学少女向けのラブストーリィーShiver

Maggie Stiefvater
400ページ
Scholastic Press
2009年8月1日
ヤングアダルト/ファンタジー/パラノーマルロマンス/青春小説

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Kindle版

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Graceは幼いとき、森に繋がる裏庭で狼の群れに襲われたことがあり、そのときに出会った黄色い目の狼のことがずっと忘れられないでいる。Graceは、黄色い目のmy wolfに再会できる冬を毎年待ちこがれている。
黄色い目の狼は、夏は人間に戻ることができるが、寒くなると狼の姿に変わってしまうwarewolf(狼人間)のSamだった。噛まれた感染でwarewolfになった彼らは、狼の姿になっている間は狼の習性そのもので人間としての思考を失ってしまう。多くの者はその運命を受け入れてしまうが、書物や音楽が好きなSamは人間性を失わずにSamでいたいとあらがっている。けれども、Samが人間の姿でいられる夏はだんだん短くなっていた。

下は作者Maggie Stiefvaterが制作したTrailer

●ここが魅力!
狼人間の少年と高校生の少女とのパラノーマルロマンス、と書くと真っ先に連想するのが爆発的に売れたTwilightシリーズです。たしかに共通点は沢山あります。けれども受ける感じは相当異なります。
まずTwilightはEdwardの謎と危険さが魅力ですが、ShiverのSamはwarewolfのくせに血が嫌いで繊細で奥手な普通の高校生といった感じです。どっちが好きかと訊ねられたら、だんぜん私はSamですね。 女子高校生たちはきっと危険な雰囲気のEdwardのほうが好みでしょうが、私はSamの純粋無垢でシャイ、Rilkeなんか引っ張りだしてギター弾いてくれるところがかわいいです。 pianoとギターだとやっぱり私は「男はギターだ!」派です。Graceにもう少し面白みがあって欲しかったところですが、TwilightのBellaに比べればしっかりした個性と行動力があって好感が持てます。
また、文章はShiverのほうが詩的です。
特にChapter oneとChapter Twoの作り上げた雰囲気がとっても好きでした。たった4ページの簡単な文章なのにSamとGraceのlongingが鮮明に伝わってきます。また、Twilightはアクションとソープオペラの要素がありますが、Shiverは争いシーンも少なく全体的にとても静かな感じです。抑圧された簡潔な表現ゆえに私はTwilightよりも好感を抱きました。
ひとことでまとめると、「Twilightはロマンスで、Shiverはラブストーリィ」といったところでしょうか。

追記:今ごろになって気づいたのですが、私が露骨なロマンスブックが苦手でYAファンタジーやゴシックロマンスなどのほうが好きなのは、ラブストーリィに求めるのがこの"longing"の感覚だからなのだと思います。Wuthuring Heightsが永遠に愛されるのは、この"longing"を見事に表現しているからでしょう。だからキャラの肉体的特長を描写したものよりも、頭の中身を描写してくれるほうがセクシーだと思うわけです。

●読みやすさ ★★★★☆
簡潔な文章でとても読みやすいと思います。
作者は27歳なので、TV番組などのアメリカのポップカルチャーがよく出てきます。わからない部分があっても、きっとそれはローカルな話題なのだと思って飛ばしてください。物語の進行にはほとんど無関係だと思います。

●アダルト度 ★★★☆☆
キスシーン程度までがほとんどですが、シーンの描写抜きで「初体験」があったことを暗示する場面があります。恋愛がテーマですから高校生以上が対象です。

●この本を気に入った方は、Maggie Stiefvaterのその他の作品をどうぞ

デビュー作 Lament: The Faerie Queen's Deception

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マサチューセッツ伝統校での都市伝説の元凶は?

