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汚名を持つサイケデリック・ドラッグに治療薬としての明るい未来はあるのか? How to Change Your Mind

<p>作者:Michael Pollan (ほかにThe Omnivore&&num;8217&semi;s Dilemmaなど)<br &sol;>&NewLine;ハードカバー&colon; 480ページ<br &sol;>&NewLine;出版社&colon; Penguin Press<br &sol;>&NewLine;ISBN-10&colon; 1594204225<br &sol;>&NewLine;発売日: 2018&sol;5&sol;15<br &sol;>&NewLine;適正年齢:PG15<br &sol;>&NewLine;難易度:中級+〜上級<br &sol;>&NewLine;ジャンル:ノンフィクション<br &sol;>&NewLine;キーワード:サイケデリック・ドラッグ、幻覚剤、LSD、マジックマッシュルーム、シロシビン、ティモシー・リアリー<br &sol;>&NewLine;<a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;www&period;amazon&period;com&sol;Change-Your-Mind-Consciousness-Transcendence&sol;dp&sol;1594204225&sol;ref&equals;as&lowbar;li&lowbar;ss&lowbar;il&quest;ie&equals;UTF8&amp&semi;qid&equals;1528738491&amp&semi;sr&equals;8-1&amp&semi;keywords&equals;how&plus;to&plus;change&plus;your&plus;mind&amp&semi;linkCode&equals;li1&amp&semi;tag&equals;youfanclu-20&amp&semi;linkId&equals;a43de2d12a400c537882fa7f777682d9" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener"><img 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dilenmma<&sol;em><&sol;strong>は、アメリカのスーパーマーケットで売られている食品がどう作られているのかをつぶさに調べた素晴らしいノンフィクションだ。その作者マイケル・ポーランの新刊が出たということで手に取ったのだが、そのテーマが「サイケデリック・ドラッグ」ということで驚いた。彼の以前の作品からは、サイケデリック・ドラッグに興味を持ちそうな人とは思えなかったからだ。<&sol;p>&NewLine;<p>実際に、遅れてやってきたベビーブーマーのポーランはこの本について調査をする前はLSDなどのサイケデリック・ドラッグは興味もなかったし、体験したこともなかったという。そんな彼が、ノンフィクションライターとしての好奇心とプロの距離感を保ちながら書いたのがこの本だ。<&sol;p>&NewLine;<p>シロシビン(マジックマッシュルーム)やヒキガエルから抽出されるDMTなどは、古代からシャーマンなどにより宗教体験のために利用されてきた。<&sol;p>&NewLine;<p>現在は厳しく規制されている薬物だが、アメリカではタバコやアルコールの依存症の治療薬として有望視され、精神心理の分野でオープンに研究されていた時代がある。<&sol;p>&NewLine;<p>それが一変して現在のようにまともな研究者が話題にすらできなくなった犯人としてよく名前が挙がるのが、当時ハーバード大学教授だったティモシー・リアリーだ。<&sol;p>&NewLine;<p>1959年に新進の研究者としてハーバード大学に雇用されたリアリーは、60年の夏に初めてシロシビンを取ったときに、「脳は十分に活用されていない生物学的コンピュータだ。通常の意識は、知識の大海のひとしずくでしかない。この意識と知識は系統的に拡張することができる」という悟りを得た。そして、ハーバード大学を説得して、大学院生を対象にした「実験的な意識拡張」というセミナーを作った。<&sol;p>&NewLine;<p>彼が行った「ハーバード・シロシビン・プロジェクト」の初期の実験は、科学的な研究とは呼び難いものだった。対象は主婦、ミュージシャン、アーティスト、学者、作家、同僚の心理学者、大学院生といった人々で、場所は大学施設ではなく、居間だった。しかも、ムードをかきたてるための音楽とキャンドルライトつきで。そのうえ、実験を客観的に観察すべきリアリーや助教授のリチャード・アルパートたちも一緒にシロシビンを取っていたという。<&sol;p>&NewLine;<p>リアリーとアルパートは引き続き、「幻覚剤が宗教体験を促す」という仮説を証明するためにハーバード神学校の大学院生を対象に有名な「聖金曜日の実験」を行い、犯罪者の再犯を減らすという仮説を証明するためにコンコード刑務所で囚人を対象にした実験を行った。だが、方法のずさんさと危険性を懸念する意見が大学の内部からも出ており、それが学生新聞を通じてマスメディアにも広まり、リアリーはハーバード大学での職を失うことになる。<&sol;p>&NewLine;<p>リアリーはその後もヒッピーのグル的な存在としてアレン・ギンズバーグなど多くの著名人とつながり、反戦運動の思想リーダーになり、オノ・ヨーコとジョン・レノンから「ベッドイン」イベントの収録に誘われた。余談だが、ビートルズの「カム・トゥゲザー」は、リアリーがカリフォルニア知事選に出たときの応援ソングとして作られた曲である。<&sol;p>&NewLine;<p>彼だけのせいではないが、リアリーというスター選手の貢献でサイケデリック・ドラッグは悪名が高くなり、まともな研究ができない状態が続いてきた。だが、最近になって、シロシビンやLSDを治療として使う研究が進められているという。<&sol;p>&NewLine;<p>シロシビンやLSDは、現在アメリカで大問題になっているヘロインなどとは異なり依存性がない。潜在的な精神疾患を持っている者は、サイケデリック・ドラッグが発症のトリガーになる可能性があるので禁忌だが、過剰摂取で死亡することもない。かえって、ヘロイン、タバコ、アルコール依存症から抜け出すために非常に有効だという結果が出ているという。<&sol;p>&NewLine;<p>だが、それ以上に多くの興味をかきたてているのが「精神の拡張」や「宗教的体験」だ。マイケル・ポーランが取材した多くの人たちが、自我が解けて大きな世界と融合するような「悟り」の体験をしている。また、末期がんの患者がサイケデリック・ドラッグでの体験により死を恐れないようになり、「本当に大切なのは愛だ」という悟りを開き、1度の体験だけで心の平和を継続できたというケースもある。<&sol;p>&NewLine;<p>もうひとつの大きな動きは、「サイケデリック・ドラッグが、これまでなかった発想を生み出し、クリエイティビティを増加させる」と信じる人達から生まれている。スティーブ・ジョブズもそういった信念を持っていたそうだが、新しい技術や製品を生み出すための起動エネルギーになると信じる人が増えたら、乱用される恐れも出てくるだろう。<&sol;p>&NewLine;<p>ノンフィクション作家としてのポーランの優れたところは、体験談を鵜呑みにせずに、実際に自分で試しているところだ。しかも、異なるセッティングで何度も。読者にとっては、悟りを開いた人たちの大絶賛よりも、ポーランの率直な体験談のほうが信頼できるし、興味深く感じるだろう。ポーランは人生を変えるようなスピリチュアルな体験はしなかったが、家族への愛やつながりを確信するような幻覚を体験した。そのポジティブな効果はしばらく続いたが、強い肯定者が断言するように永久に続く悟りのようなものではなかったようだ。<&sol;p>&NewLine;<p>一般人が知らないサイケデリック・ドラッグについてのポジティブな情報が多いが、「だからサイケデリック・ドラッグはすばらしい!」というセールストーク本にはなっていない。最初から最後まで、ポーランは健全な客観性を保っている。だからこそ、<em><strong>How to Change Your Mind<&sol;strong><&sol;em>は、読みごたえがあるノンフィクションになっている。<&sol;p>&NewLine;

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