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2022年の暗殺未遂とその後を語るサルマン・ラシュディの回想録 Knife

<p><img class&equals;"wp-image-28682 alignleft" src&equals;"https&colon;&sol;&sol;youshofanclub&period;com&sol;wp-content&sol;uploads&sol;2024&sol;05&sol;71zIv7pCGHL&period;&lowbar;SL1500&lowbar;&period;jpg" alt&equals;"" width&equals;"89" height&equals;"134" &sol;><&sol;p>&NewLine;<p><a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;amzn&period;to&sol;44GaOcN">Amazon&period;com<&sol;a><&sol;p>&NewLine;<p><a href&equals;"https&colon;&sol;&sol;amzn&period;to&sol;3JPGS3X">Amazon&period;co&period;jp<&sol;a><&sol;p>&NewLine;<p>&nbsp&semi;<&sol;p>&NewLine;<p>&nbsp&semi;<&sol;p>&NewLine;<p>&nbsp&semi;<&sol;p>&NewLine;<p><&excl;--more-->作者:Salman Rushdie<br &sol;>&NewLine;Publisher ‏ &colon; ‎ Random House<br &sol;>&NewLine;刊行日:April 16&comma; 2024<br &sol;>&NewLine;Hardcover ‏ &colon; ‎ 224 pages<br &sol;>&NewLine;ISBN-10 ‏ &colon; ‎ 0593730240<br &sol;>&NewLine;ISBN-13 ‏ &colon; ‎ 978-0593730249<br &sol;>&NewLine;対象年齢:一般(PG15&rpar;<br &sol;>&NewLine;読みやすさレベル:6(古典文学の引用などでは理解が難しい箇所もあるだろうが、全般的にはシンプルな文章)<br &sol;>&NewLine;ジャンル:回想録<br &sol;>&NewLine;キーワード:暗殺未遂、The Satanic Verses『悪魔の詩』<&sol;p>&NewLine;<p>サルマン・ラシュディは、たぶん一般的にはブッカー賞を受賞した第2作のMidnight&&num;8217&semi;s Children(『真夜中の子供たち』、1981年刊行)よりも、4作目のThe Satanic Verses(『悪魔の詩』、1988年刊行)で知られているのではないかと思う。この『悪魔の詩』がイラン革命の指導者で最高指導者になったルッホーラー・ホメイニ(日本の報道では「アヤトラ・ホメイニ師」と表現されていた)の逆鱗に触れ、彼はラシュディの殺害命令を出した。この時からラシュディは何度も暗殺未遂にあい、世界各地でこの本に関連した過激派による殺傷事件や爆破テロが起こった。日本では『悪魔の詩』を翻訳した筑波大学助教授の五十嵐一氏が刺殺された(事件は未解決のままである)。<&sol;p>&NewLine;<p>インドで生まれたラシュディは英国の国籍を持ちナイトの称号も受けている。The Satanic Verses刊行後しばらくは警備を持ち隠遁していたのだが、年月がたつにつれて警戒が薄れ、2000年からはアメリカのニューヨークでかなり自由に暮らすようになっていた。<&sol;p>&NewLine;<p>ホメイニ師の殺害命令からすでに30年以上経った2022å¹´8月12日、ラシュディはニューヨーク州シャトークワにある非営利の教育施設The Chautauqua Institutionでのパネルディスカッションに招かれ、この壇上でナイフを持った若い男に襲われた。その後のラシュディの容態はあまりニュースにならず、「片目を失い、片腕が不自由になった」という噂だけが流れていた。<&sol;p>&NewLine;<p>2024å¹´4月に刊行された新刊のKnife&colon; Meditations After an Attempted Murderは、ラシュディ自身がナイフでの襲撃事件とその後の身体と心の回復の道のりを語る回想録である。<&sol;p>&NewLine;<p>この本で明らかになったのは、ラシュディの傷が想像より重かったことだ。彼の治療に関わった医療チームはラシュディが生き延びるとは思っていなかったようだ。奇跡的に命をとりとめたのだが回復の道のりは長かった。ラシュディは片目を失い、もうひとつの目も交感性眼炎で視力を失う危機にさらされた。口も以前のようには開かなくなり、最初のうちは片手も絶望視されていた。<&sol;p>&NewLine;<p>思うようにならない病院生活や、加害者との空想の中での会話など、この回想録で私が強く感じたのは、文壇の重鎮として世離れしたようなイメージがあるラシュディも、私たち一般人とそう変わらないふつうの人間だということだ。<&sol;p>&NewLine;<p>たとえば患者としての治療やリハビリへの苛立ちとか、医療コストに憤慨するところなどだ。マーティン・エイミスなど彼が懇意にしていた同業の友人たちが、イランの最高指導者によって死刑宣告された自分よりも先に亡くなっていくことの理不尽さや寂しさも私たちが家族や友人に対して感じることと変わらない。先日4月30日に亡くなったポール・オースターが癌で闘病していることもこの本には書かれているが、リハビリのさなかに長年の友人たちを失っていくのはつらいものだっただろう。<&sol;p>&NewLine;<p>この回想録は整然とはしておらず、洗練もされていない。自分の本を2ページしか読んでいない若者に命を奪われかけた理不尽さに憤りを覚え、その意味を探そうとするところは、とても人間くさい。<&sol;p>&NewLine;<p>そういうところがかえって好感を覚えた部分だ。また、「書く」ことに対する暴力に対して「書く」ことで応じようとしたラシュディの決意を心から称えたい。<&sol;p>&NewLine;<p>オーディオブックはラシュディ本人が読んでいるので、文字で読むより聴く方が得意な方はそちらをお勧めしたい。<&sol;p>&NewLine;

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