1635年に設立されたBoston Latin Schoolは、アメリカで最も古い学校です。多くの有名人を生み出したこの由緒ある学校で、最近「人間との混血のバンパイアの生徒がいる」という奇妙な都市伝Gothp1020646説が広まっているというのです。そこに警察が別の用件で学校を訪問したものですから、「生徒がバンパイアに噛まれた」とか「バンパイアが逮捕された」といったとんでもない噂がいっきに広まり、ついに校長が保護者と生徒へ公式通知を書く羽目になりました。でも、これが新聞沙汰にまでなったのは、吸血鬼なんか信じるとは思えない秀才が揃ったBoston Latinでの出来事だったからでしょう。
もちろんバンパイアなんているはずもなく、噂の元凶は何人かの女子生徒がgoth(ゴス、またはゴシックファッション。写真はwiki-mediaより)の女子学生を苛めるための嫌がらせだったようです。学校側は「いじめはない」と説明していますが、取材で”吸血鬼”の子たちは「青白くなるために血を抜いている」という噂を口にする生徒がいるのですから、都市伝説はすぐには消えないでしょう。

こういう都市伝説が生まれるのはアメリカでTwilightをはじめとしたバンパイア・ブームがあるからでしょう。バンパイアだけでなくパラノーマル・ファンタジーが、特にヤングアダルトとロマンスブックの分野でブームになっています。生粋のロマンスブックではファンタジーの要素はエロチックロマンスのためにこじつけられた感じなので、個人的にはそれらをファンタジーとは呼びたくないのですが……。どちらにしても、ファン層は圧倒的に女性です。今日は巷にあふれるパラノーマル小説を代表するベストセラーを(人気の順に)ご紹介します。

1.Twilightシリーズ
これは言うまでもありませんよね。
ご興味ある方は本ブログの書評をごらんください。

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2.Southern Vampire Mysteriesシリーズ(第一巻 Dead Until Dark)
これは、大人のロマンスブックとミステリーが融合した作品。

あまりにも人気があるので試してみたのですが、個人的には登場人物と文章ががさつで好きにはなれない本でした。
人の心が読めるウエイトレスのSookieとバンパイア、狼人間、シェープシフターといったホットな男性たちとのロマンスにミステリーとアクションが加わったものです。1巻ずつ一応完結するミステリーの形をとっていますが、基本的には大人のロマンスブックなのだと思います。TV番組「True Blood」は本よりもさらに過激とのこと。

本格的なミステリーやゴシック作品、文学を求める方には決しておすすめできませんが、軽く読み捨てられる娯楽作品を求める方は、簡単な英語なので試してみると良いかもしれません。アダルト度は★★★★★。

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3.House of Night シリーズ
ヤングアダルト向けファンタジー。このシリーズでは、バンパイアは普通の人間が遺伝的なコンディションで変化するものと設定されています。吸血鬼が出てくるダークな学園もの、といった感じです。読者層には女子中・高校生が多いようです。

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4.Black Dagger Brotherhoodシリーズ
大人向けのロマンスブック。読んだことはありませんが、新しい巻が出るたびにニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに入るということは、ハーレクイーンロマンスの域を超える魅力があるのでしょう。

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5.Mercy Thompsonシリーズ
これもSouthern Vampire Mysterieのように、吸血鬼、狼人間などいろいろなパラノーマルが登場するもののようです。読んだことはありませんが、読者評価によりますと、ロマンスよりユーモアの要素が大きいようです。これも新しい巻が出るたびにニューヨークタイムズ紙のベストセラーに入ります。

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6.Dark-Hunterシリーズ
大人向けロマンスブック。私は、作品の内容説明(顔は良くないが心が美しいセックスレスの女性セックスセラピストと、呪いで本に閉じ込められたこの世で最も美しい男性とのホットなファンタジーロマンス)を読んだだけで「ぎゃーっ!」と叫んで逃げたくなるのですが、新しい巻が出るたびにニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに入るということは、どこか他のロマンスよりも卓越した魅力があるのでしょう。

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7.その他のヤングアダルトで人気のパラノーマルシリーズ(あるいは三部作)


●Blue Bloodシリーズ

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●Vampire Academyシリーズ
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Mortal Instruments三部作

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私が恋したラブストーリー-In the Country of the Young

著者:Lisa Carey
出版日:2000年10月
純文学/パラノーマル/ゴシックロマンス

孤独なアーティストと少女の幽霊の切なく美しいラブストーリー

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今日は私の誕生日なので、とっておきの私のお気に入りをご紹介します。

