#MeToo ムーブメントの火付け役が暴露した、性暴力被害者を黙らせる巨大メディアの陰謀 Catch and Kill

作者:Ronan Farrow
Hardcover: 464 pages
Publisher: Little, Brown and Company
ISBN-10: 0316486639
ISBN-13: 978-0316486637
発売日:October 15, 2019
適正年齢:PG15+(性暴力を描写する部分あり)
難易度:上級(文章そのものはシンプル。社会的な背景を知っている必要はあり)
ジャンル:ノンフィクション/ルポ

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イラク戦争に従軍し、英雄として帰国した後に銀行強盗になった囚人による自伝的小説 Cherry

作者:Nico Walker
ハードカバー: 336ページ
出版社: Knopf
ISBN-10: 0525520139
ISBN-13: 978-0525520139
発売日: 2018/8/14
適正年齢:R(セックス、ドラッグ、罵り言葉)
難易度:中級(スラングや罵り言葉を除き、英語が得意な日本人の高校生が作文で書けるレベルの文章)
ジャンル:現代小説(自伝的小説)
キーワード:イラク戦争、退役軍人、ヘロイン依存症、銀行強盗、ヒルビリー

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#BlackLivesMatter(ブラック・ライブズ・マター)運動を理解できるようになるYA小説 The Hate U Give

作者:Angie Thomas
ハードカバー: 531ページ
出版社: Balzer + Bray/HarperCollins
ISBN-10: 0062498533
発売日: 2017/2/28
適正年齢:PG12+(性のテーマはあるが、そのものがティーン向け)
難易度:上級(文法的には難しい文章ではないが、スラングが多く、アメリカの社会状況を知らないとわかりにくいかもしれない)
ジャンル:YA(ヤングアダルト)/青春小説
キーワード:人種差別、#BlackLivesMatter、ブラック・ライブズ・マター運動、警官による黒人の殺害、ストリートギャング、ラブストーリー、白人と黒人の恋愛
文芸賞:全米図書賞ロングリスト

邦訳版が出ました。

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トランプとサンダースが歓迎されるアメリカを作った暗い金 Dark Money

著者:Jane Mayer
ハードカバー: 464ページ
出版社: Doubleday
ISBN-10: 0385535597
発売日: 2016/1/19
適正年齢:PG12
難易度:上級レベル(英語ネイティブの普通レベル、読みやすい)
ジャンル:ノンフィクション(政治、時事)
キーワード:Koch Brothers、コーク兄弟、政治、共和党、民主党、保守系シンクタンク

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史上最大の金融詐欺事件にヒントを得た金融スリラー The Darlings

Christina Alger
ハードカバー: 352ページ
出版社: Pamela Dorman Books(ペンギン)
ISBN-10: 0670023272
ISBN-13: 978-0670023271
発売日: 2012/2/16
小説/金融スリラー

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日本ではあまり話題にならなかったので知らない人もいるかもしれないが、アメリカでは、バーナード・マドフ事件(実際の発音はメイドフ)を知らない人はいない。藤沢数希さんの「金融日記」の情報が分かりやすいので、そちらを参考にしていただくのが良いかと思うが、簡単に言えば、世界で最もお金持ちの層を巻き込んだ信じられないほど巨大な金融「ネズミ講」である。

マドフに投資してもらうためには、世界のトップ0.1%くらいの大金持ちか、有名人である必要があったので、多くの金持ちは、友人知人のコネを利用してマドフに紹介してもらい「投資させていただいた」のである。マドフに投資させてもらえることが、「ステータスシンボル」でもあった。

私の姑の周囲には、ゆったり人生の終盤を楽しもうとしているときにマドフのために全財産を失って自殺した人やいくつもあった豪邸を売り払った人がいる。それほど多くの人々の人生を狂わせた事件だった。

これまでにいくつかノンフィクションが出ているが、「The Darlings」は、そのマドフ事件を題材にした金融スリラーである。

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女はユーモアのセンスがなければ尊敬される資格がない(?)

