Category: 洋書の面白い話題 interesting topics

なぜ英語圏の読者は「Enemies To Lovers(敵から恋人へ)」のロマンスに惹かれるのか? 「かわいい」の呪いから逃れたい女たちへのメッセージ。

英語圏のロマンスにいろいろな定番があることを拙著『新・ジャンル別洋書ベスト500プラス』で説明したが、その定番の中でも特に人気があるのが「Enemies To Lovers(敵から恋人へ)」である。

これを観るだけで、いま話題の洋書がわかってしまう。洋書ファンクラブの「これを読まずして年は越せないで賞」 2023年中間報告

これを観るだけで、いま話題の洋書がわかってしまう…というのは大げさですが、でもそう大げさではないくらい情報満載です。 洋書ファンクラブの「これを読まずして年は越せないで賞」 2023年中間報告をYouTubeビデオで御覧ください。 結論から言いますと、今年の終わりまで待たずに読んでいただきたい本は、Yellowface!  

最近のスリラーによると、タダで招待されても避けたほうが良さそうな危険な場所は…writing retreatsらしい(苦笑)

昔から忙しい時やストレスがたまるとすぐにミステリと心理スリラーを読み漁る癖があるのだが、あまりにも沢山読むので頭の中で複数のスリラーが融合してしまうという困った副作用がある。似たようなテーマのミステリやスリラーが多いことも原因。最近writing retreat/writers retreatをテーマにした2冊のスリラーにでくわした。

オバマ元大統領の2021年推薦書

読書家で、しかもノンフィクションからYAまで多様なジャンルを読みこなすバラク・オバマ元大統領の選書リストを楽しみにしている人が多い。2021年の最初の選書リストが発表されたので、ご紹介しよう。 Over the next few days, I’ll share my annual list of favorite books, music,…

ヨーク公爵夫人セーラ(Sarah, Duchess of York)が歴史ロマンス小説家としてデビュー! Her Heart for a Compass

作者:Sarah Ferguson (Sarah, Duchess of York)

2021年夏の読書おすすめ30冊 2021 Summer Read!

毎年「これを読まずして年は越せないで賞」候補の発表が遅れるので、今年は、(遅いのですが)「夏の読書」のお薦めリストを作っておこうと思いました。 読みのがしても「秋の読書」にできるので、ご心配なく! ●文芸小説(大衆小説含む) 70年代の架空のパンクロック・デュオを通して音楽界での人種差別や女性差別の歴史を浮き彫りにする話題の小説 The Final Revival of Opal & Nev 人間と人生に飽き飽きして死ぬ準備を整えた高齢女性が十歳の少女と出会って気づいた人生の素晴らしさ The Brilliant Life…

アメリカでベストセラー上位に食い込んだ「ほぼ日」の『岩田さん』 Ask Iwata

編集:Hobonichi 翻訳:Sam Bett

火星に名前がついたOctavia E. Butlerは黒人女性がSF作家になる道を作った先達

NASAジェット推進研究所(JPL)でResearch Technologistをされている小野雅裕さんは、マーズローバー「パーサヴィアランス」のチームメンバーでもある。小野さんの宇宙への夢はかなり前から知っているので、ここまでの努力を読んでもらい泣きをしたくらいだ。その小野さんのツイートで、パーサヴィアランスの着陸地点がOctavia E. Butler Landingと名付けられたことを知った。 「オクタヴィア・E・バトラーって誰?」と思う人は多いと思う。そこで、小野さんから「一番のおすすめは何ですか?」と尋ねられてお薦めした2つの本をここでご紹介しようと思う。 ●長編 Kindred (1979)