文芸小説のように美しく、面白い、全米で注目の女性研究者の回想録 

著者:Hope Jahren
ハードカバー: 304ページ
出版社: Knopf
ISBN-10: 1101874937
発売日: 2016/4/5
適正年齢:PG15
難易度:上級レベル
ジャンル:回想録(サイエンス)/ノンフィクション
キーワード:女性研究者、サイエンス、科学、生物学、植物、理系女子
これを読まずして年は越せないで賞候補(渡辺推薦)

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輝く将来をがんで奪われた若き脳外科医が遺した言葉 When Breath Becomes Air

著者:Paul Kalanithi
ハードカバー: 256ページ
出版社: Random House
ISBN-10: 081298840X
発売日: 2016/1/12
適正年齢:PG12(中学生以上)
難易度:上級(文学的な表現があるので、理解しにくいところもあるだろう)
ジャンル:エッセイ
キーワード:がん末期、自分の死、予期悲嘆、グリーフ、夫婦愛、家族愛、生きることの意味。

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脳科学者が自分自身の生活を根こそぎ変えて学んだハッピーな脳の作り方 Healthy Brain, Happy Life

著者:Wendy Suzuki
ハードカバー: 320ページ
出版社: Dey Street Books
ISBN-10: 0062366785
発売日: 2015/5/19
適正年齢:PG12(内容としては高校生以上のほうがわかりやすい)
難易度:中級(医学用語も出てくるので英語ネイティブには難しく感じるかもしれないが、受験英語を学んでいる日本人にはかえって読みやすい英語)
ジャンル:ノンフィクション(医療、健康、ライフサイエンス)/回想録/自己啓発
キーワード:脳科学、エクササイズ、家族愛、恋愛、健康、記憶、海馬、クリエイティビティ、幸福

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人生の終わりはどうあるべきか? Being Motal

著者:Atul Gawande
ハードカバー: 282ページ
出版社: Metropolitan Books; 1版 (2014/10/7)
ISBN-10: 0805095152
発売日: 2014/10/7
適正年齢:PG15
難易度:中級(日本の学校英語でよくわかる英語)
ジャンル:ノンフィクション/エッセイ
キーワード:高齢者医療、終末期医療、エンドオブライフケア、死、老人ホーム, Nursing Home
媒体について:オーディオブックに適している本(ゆったりとしたわかりやすい発音)キンドルでも読みやすい。

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トンデモ質問に大真面目に答えた(まったく実用性がない)科学本 What If?

著者:Randall Munroe
ハードカバー: 320ページ
出版社: Houghton Mifflin Harcourt
ISBN-10: 0544272994
発売日: 2014/9/2
適正年齡:PG(何歳でも読めることができればOK)
難易度:中級(日本で英語を学んだ人には一番読みやすいタイプの文章)
ジャンル:ノンフィクション(科学)/ユーモア/漫画(イラスト)
キーワード:Hypothetical Questions

私は、小型の飛行機に乗る時に反対側に体格が大きなアメリカ人が座ると、「あっちに傾いてバランスがとれなくて危ないんじゃないか。誰か重そうな人を私の前に乗せてくれ」と不安になる。バスや船で窓の外にある何かを見るために乗客がひとつのサイドに押し寄せると、外を見るよりも「バランスを取るために反対側に行かなくては」と焦ってしまう。

そういった不安には根拠があるけれども、それを延長させていった「地球上の人類が一箇所に集まったらどうなるんだろう? 地球の回転速度が変わっちゃうんじゃないかな? 」というのはありえない疑問である。
けれども、考え始めたら気になるものである。

そのありえない仮説の「もしこうなったら、どうなるだろう?」という質問に、大真面目に科学的に答えるのがこの本「What If」である。

(実際に、地球上の人類がいっせいにジャンプして着地したらどうなるのか?」という質問もあった。)

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パラノイアになりがちな母の視点からスタートして予防接種の重要さに辿り着いた本 On Immunity

著者:Eula Biss
ハードカバー: 205ページ
出版社: Graywolf Pr
ISBN-10: 1555976891
発売日: 2014/9/30
適正年齡:PG12(どの年齡でも興味があれば読んで良い内容。理解できるようになるのは中学生以上)
難易度:中〜上級レベル(大学入試に出てきそうで読みやすい文章も多いが、文学的で難しい箇所もある)
ジャンル:ノンフィクション/医療ルポ/一般科学/歴史(医療)
キーワード:予防接種、免疫、天然痘、アンチ予防接種、ナチュラル志向、沈黙の春、代替医療

 

 

日本で最近風疹が増えて問題化している

風疹の問題はは疾病にかかった本人だけではない。
表面上は症状が出ていない感染者が増えることで、妊婦に感染させる確率も増えるのが問題なのだ。妊娠初期に妊婦が感染すると赤ちゃんの目、耳、心臓に障害が出る「先天性風しん症候群」にかかる可能性がある。

日本の風疹だけではない。人類が克服したとみなされていた伝染性疾患が世界中でまた増え始めている。その大きな原因は、予防接種拒否だ。

しかも、学歴が高く、社会経済的に恵まれている層の女性に予防接種拒否をする人が多い。

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第六絶滅期はすでに始まっている。次の「アンモナイト」は人類だ。『The Sixth Extinction』