角川映画「野生の証明」のキャッチフレーズに「男はタフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きている資格がない」というのがありましたよね(古い話でごめんなさい!)。もともとはハードボイルドで有名なチャンドラーの私立探偵フィリップ・マーロウの台詞”If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.”から来ているという話ですが。
なんでこういう話になるかというと、昨日のSimmons Leadership Conferenceという米国でも最古の部類に入る女性のリーダーシップカンファレンスに参加して、世界の舞台で活躍している女性について同じような台詞を思いついたからです。
彼女たちにタイトルをつけるとしたら「女はタフかつジェントルでなければ認められるようにはならない。ユーモアのセンスがなければ尊敬される資格がない」というものです。

シモンズ大学はボストンのガードナー美術館に隣接する女子大(大学院は共学)で、大学そのものはさほど有名ではありませんが、ここが行っているリーダーシップカンファレンスは全国的に有名です。これまでにも、Madeleine Albright, Benazir Bhutto, Carly Fiorina, Toni Morrison, Queen Noor, Jehan Sadat, Oprah Winfreyといった錚々たる顔ぶれが講演しています。昨日のテーマは"The Spirit of Resilience", 「困難に耐えて立ち直る精神」といったところでしょうか。

私からは想像もできないほどの困難に直面し、そして立ち直り、達成をなした彼女たちに共通するのが「特にすごいことをしたわけではない」というさらりとした態度です。それに他人への恨みつらみが皆無で、自分のミスを分析してそれを次の行動に活かしていることが彼女たちの活躍の秘密なのかもしれません。もうひとつの共通点は、ユーモアのセンスです。真面目なテーマでも必ず自分の置かれた大変な状況を笑い飛ばすゆとりがあるのですよね。こういうところがないと、ただのギスギスした女性だと思われて男性と協力して(もちろん女性ともですが)仕事をしてゆくことができないのではないか、そんな風に感じました。

Wudunn オープニングはアジア系の女性として初めてピューリッツアー賞を受賞したジャーナリストで社会活動家のSheryl WuDunnです。中国系アメリカ人で日本語も話せ、The New York Timesの東京支局で働いていたこともあります。世界中で抑圧されている女性たちを労働力として活かし、結果的に社会全体に貢献させる方法とそのために我々ができること、などについて話されました。彼女の著作Half the Sky: Turning Oppression into Opportunity for Women Worldwideは日本でも発売される予定だそうです(サインしてもらうために、プレスで参加されていた菅谷明子さんに本購入の長蛇の列に並んでいただきましたことを、この場を借りてお礼申し上げます。

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Saberi 次に私が選んだ講演(同じ時間帯に夫が別の部屋で講演していたのですが、けっこう大金払って参加しているのでタダで話を聞ける夫のには行きませんでした)は、イランでスパイのぬれぎぬを着せられて逮捕、投獄されたジャーナリストRoxana Saberiのものです。

リーダーが変わることによって突然始まったジャーナリストの弾劾と自分には理解できないアジェンダによって投獄され、尋問する者さえ嘘だと知っているスパイ容疑を自白させられるいきさつ、そしてそれを恥じて撤回し、ハンガーストライキをした経過などを淡々と語る彼女の姿はまさにジャーナリストそのものでした。彼女は、自分が解放されたのは世界が注目し、国際的なプレッシャーがかかったからだと信じています。「自分は解放されたがまだ多くの人々が残されている。彼らを助けるまで心に平和は訪れない」そんな責任感を持つ彼女が、まだ解放されない人々のために私たちにもできる次のようなサイトでの支援を求めていました。

Reporters without boarders

Our Society Will be a Free Society

Photo-2 モデレーターは先ほどのSheryl WuDunnです。Roxana Saberiは米国とイランの二重国籍ですが、お母さんが日本人でお父さんがイラン人のハーフです。Sherylも東京に駐在していたことがあるので、日本と深く関わる2人の女性の姿に静かに感動を覚えました。

イベントの後で会話を交わすことができたのですが、お互いに時間がなかったので後日Skypeかメールを使って取材ということになりました。それまでに頑張って下記の本も読まねば!です。

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Brown 昼食の後は、この人の名を知らない人はいないだろう、というくらい有名な編集者(作家)Tina Brownです。英国人でありながら米国の老舗の雑誌Vanity Fair The New Yorkersを次々と瀕死の状態から蘇らせて有名になりましたが、その後自分でスタートしたTalterで失敗して出版界から葬り去られそうになります。その後、個人的に交流もあったプリンセス・ダイアナの伝記The Diana Chronicles を書いて見事に蘇り、引き続きウェブ新聞/雑誌The Daily Beast.comをスタートして大成功させています。