舞台はメイン州の沖に浮かぶ小島。ボストン生まれの中年のアーティストOisin MacDaraは、愛する双子の妹Nieveが15歳のときに自殺して以来、誰とも心を通わせずに孤独に暮らしてきた。アイルランド系のOisinは生まれつき霊を見ることができるsecond sightを持っていたのだが、Nieveが死んでからはその能力を失っていた。けれどもOisinは、いつかNieveの霊が戻ることを信じて待っていた。
霊が蘇るというSpirit NightにOisinのもとを訪れたのはNieveの霊ではなく、150年前に船の難破で死んだ7歳の少女Aislingだった。Aislingの霊も、そのときに見失った兄を求めていたのだ。
生きたくて生きることのできなかったAislingは人間の少女として蘇るが、まるで生き急ぐかのように急速に成長してゆく。とまどいながらもAislingの世話をし始めたOisinは、初めて妹以外の人間に対する愛情を知るようになる。
アイルランドの迷信と伝説が織り込まれた、切なく、美しいラブストーリー。悲恋でも救いがある結末が長く心に残る。

この本に出会ったのは、ボストンで行われたブックフェアでのことでした。Uncorrected Proofにサインしてもらうときに初めて会った作者のCareyは、彼女の作品によく登場する少女たちのように感受性が強くて繊細な感じの若い女性でした。
評論家から高い評価を受け、出版社もキャンペーンに力を入れ、読者の評価が高かったにもかかわらず、なぜか商業的にはさほど成功を収めなかった作品です。邦訳されていれば絶対に好きになる人がいたと私は思うのですが。

●ここが魅力!
ともかく、文章が素敵です。匂いや色、肌の暖かさ、それだけでなく空気に含まれた水の粒子まで見えるような、すばらしい表現力と微妙な心理表現に、読み終えるのがもったいなくなります。たとえいつかは死ぬとしても、生まれてきて、いろいろな人と出会い、そしていろいろな愛を体験することのすばらしさに気づかせてくれる、そんな美しいラブストーリーです。

●読みやすさ ★★☆☆☆
非常に詩的な美しい文章ですが、ストーリーを追うのは難しいかと思います。
ただし、この本は一行ずつ味わいながら読むべき本ですから、そのつもりで読めば楽しめると思います。
いったん慣れると、読み終えるのがもったいなくて、わざとスローダウンしたくなるでしょう。

●アダルト度 ★★★☆☆
セックスシーンはありますが、ヤングアダルト程度の表現です。自殺も扱っていますし、中・高校生以上向けでしょう。

●この作品が気に入った人はこんな本も!
The Mermaids Singing

Careyの処女作。アイルランドの人魚伝説が織り込まれた、思春期の少女の危うい心理を描いた佳作。

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Love In The Asylum

Careyの第3作は、精神科病棟で出会った2人のラブストーリー。

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軽くてユーモアがあるパラノーマルロマンス-The Mediatorシリーズ

著者:Meg Cabot
ヤングアダルト/パラノーマル/ロマンス(やや)

初心者でも簡単に読めるパラノーマル・ヤングアダルト本

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今日は初心者でも気軽に読める娯楽作品をご紹介します。

The Mediatorシリーズの主人公は女子高生のSuze。彼女には幽霊が見えるだけでなく会話をする能力がある。母の再婚でニューヨーク市からカリフォルニアに移住したところ、彼女の部屋には19世紀に死んだハンサムな幽霊のJesseがすでに住み着いていた。第一話Shadowland (Book 1)では、Suzeと義理の兄弟が通う高校にボーイフレンドにふられて自殺した女子高生の幽霊が出没する。Suzeはメディエーターとして恨みから殺人や破壊をたくらんでいる幽霊に成仏するように働きかけるが、思わぬ危険が待っていた。

幽霊のJesseとのロマンスやユーモアある軽いタッチが女子中学生・高校生に人気。

presentこの本を希望者の中から抽選で1人にプレゼントします。締め切りは3月16日(月曜日)午前0時.申し込みはこちらで。

●ここが魅力!
Princess Diaryで有名なMeg Cabotの作品はいずれも、軽くて明るく、どんどん読めるところが魅力です。1冊読みきれば、SuzeとJesseがどうなるのか知りたくてシリーズをどんどん読み続けたくなるでしょう。
(でも、読み応えのある作品を求める人には軽すぎると思います)

●読みやすさ ★★★★☆
Meg Cabotの作品の英語は、平均的な9-12歳向けの児童書よりずっと簡単です。読み進めたくなるストリー性もあり、初心者におすすめのヤングアダルト本です。

●アダルト度 ★☆☆☆☆
小学生が読んでも大丈夫なロマンスです。シリーズが進んでもキス程度です。また、幽霊は出ていますが、さほど怖くありません。

●この本が気に入った方はこんな本も...