著者:Elizabeth Kolbert
ハードカバー: 319ページ
出版社: Henry Holt & Co
ISBN-10: 0805092994
発売日: 2014/2/11
適正年齡:PG15(中学生でも読むことはできるが、背景にある科学を理解するためには高校生以上)
難易度:中級〜上級(文章そのものは中級レベル。単語と文章の理解では上級レベル)
ジャンル:一般ノンフィクション/博物学(natural history)/ルポ
キーワード:第六絶滅期、絶滅危惧種、自然科学、恐竜、アンモナイト

2014年「これを読まずして年は越せないで賞」候補作

 

「絶滅種」という言葉で日本人がすぐに連想するのは、恐竜、マンモス、ドードー鳥といったところだろう。

種の絶滅は小規模では絶え間なく起こってきたが、ある一定の時期に集中して多数の種が絶滅する『mass extinctions(大量絶滅)』が、過去に5度あった。Ordovician-Silurian、Late Devonian、Permian、Triassic-Jurassic、Cretaceous-Tertiary(K-T)【オルドビス紀末、デボン紀末、ペルム紀末(P-T境界)、三畳紀末、白亜紀末(K-T境界)】の中でも、歴史上最大の大量絶滅が起こったのが、P-T境界(約2億5100万年前)のPermian(ペルム紀末)で、96%の種が絶滅した。

Triassic period(三畳紀)後半からJurassic(ジュラ紀), Cretaceous(白亜紀)に栄えた恐竜が絶滅したのが、最後のCretaceous-Tertiary(白亜紀末)だ。

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医者の卵のトレーニングに関わる珍妙な職業の体験記 『Empathy Exams』

著者:Leslie Jamison 
ペーパーバック: 226ページ
出版社: Graywolf Pr
ISBN-10: 1555976719
発売日: 2014/04 
適正年齢:PG15(高校生以上)
難易度:上級レベル(内容は簡単なのだが、わざと文学的な表現を使っている部分が多いので、本意が伝わりにくいところがある)
ジャンル:エッセイ/体験記
キーワード:メディカルスクール、トレーニング、共感力、変わった職業

 

アメリカのメディカルスクール(大学で医学部に入る日本とは異なり、アメリカの場合には大学を終えてから、大学院のメディカルスクールに入る)では、診察のトレーニングをするときに「偽患者」を使うことがある。健康なアルバイトを雇って、架空の患者のシナリオを渡し、それを演じさせるのである。
シナリオには、その患者の疾患だけでなく、生まれ育った場所と環境、職業、家族まで詳細が書かれている。アルバイトの偽患者は、ちゃんと自分に与えられた役割をこなしつつ、最後に自分を問診した医学生の評価もしなければならない。
そのうちのひとつが「Empathy」つまり、「親身になっている」ということをちゃんと口に出して表現したかどうかというものなのだ。

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月面着陸を既に達成したバズ・オルドリンが考える人類の使命とは?『Mission to Mars』

著者:Buzz Aldrin, Leonard David

ハードカバー: 272ページ

出版社: National Geographic

ISBN-10: 1426210175

発売日: 2013/5/7

適正年齢:PG12(中学生以上)

難易度:中級程度(難しい単語があっても、文法は高校英語をマスターしたレベルで読める)

ジャンル:ノンフィクション/科学読み物

キーワード:宇宙物理/航空工学/サイエンス/火星/隕石/宇宙飛行

 

バズ・オルドリンは、アポロ11号でニール・アームストロング船長とともに人類で初めて月面に着陸した人物である。

多くのアポロ宇宙飛行士が人類が月に戻ることの重要性を語るいっぽうで、バズ・オルドリン氏だけは「月面着陸はすでにやってしまったことで、もうやる意味がない"Been there, done that"」と言う。では、何をするべきなのか?

彼が過去何十年も語り続けているのが、火星へのミッションである。

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アポロ計画の史上最大のマーケティングと広報キャンペーン『Marketing the Moon』

著者:David Meerman Scott & Richard Jurek

ハードカバー: 144ページ

出版社: The MIT Press(マサチューセッツ工科大学出版)

ISBN-10: 0262026961

発売日: 2014/2/14

適正年齢:G(特に年齢制限はない)

難易度:上級レベル(専門用語があるのでやや難しく感じるが、レトロな写真や資料が多いので、それだけでも楽しめる)

ジャンル:ノンフィクション/歴史書(宇宙計画)/ビジネス書(マーケティングとPR)

キーワード:アポロ計画、宇宙計画、マーケティング、PR(広報)、アポロコレクション

 

人類を初めて月に送った「アポロ計画」についてはこれまでにも多くの本が出版されているし、唯一着陸に失敗した「アポロ13号」についての映画も有名である。

だが、この背後には、一般の人々が知らない重要な歴史がある。

その詳細を初めてまとめたものが、本書『The Marketing the Moon』である。

アポロ計画を成功させるためには長期にわたる莫大な資金投入が必要であり、アメリカ合衆国政府は、それを正当化するために国民の全面的な支持を得なければならなかった。月にゆくための技術開発もさることながら、まず「アポロ計画を国民に売る」ことに成功しなければならなかったのだ。こうして始まったのが史上最大規模のマーケティングとPRのキャンペーンだったのである。

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