Category: 恋愛小説/ラブストーリー/ロマンス
時をかける彼と戻りを待つ彼女の時を超えて続くラブストーリー The Time Traveler’s Wife
Audrey Niffenegger Mariner Books 2004年5月発売 560 pages SF/商業的文芸小説/ラブストーリー 図書館司書のHenryは、”Chrono Displacement”症候群という架空の疾患に侵されていているために、予期しないときに予期しない時間と場所に突然タイムトラベルをしてしまう。飛んでゆく時は、未来の場合もあり、過去の場合もあり、予測はできないが、たいていは彼にとって重要な意味を持つ時である。 問題は、タイムトラベルの際に肉体以外は移動できないこと。だから別の時間に出現するHenryは全裸で、きわどいトラブルに巻き込まれる。何度も危機に瀕した彼は問題を解決するために一定のスキルを身につけるようになった。 また、タイムトラベルがHenryにもたらしたのは、ラブストーリーのパラドックスである。 Henryは28歳のときに初めて20歳のClareに出会うが、Clareは彼のことをずっと知っていると言う。実はClareは6歳のときに40代のHenryに出会い、彼が28歳になるまでに何度も会っていたのだ。 図書館での出会いから時間は過去と未来に飛びつつ進行する。現在、過去、未来のHenryとClareの視点を交えるうちに、しだいに過去と未来のタイムトラベルが重なり合ってくる。 現在にとどまってClareと普通の幸福をつかみたいHenryのフラストレーションと、いつ消えていつ戻ってくるのかわからない夫を待つClareの不安を、SFというよりもは、純文学のようにリリカルに、切なく、情熱的に描いている。…
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壁に閉ざされて忘れ去られた花園に潜む家族の謎-The Forgotten Garden
作者:Kate Morton Atria 2009年4月7日(米国) 文芸小説/歴史小説/ミステリー 1913年、幼い少女が英国からオーストラリアに向かう客船にひとり取り残される。小さなスーツケースのほかに何の身分証明も持たない少女はオーストラリア人夫婦にNellと名づけられ、成人するまですっかり過去を忘れ去っていた。
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14歳の少女が書きAmazonが新ビジネス第一弾に選んだファンタジー-Legacy
Cayla Kluver2008年4月自費出版(AmazonEncoreの第一弾に決定すると同時に、このバージョンの発売は停止されました)ファンタジー/ヤングアダルト/ロマンス(やや) http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0980208971&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1595910557&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0980208971&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 AmazonがAmazonEncoreという出版ビジネスを始めるという記事を読み、その第一作として選んだ作品名を見て、びっくり仰天しました。それは、昨年の春に私がファンタジー好きのわが娘と友人のために買った自費出版の作品だったのです。三部作の第一部のLegacyが爆発的に売れている様子はなく、「このままお蔵入りになったら続編はどうしてくれるのだ?」と心配していたところでした。Caylaによると、すでに完結編の校正に入っているとのことで、Amazonのおかげでちゃんと完結編まで出版することができるようです。 この作品に興味を抱いたのは、私の娘の1学年上でしかない少女の書いた作品がClarion review(料金を払って文芸批評してもらうシステムですが、由緒あるものです)で星5つの評価を得たということです。この目で確かめるために読んだところ、本当に14歳(現在は16歳)が書いたとは思えないできばえでした。もちろん、大人が書いたものに比べると、洞察が足りないと思う部分はあります。けれども、14年間の人生経験(!)で人間関係や社会構造の何が洞察できるというのでしょう?だからそこにけちをつける気にはなりません。「実際に彼女が書いたのか?」という疑問を抱く人もいるでしょう。でも、私は実際にCaylaが書いたと信じています。幼いころから本の虫で、作家になることだけを夢見て書き続けてきた子なのです。