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アメリカで話題になっている本を読めば、アメリカの過去と現在がわかる! 『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(渡辺由佳里)

<p>ずっと出したいと思っていたレビューエッセイ集をようやく出せることになりました。<br &sol;>&NewLine;『<a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;amzn&period;to&sol;2uiQDob" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener">ベストセラーで読み解く現代アメリカ<&sol;a>』を説明するためには、「はじめに」と「目次」をお読みいただくのが一番良いと思い、亜紀書房さんの許可をいただいて転載させていただきます。目次に入っている65冊のほかにも、文中で多くの本を御紹介していますので、読みたい本が増えて困ることを保証いたします!<br &sol;>&NewLine;<a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;www&period;amazon&period;co&period;jp&sol;gp&sol;product&sol;4750516260&sol;ref&equals;as&lowbar;li&lowbar;ss&lowbar;il&quest;ie&equals;UTF8&amp&semi;linkCode&equals;li2&amp&semi;tag&equals;yukariscott-22&amp&semi;linkId&equals;4dc53e91fc65b8d2bebd7c248c424a17&amp&semi;language&equals;ja&lowbar;JP" target&equals;"&lowbar;blank" rel&equals;"noopener"><img class&equals;"aligncenter" src&equals;"&sol;&sol;ws-fe&period;amazon-adsystem&period;com&sol;widgets&sol;q&quest;&lowbar;encoding&equals;UTF8&amp&semi;ASIN&equals;4750516260&amp&semi;Format&equals;&lowbar;SL160&lowbar;&amp&semi;ID&equals;AsinImage&amp&semi;MarketPlace&equals;JP&amp&semi;ServiceVersion&equals;20070822&amp&semi;WS&equals;1&amp&semi;tag&equals;yukariscott-22&amp&semi;language&equals;ja&lowbar;JP" border&equals;"0" &sol;><&sol;a><img style&equals;"border&colon; none &excl;important&semi; margin&colon; 0&excl;important&semi;" src&equals;"https&colon;&sol;&sol;ir-jp&period;amazon-adsystem&period;com&sol;e&sol;ir&quest;t&equals;yukariscott-22&amp&semi;language&equals;ja&lowbar;JP&amp&semi;l&equals;li2&amp&semi;o&equals;9&amp&semi;a&equals;4750516260" alt&equals;"" width&equals;"1" height&equals;"1" border&equals;"0" &sol;><&sol;p>&NewLine;<p><&excl;--more--><&sol;p>&NewLine;<h3 style&equals;"text-align&colon; center&semi;"><span style&equals;"color&colon; &num;3366ff&semi;"><strong>&horbar;はじめに&horbar;<&sol;strong><&sol;span><&sol;h3>&NewLine;<p>これまで何度か「人生の転機」について質問を受けたことがある。<&sol;p>&NewLine;<p>60年ほどの人生において転機はいくつもあったが、現在の私に影響を与えた最大の出来事は、私が5歳のときに小学校の教師だった母が『少年少女世界の名作文学』シリーズ(小学館、全50巻)を定期購入し始めたことだった。<&sol;p>&NewLine;<p>私はこれらの本が読みたくて小学校に入学する前から自学で文字を習い、この全集から故郷の田舎町の外に、大きな世界があることを知った。そして、いつかその大きな世界を訪問したいと思った。その中でも私に強いモチベーションを与えたのはフランシス・ホジソン・バーネットの『秘密の花園』だった。私は、いつかイギリスに住み、秘密の花園を持ちたいと夢見た。その夢が英語を学ぶ強い動機に変化し、いくつもの転機を経て、アメリカのボストン郊外でエッセイを書いたり、書籍の翻訳をしたり、英語で出版された本のレビューをしたりする現在の私に至っている。<&sol;p>&NewLine;<p>英語の本のレビューをするようになったきっかけは、私が2008年から始めた「洋書ファンクラブ」という主にアメリカの新刊洋書を紹介するブログだ。