Photo-1 ウェブ雑誌を成功させた彼女がデジタルの本や雑誌について述べた次の言葉が印象的でした。"Physical books won't die out.(紙媒体の本は死滅しない)"ただし、ジャーナリストの仕事のしかたは変わるだろう、とのことです。「ひとつの仕事でのペイは減り、もっと多様な仕事を引き受けてゆかねばならぬ。けれども需要はなくならない」すごい直感の持ち主のティナが言うのですから、信じてよいと思います。

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私が個人的に最も楽しんだのが次のCharlene Barshefsky(シャーリーン・バーシェフスキー)です

Barshefsky クリントン大統領の元でDeputy U.S. Trade Representatives(米通商代表)として中国と交渉し、世界貿易機関に加わらせた彼女の講演はジョーク満載で笑いが絶えないけれども非常に知的で、大学生からプロまで誰でも楽しめるものでした。モデレーターを務めたティナ・ブラウンが、Vanity Fairでデミ・ムーアが妊婦ヌードになったときの編集長だったことから、同じカメラマンがバーシェフスキーの記事のための写真を取りにきたときのことを「ヌードじゃありませんよ」とまず笑わせ、すかさず"Not that I didn't try…"(お願いしなかったわけじゃないんですがね)とまた笑わせる、といった具合です。2人の子持ちで自分の弁護士事務所を持ち、これだけのキャリアを持っているのですから絶対にタフな女性だと思うのですが、そういうところを微塵も見せないところがすごいと何度も何度も感心しました。タフなところを見せつけるうちはまだまだ、といったところなのでしょうね。

Photo3 彼女の話題の中心は中国のre-emergence(再浮上)でした。彼女は「 rise of Chinaではない」ことを強調していました。そして、アジアのset the tone(雰囲気を作るとか方向性を決める、といった意味で)をしていたのが日本だったのが、今後は中国になること、米国にとっての難しさはそこにあるといったことを語っていたのが非常に印象に残りました。中国の台頭の歴史的なユニークさは、安い労働力とマンパワーの豊富さだけではなく、そこに技術力があることです。ですが、そこにはちゃんとしたストラクチャーがない。また、彼女の感覚では中国は世界の政治的なリーダーにはなりたいと思っていないようです。経済でのナンバー1は狙っていても、世界の面倒をみる役割は米国に任せておいて構わないと思っているという見解は興味深く思いました。また、米国は日本がアジアのリーダーであってくれるほうが良いと思っており、経済力で日本が力を失いつつある現状は米国にとっても好ましいものではないのだということを感じました。これはトヨタの件で「日本バッシングがある」と勘ぐる方に考えていただきたい点です。

もうひとつの重要な視点は、移民法についてです。世界中の優秀な学生が米国の大学に学びに来ますが、現行の法律では卒業後彼らには自国に戻るか永住権を取るために10年闘うかの2つの道しかない。そんなことをしていたら優秀な頭脳を教育したのに失ってしまう。「米国で教育を受けた者には永住権か国籍を与えよ」というものです。「優秀な移民によって偉大になったのが米国の伝統ではないか」というBarshefskyの視点、今後の日本のあり方にも参考になるかもしれません。

成功には運は不可欠、という彼女のしめくくりのアドバイスがまた最高です。

"Learn and enjoy what you do. And, try to do it well."

そうしたうえで成功するかどうかは、

"Who knows."