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Breaking Dawn(Twilight Saga, Book 4 )

著者:Stephenie Meyer

2008年刊

ジャンル:ロマンス/パラノーマル/ファンタジー

ハッピーエンドを望む読者のための完結編

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ロマンスはお菓子のようなものです。

安物のチョコレート菓子が好きな人もいれば、英国のハイティーやフランス料理のデザートチョコレートムースでないと口にしない人もいます。

Stephenie MeyerTwilightはフレッシュな果物を使ったフルーツタルトのようにイノセントな甘酸っぱさを保ち、砂糖とクリームの取りすぎで気分が悪くなるようなロマンスではありませんでした。図書館の理事をしている友人はふだんこの手のロマンスが苦手なのですが、Twilightの読書体験を「アイスクリームを食べたときと同じ」で「栄養素のないカロリー摂取(エンプティカロリー)だけれど、食べ終わるまでは楽しかった」と例えました。これは、ストリーテラー(シェフ)としてのMeyerの腕前によるものです。

それなのに、第4作の「Breaking Dawn」は突然Hershey’sチョコレートになってしまったのです。

発売日の深夜にバーンズ&ノーブル書店で開かれたバンパイア・プロムパーティには高校生の娘と友人3人組をつれて行ってあげたくらい応援していたのです。でも、読み終えた私が高校生の娘に伝えた感想は「Terrible!」のひとことでした。

Twilightの熱烈ファンは気を悪くするかもしれませんが、新鮮でイノセントな甘酸っぱさに惹かれてタルトを食べ始めた者にとっては、締めくくりに、チョコレートとは名ばかりのHershey’sを出されたら文句を言わずにはいられません。

あまりにも多くの点に「ああああああああ。。。。。。。。。。。。」と叫びたくなったのですが、その理由をなるべく冷静に整理してみました。

1.ふつうの人が「幸福」と誤解して求める即物的な理想(たとえば並外れた美しさと強さ、不老不死、好きな人と結婚する、これも不老不死のわが子、富、その世界でのステイタス、エトセトラ)がすべて実現してしまう。そして、主人公(とそれより問題なのは作者)がそれに疑問を持たない。

2.登場人物の性格がこれまでの作品とは大きくことなる。(エドワードのカリスマ性はどこに行ってしまったのか?)

3.中年の読者でもすんなりと17歳に戻ることができるのが魅力だったのに、この本のベラとエドワードはまるで適齢期を逃しかけた30歳くらいの夫婦のような言動をとる。魅力だったイノセントさが完璧に失われている。

4.ハッピーエンドには必ずしも必要ではないセックスと妊娠。ヤングアダルト本で、しかもファンタジーなのに、これらにあまりにも重点を置き、ページも割きすぎている。愛イコールこの2つだといわんばかりの「Breaking Dawn」は、良質のロマンスとしては失格。

5.不要に都合が良すぎるストーリー展開

このような作品になってしまった理由を私なりに推察してみました。

ファンからのハッピーエンドを求めるプレッシャーもあったと思いますが、私は彼女のモルモン教徒としての道徳観がついに邪魔をしたのではないかと疑っています。

私の少ない知識に基づくと、彼らは結婚するまでのセックスはいけないことと教えています。Meyerの大人向けのSFHost」でも主人公の男性はエドワードのように「結婚までは駄目」という態度を貫きます。そのくせ、年上の男性とはるかに年下の女性の組み合わせに対しては違和感を覚えないようです(ネタばれになるので詳細は省きます)。作品中のこれらの共通点は、最近まで幼い少女を年上の男性に嫁がせる一夫多妻の慣習(現在は違法)があり、結婚したら子供を産むことを奨励されるモルモン教の特性とも合致しているようです。また、カトリックと異なり経済的な成功が奨励されています。

作者の宗教観が影響を与えたと思うのは考えすぎでしょうか。

ベラとエドワードのハッピーエンドを切実に求めるタイプのTwilightファンは安心して楽しめるでしょう。わが娘は後日冷静になってから「まるでFanfic(ファンフィクション:二次創作)」と批判しましたが、最初に読んだときは「ハッピーエンドでよかった」と喜んでいたのですから。ロマンスがさほど好きでないファンタジーファンの高校生の少女は、「この巻はいろんな面でグロテスク」と批判しましたが、それは少数派のようです。

●読みやすさ ★★★☆☆

Twilightよりもははるかに複雑になっていますし、長くもなっています。けれども基本的には簡単で読みやすく、★★★★に近い★★★です。

●ここが魅力!