幼い頃から海外翻訳文学が好きでよく読んでいたので、1995年にアメリカに移住してからは自然と英語の原書で読むようになっていた。もともと活字中毒なので、じきに、英語の本もアメリカ人の夫や義母より多く読むようになった。児童書からノンフィクションまで幅広いジャンルの本を年に200冊以上読むため、周囲のアメリカ人から「おすすめの本を教えてほしい」と頼まれるようになり、英語の新刊を日本語で紹介するサイトがないことに気づいて自分で始めることにしたのだ。<&sol;p>&NewLine;<p>私のブログは読者が本を探しやすくするように日米のアマゾンにクリックで飛べるようになっているが、広告は一切ない。ゆえに、クリックしていただく数が多くても、私の収入には無関係だ。それでもやっているのは、日本語圏の読者が知らない素晴らしい英語の本をもっと知ってほしいからであり、読書の魅力を伝えることで衰退しつつある本の世界を活気づけたいからだ。また、私の人生は本のおかげで豊かになったので、その世界への「恩返し」のつもりでもある。<&sol;p>&NewLine;<p>この「洋書ファンクラブ」で、私は2009年からはその年の「おすすめ洋書(英語のみ)」を選ぶ「これを読まずして年は越せないで賞」というものを始めた。最初の年は、ブログの読者からの推薦や投票で候補を絞ったが、翌年からはボランティア審査員と一緒に候補を絞って年末に決定する様式になった。このブログと賞をきっかけに日本で翻訳出版される本が出るようになっており、最初の目的の「恩返し」が少しできたかと思っている。<&sol;p>&NewLine;<p>「洋書ファンクラブ」が多くの読者を得るようになり、そのような経緯から2015年に「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」の編集者である知久敏之氏に声をかけていただいて「ベストセラーからアメリカを読む」という連載コラムを始めることになった。これは単に本の感想や書評ではなく、「なぜこの本が、現在のアメリカでベストセラーになっているのか?」という視点から本とその背景にある社会的な事情を説明するコラムだ。その視点と意義について少しご説明しよう。<&sol;p>&NewLine;<p>私は、夫と共同経営しているマーケティング・ストラテジー会社の仕事で世界中を旅することが多く、初対面の人とパーティやディナーで会話することも多い。英語圏ではどんな相手にも失礼にはならない「small talk(スモールトーク)」というものを会話のきっかけにする。「最近よく雨がふりますね」、「今日は暑いですね」といった天候の話が典型的な例だ。だが、それではすぐに会話が終わってしまう。そんなときに世界中の多くのビジネスマンがよく選ぶのが「最近読んだ本」という話題だ。<&sol;p>&NewLine;<p>どの国でもそうなのだが、特にG7などの「主要国」に入らないヨーロッパや南米の国々のビジネスリーダーたちから「アメリカで話題になっている本」について尋ねられる。現代のアメリカを知るために役立つのが、アメリカ人が読んでいる本を知ることだからだ。また、それについて私たちがどう考えているのかにも、彼らは興味深く耳を傾ける。アメリカでベストセラーになる本が優れているとは限らない。だが、多くの国民が何に関心を<br &sol;>&NewLine;寄せているのかを垣間見ることはできる。だからこそ、本の内容だけでなく、ベストセラーという現象の背後にある社会情勢を考えることが重要なのだ。世界中のいろいろな業界で働く人たちと私が交わすのは、そういう会話だ。話題になるのはノンフィクションだけではない。小説も、時には児童書も話題になる。<&sol;p>&NewLine;<p>本書の大部分は、その視点で書いた「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」の連載「ベストセラーからアメリカを読む」に掲載したコラムの中から、現代アメリカを理解するために重要なものを選び、加筆修正したものである。それらに、ブログ「洋書ファンクラブ」などのレビューを加えている。コラム執筆時点から現在までに状況が変わったこともあり、その中には予告的なものもある。それも興味深いと思ったので、コラムの末尾にオリジナルの掲載日を載せ、現状が大きく変わっている場合には【追記】を加えるようにした。<&sol;p>&NewLine;<p>また、これらのコラムは、いずれも英語での原書がまだ新刊だったときに書いたものである。<&sol;p>&NewLine;<p>後に日本で邦訳版が発売された本もあるが、コラム内でご紹介している翻訳は私のものであり、邦訳版にはあわせていないものが多い。それらの文章が日本で刊行された邦訳版と異なる可能性があることをご了承いただきたい。<br &sol;>&NewLine;本書でご紹介した原書のすべてを読むことは困難かもしれないが、邦訳版が出ているものも多いのでぜひ手にとってみていただきたい。また、なかなか時間がとれない方でも、これらの本について知っているだけで現代アメリカが理解しやすくなるのではないかと思う。<&sol;p>&NewLine;<p>5歳のときから現在まで、私の人生の転機には必ずと言っていいほど本が関わっていた。親でも教師でもなく、本から学んだことが後の人生に役立った経験は数え切れない。その読書体験をひとつの本としてまとめる機会を与えてくださった亜紀書房の足立恵美さんに心から感謝している。<&sol;p>&NewLine;<p>拙著が、どんなかたちであれ読者のみなさんの人生に少しでもお役に立てればこれほど嬉しいことはない。