ソーシャルメディア時代に爆発的に売れている詩集への愛と非難 Milk and Honey

作者:Rupi Kaur
ペーパーバック: 208ページ
出版社: Andrews McMeel Publishing
ISBN-10: 144947425X
発売日: 2015/10/6
適正年齢:PG15+
難易度:初級+〜中級
ジャンル:詩集
テーマ/キーワード:the hurting, the loving, the breaking, the healing、愛、失恋、傷つき、癒やし、現代フェミニズム

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極左から極右に変身した論客が(図らずも)暴くトランプ政権のアジェンダ 『Big Agenda』

著者:David Horowitz
ハードカバー: 188ページ
出版社: Humanics Pub Group
ISBN-10: 1630060879
発売日: 2017/1/17
難易度:中級(ストレートな文章。センテンスが短い。ネイティブなら小学校高学年で理解できるレベル。ただし、単語は調べる必要あり)
適正年齢:PG15
ジャンル:エッセイ(政治)
キーワード:トランプ大統領、Make America Great Again、極右、反リベラル


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ガールパワーの方向性が間違っているんじゃないかと思う啓蒙回想記 Love Warrior

著者:Glennon Doyle Melton
ハードカバー: 263ページ
出版社: Flatiron Books
ISBN-10: 1250128544
発売日: 2016/9/6
適正対象:R(大人の女性向け)
難易度:中級レベル(シンプルな文章)
ジャンル:回想記、自己啓発
キーワード:摂食障害、アルコール依存症、不倫、夫婦関係、フェミニズム、離婚
オプラ・ウィンフリーが推薦した本


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今年最大の「ゴーストライターの名前をちゃんと併記しろよ!」的自伝

オバマ大統領就任をきっかけに、読むに耐えられないようなくだらない保守派の本がベストセラーになり始めたのは、これまで本を読まなかった人々が読書を始めたということなのでしょう。考えようによってはめでたいことです。

彼らが11月17日の発売を待ちきれずにAmazon.comに注文しているのが、共和党の副大統領候補だったSarah Palinの自称自伝のGoing Rogue(ゴーストライターに「私はね…」と話しただけでPalin本人は一字も自分で書いてはいない+真実よりも創作が多いと思われる回想)です。1ヶ月も前だというのに既にAmazon.comでトップに躍り出ています。

http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0061939897

興味深いのは、この本がKindleほか電子書籍では販売されないということです。

TheBigMoney.comのWhy Gig Books Still Matterという記事によると、有名人の伝記はその人の強力なオーラを伝えるオブジェ、つまりtalisman(護符)としての価値が高いので、「読む」ことより「持つ」ことに意味があるらしいのです。電子書籍では読んでいるときに他人に見せびらかせないし、コーヒーテーブルの上に飾ることもできません。ですから本として買う人のほうが多いわけです。9.99ドルという廉価な電子書籍にしなくても十分売れることがわかっているから、出版社は強気で「紙媒体のみ!」と決断できるのです。

ところで冒頭で人々が「読書を始めた」と書きましたが、訂正する必要があります。護符として本を買っているのだとしたら、読む必要はないわけです。だいいちPalin本人は1字も自分で書いていないのですからね。まともな人ならゴーストライターの名前を(小さくても)表紙に出しますが、Palinの本にはそれが見当たりません。そうですね。護符ですから仕方ありません。

でも、ゴーストライターへの同情は無用です。Gawkerなどによると、Lynn Vincentは、これまでキリスト教保守派の福音主義に基づいたちょっとオツムの調子を疑うような記事を書いてきたジャーナリストらしいのです。この最強のチームが書いたGoing Rogueは、ノンフィクションではなくフィクション(パラノーマル・ロマンス)として読むとがぜん面白くなるかもしれません。

11月17日追記:本日発売されました。政策についての内容はほぼゼロで、副大統領候補としてキャンペーン中に作った敵リストを次々と攻撃してるようです。内容の信憑性についてマケイン元大統領候補の陣営からの反論が出ています。好奇心はありますが、彼女の収入に貢献したくないので新刊は絶対買わない姿勢です。中古が安く出るようになったら買うかもしれません。

10月7日お知らせ:世界のどこでも電子書籍を購入できる国際版のKindleが発売されました

避けるべきニューヨークタイムズ紙ベストセラーの本

新しいカテゴリーの誕生です。

その名も、「避けるべきニューヨークタイムズ紙ベストセラーの本」。つまり、マーケティングのせいで売れているけれど、読者評価がめちゃくちゃ悪い本です。(または宗教的に偏っているために売れている本なども含める予定)。

栄えある1回目に選ばれたのは、今週のニューヨークタイムズ紙ベストセラー14位、Raymond KhouryのThe Signです。

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ベストセラー作家による地球の温暖化、宗教クレージーなアメリカ人批判、ブッシュ大統領批判のスリラー、とだけ聞くと面白そうですが、残念なことにそのメッセージばかりで肝心のスリラーとして失敗しているようです。これまでも神を否定する本はアマゾンの評価が下がる傾向はあったのですが、この本に関してはそればかりでもないようです。主人公のキャラの信憑性がなく感情移入できないこと、そしてアクションばかりで深みがないことなどが悪評の原因のようです。