14歳が書いたことを実感するのは主人公のプリンセスAleraとその他の貴族の少女たちの会話です。まるで現代の少女のゴシップそのものです。ファンタジーの形をとっていますが、青春小説(ロマンス)なのです。 私がひとりの「お母さん」としてCaylaのために祈るのは、普通の女の子の人生をちゃんと生きてくれることです。早くに才能を認められた子供たちが、大人になってもっと豊かな人生を送る例は残念ながらあまり多くありません。大学に行って大学生らしい恋と失恋をして、就職に苦労して、上司や同僚との人間関係に悩み、またも恋と失恋、希望と絶望を繰り返し、ようやく面白いストーリーが書けるようになると私は思うのです。だから、Caylaの成功には心の底から「おめでとう!」と言い切れない複雑な思いもあります。 (あらすじ)Hytanica国の王妃16歳のAleraは、国家を継承するために父親である王の選んだ相手と結婚しなければならない。しかし、Aleraは王が選んだ高慢なSteldorに反感を抱き、敵国Cokyriから来た謎に満ちた少年Narianと恋におちる。Narianの過去が明らかになるにつれて、Aleraは国と家族への忠誠心に疑問を抱き、自分の選ぶべき道について悩む。ティーンらしい胸のときめきとハートブレイクを象徴するAleraとNarianの恋には感情移入せずにはいられないだろう。会話とアクションにスピード感があり、思春期の少女を虜にしそうなファンタジーである。 ●読みやすさ ★★★☆☆14歳の少女が書いたものですから、難しい単語もありませんし、難解でもありません。けれども、ファンタジーに慣れていない人には、造語の名前や地名がややこしくて馴染みにくく、覚えにくく感じるでしょう。また、物語の進行がスムーズではないところもあります。Amazon版で改訂されている可能性はあります。 ●アダルト度 ★★☆☆☆14歳の子が書いたものですが、読者層はそれ以上と考えてください。ロマンスはキス程度までですが、結婚のテーマもあります。
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hauntingという形容詞がぴったりくるThe House of Riverton
Kate Morton 2008年4月(米国) 歴史小説/文芸小説 若き詩人R.S. Hunter の悲劇的な自殺を描く映画の製作者が、現場にいた者のなかで唯一の生存者である98歳のGraceに接触してくる。それをきっかけにGraceは忘れたかったRiverton Houseのことを思い出す。 第一世界大戦前の1914年の英国。母子家庭で育った14歳のGraceは、母が以前奉公していたRiverton Houseで住み込みのメイドになる。上流階級の者は使用人を人間として考慮しないのでGraceは透明人間のように家族の多くの秘密を目撃するようになる。無口な母との孤独な生活に慣れていたGraceが強く惹かれたのは、館の主Lord Ashburyを訪問していた孫のDavid, Hannah, Emmelineと彼らの秘密の遊び「The Game」だった。Hannahと同い年のGraceは、使用人の立場は超えないもののHannahの秘密の守り人として特別な親密さを与えてもらう。 Davidの高校の友人Robbie…
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素朴なイタリア人たちの切なくてほろ苦いラブストーリー-A Kiss from Maddalena
Christopher Catellani2003年4月文芸小説/歴史(第二次世界大戦中のイタリア) muse & marketplace特集第4回でご紹介するのは、主催の非営利団体Grub Streetの長年のスタッフ兼教師で、この企画の顔であるChristopher Catellaniです。(詳しくはCatellaniのサイトをどうぞ)。 昨年のmuse & marketplaceで人前であまり話さないことで知られるジョナサン・フランゼンがキーノート講演をしてくれたのはCatellaniのおかげなのです(その話はこちらを)。今年も総合的なディレクターとして忙しく飛び回っていました。私とは過去10年間に2、3度会った程度の知り合いなのに、初日に顔を見かけると満面の笑みで「よく来てくれましたね!ハグさせて」と歓迎してくれるところがさすが対人関係の天才だと思いました。Catellaniのチャーミングであたたかな性格は彼の作品にも反映しています。 本作品を「翻訳権がまだ売れていないすばらしい本」のリストに加えました(5/1/09)。 