一見パーフェクトな夫婦の裏側を暴くのが得意なリアン・モリアーティの新刊 Truly Madly Guilty

著者:Liane Moriarty
ハードカバー: 496ページ
出版社: Michael Joseph
ISBN-10: 0718180275
発売日: 2016/7/28
適正年齢:R(特に露骨な内容ではないが、テーマは大人向け)
難易度:上級(高校英語では理解できない単語はあるが、読みやすい文章)
ジャンル:女性小説(chick-lit)、大衆小説
キーワード:夫婦関係、友情、親子関係、ライバル意識、秘密

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Water for Elephantsの著者の新作はゴシック・ロマンス本 At the Water’s Edge

著者:Sara Gruen
ハードカバー: 368ページ
出版社: Spiegel & Grau
ISBN-10: 0385523238
発売日: 2015/3/31
適正年齢:PG15+(性的シーンあり)
難易度:中〜上級レベル(難しい単語や表現に遭遇するかもしれないが、一人称で読みやすい)
ジャンル:ゴシック・ロマンス/Chick Lit(女性小説)/スリラー
キーワード:第二次世界大戦、スコットランド、ネス湖、ネス湖の怪獣、幽霊、ロマンス

 

Madeline(通称Maddie)は、アメリカ フィラデルフィアの上流階級の家庭で育つが、身勝手でスキャンダラスな母と無関心な父親との間で、愛も友情も知らず孤独に育つ。そんなMaddieに初めて友情を与えてくれたのは、ある夏メイン州にある父の別荘に一人で抜けだしたときに知り合った3人の若者たちだった。彼らは、Maddieと同様にフィラデルフィアの上流階級の子供たちで、その中のひとりEllisからプロポーズされたMaddieは駆け落ち結婚する。

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バレンタインデー特集:Historical Romance の代表的な作家

アメリカはまだ2月14日なので、バレンタインデー特集として代表的なHistorical Romanceの作家をご紹介しようと思います。

ロマンス小説のジャンルには、次のようなサブジャンルがあります。

Contemporary Romance:現代のリアルな社会を舞台にしたもの、
Historical Romance:過去を舞台にしたもの。ロマンスが中心の歴史小説。
Paranormal Romance:主人公がヴァンパイアやシェイプシフターなど、超常現象の設定。
Romantic Suspense: ロマンスが中心のミステリ。
Young Adult Romance: 主人公がティーン。ティーン読者対象。
Inspirational Romance:宗教的な「教え」が含まれているロマンス。主人公たちが宗教的な信念で繋がることが重要視され、多くの場合、男性主人公が女性主人公の宗教的な愛で過去の罪を悔い改めて心をいれかえる(ugh…私が一番苦手なタイプ)
Erotic Romance (Erotica):Fifty Shades of Greyで流行り始めたサブジャンル。精神的なロマンスより「主人公の性的ジャーニー」を重視したもの。

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現代の中流階級が隠し持つ社会問題を滑稽かつシャープに描く Big Little Lies

著者:Liane Moriarty
ハードカバー: 480ページ
出版社: Putnam Adult
ISBN-10: 0399167064
発売日: 2014/7/29
適正年齡:R(性的なシーンと言及はあるが、露骨な表現ではない。テーマが成人向け)
難易度:ネイティブの普通レベル(さほど難しくない文章だが、ニュアンスを汲み取る必要がある)
ジャンル:Chick Lit(女性小説)/大衆小説
キーワード:保護者同士の諍い/キャリアを持つ母親 vs. 主婦の争い/離婚/再婚/不倫/シングルマザー/ゴシップ/虐め/DV(ドメスティック・バイオレンス、家庭内暴力)

 

オーストラリアの海岸沿いの町に引っ越してきたJaneは、24歳の若さで5歳の息子を持つシングルマザー。入園前の児童を学校に招いて体験させる「幼稚園オリエンテーション」に向かう途中で同じオリエンテーションに向かう40歳の母親Madelineと出会う。

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新しい時代の新しいスーパー・スパイの誕生 I Am Pilgrim

著者:Terry Hayes
ハードカバー: 704ページ
出版社: Bantam Press(米国ではAtria)
ISBN-10: 0593064941
発売日: 2013/7月(米国では2014年5月)
適正年齡:PG15(高校生以上。バイオレンス、拷問シーンあり)
難易度:上級レベル(文章は特に難解ではない。だが、ページ数が多く、沢山のサブプロットがあって混乱するかもしれない)
ジャンル:アクション・スリラー/スパイ小説
キーワード:スパイ、イスラム過激派テロリスト、9/11同時テロ、生物兵器、トルコ、アフガニスタン

CIAですらその存在を知らない超機密組織で働いていた諜報員の男は、静かな生活を求めて引退する。だが、マンハッタンのホテルで匿名で書いた犯罪科学の本をヒントにした殺人が起こり、彼が真の著者だと嗅ぎ当てたNYPDの刑事に説得され、捜査に協力することになる。

だが、それとは別に、世界を揺るがすような犯罪が静かに進行していた。せっかく組織を離れたというのに、男は『Pilgrim』というコードネームで大統領直属の諜報員として、単独で動くイスラム過激派テロリストSaracenを追うことになる。