手に汗を握るシーン、涙をさそうシーン、スプラッター、など息をつく暇もなくスピーディーに展開します。娯楽作品としては最後まで飽きないでしょう。

●アダルト度 ★★★★☆

セックスシーンをきわどい場面でそらす、という技法的な努力はしていますが、セックスのことばかり考えている(それを愛と混同しているきらいがある)ティーンの主人公はヤングアダルト本にはどうかな?という感想です。

●この本を気に入った方にはこんな本も...

Twilightを参照してください。

Eclipse (Twilight Saga, Book 3 )

作者:Stephenie Meyer

2007年刊

ジャンル:ファンタジー/パラノーマル/ロマンス/ヤングアダルト

三角関係のテンションとアクションに満ちた娯楽作

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トワイライト・サガの第3作「Eclipse」のテーマは「嵐が丘」ということ。
エドワードもジェイコブもヒースクリフに似ていないので、三角関係を除いてさほど嵐が丘を連想させるところはありませんでした。でも嵐が丘より読みやすくて面白いのは確かです。
今回はちょっとミステリー/サスペンスの趣がある出だしです。シアトルで次々と殺人事件がおき、どうやらVolturiの掟に背いてバンパイアを大量生産しているグループがいるようです。ベラの命を狙っているバンパイアの存在がわかり、エドワードは安全のためにベラがジェイコブに会うことを禁じます。
第2作でエドワードの不在中に支えてくれたジェイコブに対し友情以上の感情を抱くベラ。エドワードから力づくで彼女を奪おうとするジェイコブ。このあたりからちょっとややこしいことになってきます。体温がなく凍えるような肌のエドワードと人間よりも体温が高いジェイコブ。クールで大人のエドワードと熱血漢で子供っぽいジェイコブ。バンパイアと狼人間。対極にある二人の男性が奪い合いの争いをする、というのは女性の夢ですよね。というわけで、私の周囲の女子高生からは第2作よりも人気があった作品です。
私はロマンスの繊細さがあった第2作のほうが好きでしたが、最後まで飽きさせない展開には脱帽です。

●読みやすさ ★★★☆☆(2009/3/1修正)

★★★と★★★★の中間ですがTwilightに比べると、少し読みにくいところがあるかもしれません。けれども、すでに2冊をこなしているあなたでしたら、まったく困ることはないでしょう。

●ここが魅力

初恋、失恋、ときたら次の恋の試練は三角関係ですね。今回はエドワードとジェイコブのベラ奪い合い競争が焦点です。

●アダルト度 ★★★☆☆

YA(ヤングアダルト)。高校生の少女向け。ラブシーンは前の2作より増えています。

●この本を気に入った方はこんな本も...
完結編のBreaking Dawn。前もってお断りしておきますが、ちょっと厳しい批評です。熱烈ファンの方にはごめんなさい。

その他のおすすめは、Twilightを参照してください。

New Moon (Twilight Saga, Book 2 )

作者:Stephenie Meyer

2006年刊

ジャンル:ファンタジー/パラノーマル/ロマンス/吸血鬼/ヤングアダルト

エドワードとベラはロメオとジュリエットの悲劇を繰り返すのか?

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★★★★☆(2009/3/1に他のエントリーとの比較により修正)

★★★と★★★★の中間。文法は単純ですし、大学入試に出るような難しい単語は使われていません。高校1年生程度の英語力で十分理解できます。本は分厚いのですが、フォントが大きいので決して長い作品ではありません。多くの912歳向けの作品よりも読みやすいと思います。

●ここが魅力!

恋が安定してしまうと面白くありません。

New MoonではTwilightで体験できなかった失恋の苦しみをじっくり味わえます(そんなの味わいたくない、という人もいるでしょうが)。失恋で終わらず、それからの回復が醍醐味です。山あり谷ありの感情のローラーコースターが楽しめます。

●アダルト度 ★★★☆☆

YA(ヤングアダルト)。高校生の少女向け。

キスシーンを含むラブシーンは沢山ありますが、YAものとしてはこんなものでしょう。

自殺願望っぽいところもあります。

●この本を気に入った方はこんな本も...

