Category: 食・グルメ

読むだけでも美味しい本-French Lessons

著者:Peter Mayle2001年出版エッセイ/食・文化 http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0375705619&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0375418857&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4309203620&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 私のエスカルゴ初体験は28年前の夏、パリでのことです。その前日まで私は夏休みを利用してロンドンで英語学校の夏期コースを受講していました。当時の為替レートは1ポンドが約450円(現時点では136円前後)。今英国に旅行する方々は同じ貯金をしていてもあの頃の私より3倍以上リッチということなります。私は片手なべを日本から持ち込んだだけでなく、倹約のためにときどき1日1食(コースに含まれている学校の朝食)に切り詰めてなんとか無事切り抜けました。ほっとしたのもつかの間、帰国の日にヒースロー空港がストで閉鎖になり、急遽パリ経由ということになってしまいました。せっかくいただいたオマケの「パリ1泊」ですが、フランに両替するお金が残っていません(日本に着いてからのタクシー代もいりますし)。でもお腹は空きます。そこで私は5百円札を持って受付カウンターに行きました。「うわぁ、こんなお札見たことがない」とはしゃいでいた受付の若いお兄さんですが、フランに変えて戻ってきたときには複雑な表情になっていました(こんなに安いとは思っていなかったのでしょう)。そのフランを持っていかにも安そうなレストランに思い切って足を踏み入れたところ、客が誰もいないのです。悪い兆候なのですが、逃げ出す勇気もありません。渡されたメニューを受け取り従順にテーブルにつきました。読むにつれ、冷や汗が……。安いレストランでも私が持っているお金で注文できるのは前菜のいくつかだけなのです。でもそこはもともと食い意地がはっている私のこと、すぐに立ち直って「せっかくのパリなのだからエスカルゴを食べよう」と決意しました。 安いレストランですから、時間の節約のためでしょう、それぞれのテーブルにはすでにパンが入ったバスケットが置いてあります。それをエスカルゴのガーリックバターに浸した美味しさときたら……、まるでHeavenでした。ロンドンを経ったときからずっと食べていませんから、4人分と思われるパンなんかあっという間に平らげてしまいました。でも、まだお腹が一杯にはなりません。ガーリックバターも残っています。レストランを見渡すと、まだ客は私ひとりです。ギャルソンも休憩しているのか見当たりません。私は空になった自分のバスケットをつかみ、隣の隣(隣だとあからさまだから)のテーブルに行ってパン入りバスケットと交換し、風のようにすばやく戻ってきました。これが私のエスカルゴ初体験で、いまだに5百円以内で食べた最高のフランス料理です。 こういった食に関する体験談のエッセイで私が一番好きなのは、イギリス人作家のPeter Meyleのものです。引退してフランスのProvenceに引っ越したときの滑稽で心温まる体験を描いた「A Year in Provence」ですっかりファンになり、小説のHotel Pastisも含め、ほとんど全作品を読みました。 そのMeyleが2001年に久々に新刊French Lessonsを出したとき、同じ場所で講演する機会に恵まれた夫が「私のワイフがあなたの大ファンだから」とお願いしていただいたのがこのサインです。…

Educating Peter-簡単にワインを学ぶ本

作者:Lettie Teaque出版日:2007年3月カテゴリー:ノンフィクション/ワイン お金をかけずにワイン通のフリができるようになる本 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0743286782&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 本当のワイン通になろうと思ったら、ビンテージワインを含めて有名なワインを全部飲んでおく必要がありますし、何度も飲み比べる経験を積まなければなりません。ですから相当お金がかかります。ワインに凝るようになると貯金ができない、というのは私の義弟の過去20年の行いからも事実です。そのようなわけで通を目指すつもりは毛頭ない私ですが、レストランでワインを注文するときなどに恥をかかない程度の知識はほしいと思ってきました。アメリカのレストランで恥をかくことはほとんどありませんが、フランスを旅行したときには高級レストランのウエイターの値踏みするような視線がちょっとつらかったです。「お金をかけずに最低限度のワインの知識を得るためにはどうしたらよいのか?」という私の悩みに答えてくれたのが「Food & Wine」誌のワイン担当編集者のLettie TeaqueによるEducating Peterです。Teaqueに会ったのは、私の夫の大学の同窓会でのこと(こちらは家族で参加するのですよ)。彼女の友人でローリングストーン誌の映画評論家であるPeter Traversは私のように「10ドルくらいで美味しい赤ワインを教えてちょうだい」程度のワイン通で、「このワインはまずい」とか「このカバルネはメルロみたいな味だ」といった大雑把なワイン評価しかできなかったとのこと。この本は、その無知なPeterにワインを教えるために書いたというので手にしたところ、そのとおりに簡潔で読みやすい本でした。 この本を読んだからといってワイン通になることはできませんが、レストランでワインを注文するときに(無知なときと同じワインを注文するにしても)堂々と胸を張ってできるような気がしてきました。また、即座に役立った情報は「良いワインは古くなるほど良くなるけれど、私がお店で買う程度のワインの場合は数ヶ月以内に飲まないと駄目になる」、ということです。それを読んで大慌てで何年も大事に取っておいた40ドルのワインを開けたところ、やっぱり駄目になっていました。トホホ。。。これからはすぐに飲むようにします。それと、各国のワインの紹介も簡単で覚えやすく、旅行のときには必ず予習をして地方のワインを試そうと思いました。 ●ここが魅力!ワイン通には恥ずかしくて質問できないような基礎の基礎を学べるところです。高みを目指していないこと、そして実際に役立つ知識だということも魅力です。それから最後にFinal Exam(修了試験)があります。これに合格したら、あなたもワイン通! ●読みやすさ ★★★☆☆非常に読みやすい本です。難しい単語はすべてワインに関する固有名詞か表現です。

The Billionaire’s Vinegar

作者:Benjamin Wallace 2008年初刊 ジャンル:ノンフィクション/食/歴史 http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0307338770&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1 アメリカ第三代大統領トーマス・ジェファソンが所有していたといわれる1787年 Château Lafite Bordeauxがロンドンのクリスティーズで競売にかけられる。当時、史上最高額(156,000ドル)で競り落とされたこのヴィンテージワインに対し、即座に「贋物」だという噂が広まる。疑いの中心は、謎のドイツ人収集家Hardy Rodenstockである。 クリスティーズのワイン専門家で名物競売人のMichael Broadbentはこのボトルにお墨付きを与えるが、その後もまれなヴィンテージワインが競売にかけられるたびにRodenstockの名前が浮かび上がる。