 

これから出る注目の新刊- The Match King: The Financial Genius Behind a Century of Wall Street Scandals

ねずみ講に似た巨額詐欺で現在世界的に注目されているMadoff事件ですが、これはMadoff詐欺を含め、現存するすべてのPonzi Schemeの大元となるコンセプトを作り上げ、1920年代に巨額の富を築き上げたIvar Kreugerの実話です。「投資者心理のマスター」であった彼がいかにして現在のデリバティブの前身となるものを作りあげたのか、それがわかる注目の本です。
歴史書としても好奇心をかきたて、ベストセラーの予感がするノンフィクションです。5月発売の予定。

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不況の時代だから売れるベストセラー

これからの不況の時代に売れる分野は、たぶん「経済」と現実逃避のための「娯楽作品」でしょう。
ということで、現在よく売れている経済関係の本ですが、それらは以下の二つの分野に分かれます。

A:現在と未来の国内外の経済状況を理解するための本
B:個人の経済状況を改善するハウツー本

まずは、

A:現在と未来の国内外の経済状況を理解するための本

1.Melt Down
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先日ご紹介したこの本は、22日現在でアマゾン27位。この分野で最も売れている本です。読者評価も現在のところこの分野では最も良いようです。

2.When Giants Fall
 

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これもMelt Downと同じく2月9日に発売されたもの。米国というジャイアンツが崩壊するとどうなるか、という未来を予測する内容。
作者はイギリスHSBC、ソロスファンド、オランダABNアムロ銀行、ドイツドレスナー銀行、アメリカJPモルガン・チェースなどで25年間勤務した投資専門家のマイケル・パンズナー。現在の金融崩壊が起こる前に著書Financial Armageddon(翻訳版「金融ハルマゲドン」)でそれを予告したことで知られています。けれども、両書とも、読者は狭い情報から結論を導きだしていることや表層的な分析を批判しているようです。Melt Downほど良い反応は得ていません。

3.The Return of Depression Economics and the Crisis of 2008

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プリンストン大学の教授でノーベル賞受賞者のPaul Krugmanの最新作。2008年12月に発売されたものですが、現在でもベストセラーを続けています。通常の不況と恐慌での対応策の差などを説明したものです。90年代に日本が体験した不況についても分析しています。現在の恐慌への対応策については、それぞれの作家が非常に異なる提言をしていますので、1冊だけで判断することはできないでしょう。

4.Lords of Finance

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これは現在の経済ではなく、過去の大恐慌を解説した作品です。世界銀行の元エコノミストでファンドマネジャーのLiaquat Ahamedが、ニューヨークのFederal ReserveのBenjamin Strong、 英国Bank of England のMontagu Norman、 仏国Banque de France のEmile Morceau、独国ReichsbankのHjalmer Schachtの4人の銀行家の決断がいかに大恐慌とそれに続く金融の混乱を引き起こし、それが第二次世界大戦に影響を及ぼしたかを語っています。
現在の不況が問題化する前に書かれた作品ですが、絶妙のタイミングで出版されました。タイムリーだというだけでなく、歴史ものとしてなかなか読み応えがある作品のようです。これはベストセラーのみならず、ロングセラーになる可能性があります。読者の評価も高いようです。

B:個人の経済状況を改善するハウツー本

1.Get Motivated!

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タイトルどおり、やる気を奮起させるための本です。分かっていてもその気になれないのが人間の性。不況の時代だからこそ、こういう本が売れるのでしょう。

2.Suze Orman’s 2009 Action Plan

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スージー・オーマンの優れたところは、経済や金融にまったく無知な中流からワーキングクラスの人々の心理をよく理解しているところです。そして、彼らにできることを、彼らの言葉で語ることでしょう。毎年似たような本を何冊も出版していますが、それでも必ずベストセラーになるのは、どのような経済状況にあっても「ふつうの人々」が常に同じような過ちを繰り返すからです。これは現在の不況にあわせた行動プランです。

今週のニューヨークタイムズ紙ベストセラー(ノンフィクション・ハードカバー編)

今週のNYタイムズ紙ベストセラーのノンフィクション・ハードカバーにはあまり動きがないので、今週16位に入った注目の作品のみご紹介します。

Meltdown: A Free-Market Look at Why the Stock Market Collapsed, the Economy Tanked, and Government Bailouts Will Make Things Worse

経済学者ではなく、歴史学者のTom Woodsによる現在米国が直面している不況がなぜ起こったのか、Bailoutが状況を悪化させると考える理由などを説明した本です。Amazon.comではニューヨークタイムズのベストセラー上位の作品よりも売れていますし、読者評価も高いようです。ただし、Tom Woodsがカトリックに改宗した保守派であることを念頭に読む必要はあるでしょう。政治経済に関する本はすべて著者の政治的な立場を理解してから読まないと公平な視点を失う危険があります。

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