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=B001KZHGEW&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0752864130&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 (あらすじ)舞台は第二次世界大戦中のイタリアの小さな農村Santa Cecilia。17歳のVitoの父親は彼の姉2人だけを連れてアメリカに移住してしまい、最近は仕送りも途絶えている。痴呆が進む母親の面倒を看る思いやりある青年だが、同年齢の青年に比べると身体の成長も遅く振舞いも子供っぽい。徴兵で村にはほとんど適齢期の青年がいなくなってしまったのに、少女たちは道化者のVitoのことを恋愛対象とはみなしていない。村人たちも彼を「いい奴だけれど役立たず」と軽くみなしている。そのVitoが恋したのは、村で最も美しい少女Maddalenaだった。努力を重ねて奇跡のようにMaddalenaの愛を勝ち取ったものの、イタリアが連合軍に寝返り、敵となったドイツ軍の撤退のルートにあるSanta…
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大河歴史ロマンスといえば...Outlander
著者:Diana Gabaldon 初版:1991年 ジャンル:歴史ロマンス/SF(タイムトラベル) 内容:歴史、冒険、アクション、戦争、政治、魔女狩り、ファンタジー、タイムトラベル、セックス、バイオレンス...と盛りだくさんの大娯楽小説 あまりにも有名なのでいまさら私が書く必要はないと思っていたのですが、問い合わせが多いのでとりあえず書評なぞを... 従軍ナースのClaireは、第二次大戦の終戦後夫のFrankと第二のハネムーンででかけたスコットランドで古代のストーンヘンジのような石の裂け目をとおり抜け、1945年から1743年にタイムトラベルしてしまう。状況が分からず混乱しているClaireが最初に出会ったのは、Frankの祖先で”Black Jack”と呼ばれて恐れられている英国軍大尉のJonathan Randallだった。Claireは強暴なRandallから逃れようとして英国軍と敵対する立場にあるスコットランドのMacKenzie氏族(クラン)たちに捕まる。 当時はステュアート朝の復活を企むジャコバイト運動が盛り上がっており、ジャコバイト支持か英国に忠誠を誓うかを決めかねるMacKenzie氏族長の弟DougalはClaireが英国軍のスパイであることを疑う。一方のRandall大尉もClaireの正体を暴こうとするが、Claireがスコットランドの所有物になれば英国軍に引き渡す必要がなくなるので、Dougalは若い戦士のJamieにClaireと結婚するように強要する。真相を語れないのでスパイの容疑をはらすことができないClaireは、MacKenzie氏族と行動をともにしながら未来に戻る鍵となるヘンジの場所に戻る機会を狙う。 ClaireとJamieのドラマチックなロマンスだけでなく、いっときたりとも飽きない冒険やアクションに満ちている。また、1745年のジャコバイトの反乱と1746年の悲劇的なカロデンの戦い前夜のハイランド地方(北部山岳地帯)と人々が愛情をこめて描かれており、いったん読むと癖になる大河小説である。 ●ここが魅力! セックスシーンが赤裸々すぎるためにすっかりロマンス本扱いされていますが、これを少し抑えていたら歴史・冒険ファンタジーとして十分ベストセラーになったと思う壮大な娯楽小説です。歴史に興味がなかった人でもスコットランドのジャコバイト運動に興味を抱くようになるでしょう。 主人公のClaireは口が悪くて勝気ですが思いやりがある情熱的な女性で、女性特有の嫌な部分がありません。ハイランドの若き戦士Jamieは教養があり冷静な計算もできるのにハイランダーらしく単純な熱血漢になることもあり、独自のユーモアのセンスもあってつい吹き出してしまうことが何度も...。この2人の作り上げる強い絆には、ふだんロマンスを読まない人でもきっと憧れずにはいられません。米国のAmazonのレビューに男性読者からの賞賛があるのは、男性にとっても魅力的な関係なのでしょう。 中心人物だけでなく、登場人物全員の複雑な人間性が見事に描かれています。洗練されていないハイランダーの男性たちも女性が書いたとは信じられないくらい信憑性があります。…
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Silent in the Graveの続編- Silent in the Sanctuary