Twilightシリーズの続編。その他はTwilightを参照してください。

Twilightの続編「New Moon」のテーマはロメオとジュリエット。「ということは、どちらも死んでしまうの?」というのが最初に浮かぶ疑問ですが、発売当日に読んだ読者以外はそういう心配をしなくてもよいことはご存知だと思います。

Twilightでとりあえずハッピーエンドになったのですが、エドワードの家で起こった誕生日のアクシデントをきっかけに彼の様子がおかしくなってきます。Twilightが初恋の甘酸っぱさを鮮やかに描いていたのに対し、New Moonは失恋の絶望を徹底的に描きます。恋の最中に信用しきっていた恋人から見捨てられる心の痛みが延々と続くことに私の周囲の高校生は落ち込んだようです。また、エドワードの出番が少なく、狼人間(シェイプシフター)のジェイコブの存在感が大きくなってくるのもファンの少女たちの神経に触ったようです。それゆえ、読者の評が低めになっているようですが、恋の陽だけでなく陰を描く出来の良いロマンスだと思いました。

また、この本ではアリスの特殊な才能とロザリーのちょっと困った性格が「ロメオとジュリエット」のシチュエーションを作り上げる鍵になっています。そして、これからの物語で重要になってゆく、バンパイア界の貴族とも呼べる不気味なVolturi一家が登場します。

バンパイアと狼人間たちの確執、エドワードとジェイコブのライバル意識もこの本から強くなってきます。そしてベラがその間で悩むようになる理由もこの本を読まねばわかりません。そういった意味で、シリーズでは読み逃してはならない一冊です。

Twilight ( Twilight Saga, Book 1 )

作者:Stephenie Meyer

2005年刊

ジャンル:ヤングアダルト/ファンタジー/パラノーマル/ロマンス

全米の少女(と中年女性)が恋におちた吸血鬼と人間の少女のラブストーリー

2009/3/1修正

いきなり主人公が死に直面する場面でスタートします。”he”が彼女の愛する者であることは想像できますが、彼女を殺そうとしているのが誰なのかはわざと曖昧になっています。

ここですでに作者Meyerのストーリーテラーとしての卓越さがうかがえます。

主人公は17歳のベラという少女で、両親は離婚しています。これまで同居していた母に新しい恋人ができ、ベラはその邪魔にならないように父と同居することに決めます。太陽がさんさんと輝くフェニックスからそれとは正反対で一年中雨が降るワシントン州のForksという田舎町に引っ越してきたベラは、小さな高校で美しい5人組の兄弟をみかけます。そのうちの一人エドワードはベラをまるでおぞましいモノのように扱ったかと思うと、数日後にはそれと正反対に親しげな態度を取ります。エドワードはいったいベラのことをどう思っているのでしょう?エドワードの謎に危険を感じながらも、ベラは強く惹かれてゆきます。

●読みやすさ ★★★★☆(他のエントリーとの比較から2009/3/1に修正)

★★★と★★★★の中間。文法は単純ですし、大学入試に出るような難しい単語は使われていません。高校1年生程度の英語力で十分理解できます。本は分厚いのですが、フォントが大きいので決して長い作品ではありません。多くの9-12歳向けの作品よりも読みやすいと思います。

●ここが魅力

この本の優れたところは、吸血鬼というパラノーマルなテーマを扱いながらもクラシックなロマンスブックの流れを汲み、初恋でしか味わえない特別な甘酸っぱさを表現しきっているところです。自分が抱くこの気持ちは恋なのか?彼の態度には何か特別な意味があるのか?彼を信じるべきなのか、それとも逃げるべきなのか?こういった葛藤が心をざわつかせる逸話の積み重ねでクライマックスに向かってクレッシェンドで進みます。

たいていの読者はForks高校のカフェテリアでエドワードを見かけたときからすっかりベラになりきって何度も鼓動の高鳴りを感じることでしょう。

何度読み直しても無駄な部分がない作品です。

●アダルト度 ★★★☆☆

YA(ヤングアダルト)。高校生の少女向け。

Book1はキス程度までです。

シリーズの第3作までは同様ですが、第4作でシリーズの完結編「Breaking Dawn」はまるで大人のロマンス本のようです。「これをYAとして出版してよいのか!」と驚きました。