<br &sol;>&NewLine;2019年10月<&sol;p>&NewLine;<h3 style&equals;"text-align&colon; center&semi;"><span style&equals;"color&colon; &num;3366ff&semi;"><strong>目次<&sol;strong><&sol;span><&sol;h3>&NewLine;<p>ベストセラーで読み解く現代アメリカ はじめに<&sol;p>&NewLine;<p><strong>I<&sol;strong><strong> アメリカの大統領<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>トランプを大統領に押し上げた、不機嫌な白人労働者階級 Hillbilly Elegy<&sol;p>&NewLine;<p>大統領選の波乱を予兆していたアメリカSF界のカルチャー戦争 The Three-Body Problem&sol; The Fifth Season<&sol;p>&NewLine;<p>巨額の金がアメリカを動かす、コーク兄弟のダークマネー Dark Money<&sol;p>&NewLine;<p>トランプはソシオパスなのか? 精神科医たちが見る大統領 The Dangerous Case of Donald Trump<&sol;p>&NewLine;<p>トランプ暴露本の白眉、ボブ・ウッドワードが取材したホワイトハウスの内側 Fear<&sol;p>&NewLine;<p>ブッシュ元大統領の矜持と贖罪 Portraits of Courage<&sol;p>&NewLine;<p>賛否が激しく分かれるヒラリーの大統領選回想記 What Happened<&sol;p>&NewLine;<p>爆発的に売れたミシェル・オバマの自伝 Becoming<&sol;p>&NewLine;<p>ディストピア小説化するトランプ時代のアメリカ The Testaments<&sol;p>&NewLine;<p><strong>II <&sol;strong><strong>アメリカの歴史<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>人気ミュージカルで現代に蘇った建国時代の英雄 Alexander Hamilton<&sol;p>&NewLine;<p>ベトナム戦争の機密を漏らしたエルスバーグは、英雄か裏切り者か Most Dangerous<&sol;p>&NewLine;<p>複雑な中東の近代史がわかるジャーナリストの明快な報告書 And Then All Hell Broke Loose<&sol;p>&NewLine;<p>現代アメリカを培った狂気と幻想のアメリカ500年史 Fantasyland<&sol;p>&NewLine;<p><strong>III <&sol;strong><strong>移民の国、アメリカ<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>黒人女性として初めてノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスンを偲んで The Bluest Eye<&sol;p>&NewLine;<p>白人の国、アメリカで、黒人はどのように生きたらいいのか? Between the World and Me<&sol;p>&NewLine;<p>自分の国で異邦人として生きるアメリカ先住民の消えない苦悩 There There<&sol;p>&NewLine;<p>日系人収容所の体験を伝え続ける日系人俳優ジョージ・タケイ They Called Us Enemy<&sol;p>&NewLine;<p>「アメリカ料理」には移民の人生ドラマが詰まっている Kitchens of the Great Midwest<&sol;p>&NewLine;<p>ファンが変えていく、ハリウッドの「ホワイトウォッシング」 Crazy Rich Asians<&sol;p>&NewLine;<p>インド系マジックリアリズムの旗手ラシュディが描く、移民の国アメリカ The Golden House<&sol;p>&NewLine;<p>遅咲き日系人作家が生み出した、ロス黒人街の「ホームズ」 IQ<&sol;p>&NewLine;<p>在日パチンコ家族4世代の物語にアメリカ人が共感する理由 Pachinko<&sol;p>&NewLine;<p>カトリック教会を蘇らせた法王フランシスコの慈悲 The Name of God Is Mercy<&sol;p>&NewLine;<p>アメリカンドリームに翻弄されたリーマン重役と移民のNY物語 Behold the Dreamers<&sol;p>&NewLine;<p><strong>IV <&sol;strong><strong>セクシャリティとジェンダー<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>レイプ事件を隠ぺいした大学町が問いかけるアメリカの良心 Missoula<&sol;p>&NewLine;<p>性転換するわが子を守り通した両親の戦いの記録 Becoming Nicole<&sol;p>&NewLine;<p>完璧ではないフェミニストたちの葛藤 The Female Persuasion<&sol;p>&NewLine;<p>男女の力が逆転した世界を描くディストピア小説が読者に問いかけるもの The Power<&sol;p>&NewLine;<p>「ジェンダー問題」について、アメリカの子どもたちが親よりも頼りにする児童書 George &sol;Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe&sol;Symptoms of Being