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Shiverのシリーズで最もストレートなYAロマンスファンタジー『Sinner』 (The Wolves of Mercy Falls #4)

著者:Maggie Stiefvater

ハードカバー: 357ページ

出版社: Scholastic Press

ISBN-10: 0545654572

発売日: 2014/07/01

適正年齢:PG15(高校生以上、マイルドな性的シーン、ドラッグの話題あり)

難易度:やや難しめの中級(詩的な文章で語彙も多いが、ストーリーはわかりやすい)

ジャンル:ファンタジー(パラノーマル)/YA/ロマンス

キーワード:werewolf(狼人間)、longing、ロック、胸焦がれるラブストーリー

 

音楽と詩を愛する狼少年のSamと、幼い頃に狼に噛まれた少女Graceの哀愁に満ちたYAファンタジー『Shiver』三部作(のちにThe Wolves of Mercy Fallsシリーズになった)は『Forever』で完結したが、これは、シリーズの脇役として登場したColeとIsabelを主人公にした読み切り。

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囚われたジニーの難しい選択 『Exquisite Captive』

著者:Heather Demetrios
ハードカバー: 480ページ
出版社: Balzer + Bray
ISBN-10: 006231856X
発売日: 2014/10/7
適正年齢:PG 15(高校生以上、際どい描写はないが、性的な話題あり)
難易度:中級レベル
ジャンル:YA(ヤングアダルト)/ファンタジー/ロマンチックファンタジー
キーワード:Jinni(ジーニー)、Love triangle(恋愛三角関係)、人身売買、階級制度、革命

 

人間界とは別にあるJinni(イスラム教の魔神)の世界には、強固な階級制度があった。だが、革命が起こり、古代の魔力を持つ支配者階級は一人を覗いて全員が殺害されてしまう。唯一生残った少女のNaliaは、地下組織に捕らえられ、奴隷として人間界に売られてしまう。

Naliaを買った主人のMalekは、政界から暗黒社会まで権力を行き渡らせている残酷な男だ。三つの願いを叶えてやればNaliaは自由になれるのだが、Malekは三つ目の願いをしようとしない。豪邸で美しいドレスを与えられていても、Naliaの身分は奴隷である。Malekに反抗すると、鉄の毒が塗られた小さな壷に何ヶ月も閉じ込められてしまう。手首についた美しい金の腕輪と壷の魔力が、NaliaをMalekに繋いでいて逃げられない。

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読者を利用するクラウドソーシング型の新しい出版スタイル – 「Sw♥♥on Reads」

Screen Shot 2014-06-14 at 6.35.07 AMアメリカではYA(ヤングアダルト)のジャンルでヒット作が続いており、近年のBEAでも大手出版社が力を入れているのが目立ちます。その中でも新しい試みが、老舗Macmillan(マクミラン)出版社の「Sw♥♥on Reads」です。

Sw♥♥on Readsは、14歳以上のティーンを対象にしたロマンス小説の部門で、マクミランの児童書部門のひとつです。そういう部門はまったく珍しくありません。けれども、Sw♥♥on Readsは、ネットを利用し、クラウドソーシングで読者に編集アシスタントをやらせて出版する本を決めるところがユニークなのです。

Sw♥♥on Readsでは、小説を出版したい作家(プロ、アマ無関係)が作品をサイトに投稿し、登録したメンバーが作品を無料で読んで評価します。そして、一定数の読者が高い評価をした作品をSw♥♥on Readsの編集者が読み、「出版に値する作品だ」と評価したら紙媒体と電子書籍の両方で出版されるという流れです。

 

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情熱的なロマンスブックファンによるロマンスブック大特集!

ただいまとある企画を準備しているのですが、ロマンスブックの分野で『とら次郎さん(ハンドル名)』という情熱的かつリソースフルな方にご協力をいただきました。すごく充実した情報なので、このブログでシェアさせていただこうと思います。
とら次郎さんは、このブログを通じて繋がり、東京のMeet-up でお会いしたロマンスブックファンの方です。そのMeet-upに参加した方全員が同意してくれると思うのですが、実に元気で情熱的。それまでノンフィクションしか読まなかった方までもが「ロマンスブック読んでみようかな..」と思ったほどの説得力でした。
大阪のmeet-upでもロマンスブックのファンたちは明るくて前向きだったので、もしかするとロマンスブックファンは仕事のモヤモヤを解消して気持ちを切り替えるのが上手なのかもしれません。

そのとら次郎さんが、彼女のブログを通じて洋書ロマンスブック(翻訳作品含む)のトップ10のアンケートをしてくださり、その結果をオフ会に持ち込んでディスカッションまでしてくださったのです。

 

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ギルティ・プレジャーのおすすめ

本日発売の雑誌「ダ・ヴィンチ」(12月号)の『文庫 ダ・ヴィンチ』の「翻
ピクチャ 5訳パラノーマル・ロマンスが今面白い!」という企画で、おすすめ本を7冊ご紹介しています。

 

翻訳され、しかも文庫になっていて、売れている作品」という条件があったので、いろいろ悩んだあげく、バラエティを優先して、トップ5を推薦しました。

 

 

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