Deanna Raybourn2008年1月歴史ミステリー/ゴシックロマンス(ハーレクイン的ロマンスではありません) 暗いミステリーにユーモアが加わった第2巻 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0778326039&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0778326039&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 「Silent in the Grave」で健康をそこねたJuliaはイタリアの兄二人のもとで養生をしていたが、マーチ家の主である父からクリスマスに英国に呼び戻される。Juliaの父の屋敷は昔の修道院で修道僧の幽霊が出るという噂がある。家族だけのはずのパーティなのに、着いてみると年老いた叔母、貧乏な従妹とその婚約者など多くの人が招かれて滞在していた。そのうえ、探偵のNicholas Brisbaneが婚約者同伴で招かれていたことにJuliaは衝撃を受ける。プライドの高いJuliaは嫉妬心を決して見せないように振舞う。 宝石の盗難、幽霊の出没、加えて殺人が起こり、陰で何かを企む父はJuliaとBrisbaneに真相究明を依頼する。BrisbaneはしぶしぶJuliaとチームを組むが、情報をすべてJuliaには明け渡さない。前作では周囲の者から気の弱い無垢な女性として扱われBrisbaneに一方的に振り回されていたJuliaだが、本作では自信がある(しかも頑固でプライドの高い)自立した女性として行動し始める。ジプシーの血のせいかすぐにカッときて機嫌が悪くなるBrisbaneに対し、どんな場面でも上流階級の女性らしい上品でニュアンスに満ちた、(従ってその場の緊急性にそぐわない)落ち着き払った返答をするJuliaがミステリーにユーモアを加えている。アマチュアのJuliaがかかわるべきものではないというマッチョな態度を変えないBrisbaneに泡を食わせ、貴族女性としてのルールをどんどん破るJuliaは、第1巻よりもずっと魅力的である。 ●ここが魅力!謎解きだけでなく、英国ビクトリア時代の貴族の生活を楽しめます。登場人物が脇役もカラフルに描かれていて、それもこの作者の魅力です。ことに、ジプシーとスコットランド貴族の間に生まれた私立探偵Nicholas Brisbaneの不機嫌なヒーローぶりと未亡人になってから生き生きとしはじめたJuliaとのやりとりがゴシックの雰囲気たっぷりのミステリーにユーモアある良い味を加えています。今回は少々ロマンスの雰囲気が高まります(でもロマンスブックではありませんからご了承を)。 ●読みやすさ ★★★☆☆★★と★★★の中間です。現代に書かれたものでミステリーなのでさほど難しくはありませんが、特に会話の部分などが当時の雰囲気を保つために読みにくくなっています。当時流行った言い回しと単語が出てきますので、ピンと来ないかもしれませんが、学校でクラシックから入った方にはかえってわかりやすいかもしれません。いったん読み始めると、どんどん引き込まれて読みにくさは減ることでしょう。 ●アダルト度…
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ダークでロマンチックな歴史ミステリー-Silent in the Grave
Deanna Raybourn2007年12月初刊ミステリー/歴史スリラー/ゴシック・ロマンス アガサ・クリスティ賞受賞作品 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0778325245&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0778325245&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 ヴィクトリア時代の英国貴族社会が舞台。Juliaの夫Sir Edward Grayが謎の死を遂げ、夫が生前に調査を依頼した私立探偵のNicholas Brisbaneが現れて誰かが夫を脅迫していたことを伝える。 BrisbaneはJuliaに疑いを抱いているのか、出会ったときから敵意のこもった態度を取る(第3巻でこの理由が判明する)。これまで妻として、娘として、おとなしく言いなりになってきたJuliaは過去の自分と決別し、自分の意見を持ちはじめる。 Brisbaneのかたくなな反対を無視してみずから謎解きに加わり、男娼専門の売春宿、よそ者には危険なジプシーのキャンプ、など上流階級の女性にはご法度のヴィクトリア時代の暗いロンドンを徘徊するうちに、幼なじみとしてすべてを知っているつもりだった夫の真の姿が明らかになってくる。 変わり者が集まったJuliaの家族、忠実な執事、癖のあるメイド、ジプシー集団、など登場人物がカラフルに描かれ、それだけでも十分楽しめる読み応えある歴史ミステリーシリーズの第一巻。 ●ここが魅力! 他の歴史ミステリーより登場人物のキャラクターに魅力があります。…