Human<&sol;p>&NewLine;<p>男女双方のストレス軽減を目指す「フェミニズム第3波」 Unfinished Business<&sol;p>&NewLine;<p><strong>V<&sol;strong><strong> 居場所がない国<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>インターネットで他人を血祭りにあげる人々 So You’ve Been Publicly Shamed<&sol;p>&NewLine;<p>ソーシャルメディアはアメリカの少女たちから何を奪ったか American Girls<&sol;p>&NewLine;<p>戦場を生き延びた兵士は、なぜ祖国で壊れるのか? Tribe<&sol;p>&NewLine;<p>強烈な「毒親」の呪縛から、大学教育で抜け出した少女 Educated<&sol;p>&NewLine;<p>少女時代に受けた集団レイプが破壊した女性作家の人生 Hunger<&sol;p>&NewLine;<p>植物をこよなく愛するリケジョの波乱の半生 Lab Girl<&sol;p>&NewLine;<p>アメリカで黒人の子どもたちがたたき込まれる「警官との接し方」 The Hate U Give<&sol;p>&NewLine;<p><strong>VI <&sol;strong><strong>競争社会の光と影<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>ウォール街の狂乱に人生を狂わされた家族の回想録 After Perfect<&sol;p>&NewLine;<p>起業家が絶賛するナイキ創始者の回想記 Shoe Dog<&sol;p>&NewLine;<p>アメリカの熾烈な競争が垣間見える、グルメ版『プラダを着た悪魔』 Food Whore<&sol;p>&NewLine;<p>企業を成長させる最高のマネジメントは「徹底的なホンネ」 Radical Candor<&sol;p>&NewLine;<p>輝かしい未来を末期がんで奪われた若き脳外科医の苦悩 When Breath Becomes Air<&sol;p>&NewLine;<p>遺伝性難病が発覚した家族のそれぞれの選択 Inside The O’Briens<&sol;p>&NewLine;<p>幻覚剤をポジティブに見直す動き How To Change Your Mind<&sol;p>&NewLine;<p>ネットビリオネアが牽引する21世紀の宇宙探検 The Space Barons<&sol;p>&NewLine;<p><strong>VII <&sol;strong><strong>恋愛と結婚<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>コメディアンが解くアメリカの恋愛社会学 Modern Romance<&sol;p>&NewLine;<p>現代アメリカの底辺で芽生えた絶望的な愛の物語 Preparation for the Next Life<&sol;p>&NewLine;<p>ボストンのキャリアウーマンが大阪の主婦になった実話 The Good Shufu<&sol;p>&NewLine;<p>滑稽で、切ない、中年ゲイ作家のミッドライフ・クライシス Less<&sol;p>&NewLine;<p>結婚は個人的なものであり、かつ社会的なものである An American Marriage<&sol;p>&NewLine;<p>結婚と愛を持続させる難しさを考えさせる大衆文学 The Arrangement &sol;After I Do &sol;I Am Having So Much Fun Here Without You<&sol;p>&NewLine;<p><strong>VIII <&sol;strong><strong>アメリカと日本の読者<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>英語圏ではわかりにくい『コンビニ人間』の日本的背景 Convenience Store Woman<&sol;p>&NewLine;<p>こんまりの「片付け本」がアメリカでバカ売れした理由 The Life-Changing Magic of Tidying Up<&sol;p>&NewLine;<p>ファンとしての熱意が日本人に伝わったファンタジー Poison Study<&sol;p>&NewLine;<p>カズオ・イシグロの「信頼できない語り手」とは The Buried Giant<&sol;p>&NewLine;<p><strong>Ⅸ<&sol;strong> <strong>民主主義のための戦い<&sol;strong><&sol;p>&NewLine;<p>ミレニアル世代の大統領候補ピート・ブーテジェッジ Shortest Way Home<&sol;p>&NewLine;<p>「ヒューマン・キャピタリズム」を唱えて注目されたアジア系大統領選候補 The War on Normal People<&sol;p>&NewLine;<p>トランプ勝利を予測した教授が説く「大統領弾劾」シナリオ The Case for Impeachment<&sol;p>&NewLine;<p>&num;MeToo ムーブメントの火付け役が暴露した巨大メディアの陰謀 Catch and Kill<&sol;p>&NewLine;<p>社会に存在する問題に「真の名」をつけることの力 Call Them by Their True Names<&sol;p>&NewLine;

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