遺伝子操作派と機械派の国が闘うパラレルワールドでの第一次世界大戦 ー Leviathan

Scott Westerfeld

448ページ(ハードカバー)

Simon Pulse

発売日:2009/10/6

YA(ヤングアダルト)/SF/冒険アクション

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パラレルワールドでの第一次世界大戦が舞台。
1914年6月28日、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承候補フランツ・フェルディナンド大公(Archduke Franz Ferdinand )とその妻が暗殺され、それがきっかけになって第一次世界大戦が始まる。
欧州の国々はダーウィンの発見から遺伝子操作で生物武器を生み出した英国を中心とする「Darwinist」と歩くロボットタンカーのような機械技術にたけたドイツを中心とする 「Clanker 」の二大勢力に分かれていた。戦争に突入したいドイツは平和主義者のフェルディナンド大公を暗殺し、彼の一人息子で14歳のAleksandarの暗殺も狙う。Alekは、父親の忠実な部下たちの援助でStormwalkerという2本足で歩く戦闘車で脱出し、逃亡の身となる。
いっぽうの英国では、遺伝子操作で生み出した新生物が武器として使用されていた。空を飛ぶことができる巨大な生物を使った英国空軍に志願した14歳のDylan Sharpは実はDerynという名の少女だった。戦争ではなく空が飛びたいがために女性であることを隠して志願したDerynは勇敢で機智もあり、Leviathanという鯨に似た空飛ぶ生物飛行機で活躍するようになる。
Leviathanはダーウィンの孫娘で生物学者による極秘使命でオスマン帝国(現在のトルコ)に向かう途中、ドイツ軍に撃ち落とされる。中立国であるスイスの山中で遭難状態だったLeviathanを、その近くに隠れていたAlekは父の部下たちの反対にもかかわらず助ける。

シリーズあるいは三部作の第一部。

●ここが魅力!

まず気づいた特徴は、頻繁に挿入されている精密なイラストです。これはYAジャンルでは珍しいもので、読みながら場面をアニメーションのように想像する助けになります。

また、14歳のAlekとDerynの組み合わせが魅力的です。オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者のAlekは数カ国後を話せ、育ちの良さが繊細な優しさとして現れています。女の子のDerynのほうは逆に罵り言葉を頻発する庶民ですが、勇敢で機智に富み、さばさばした性格が素敵です。この2人の友情と淡いロマンスが物語の中心になってゆくことでしょう。

遺伝子操作による新生物の創造を信じる国々とそれを神への冒涜とみなして機械を作り出す国々との戦争、という発想は、それだけでもいろいろと考えさせられるテーマです。今のところ本作品はそこまで深く語っていませんが、将来的にそこまで語るのではないかと予想しています。

Scott WesterfeldはUgliesシリーズで有名ですが、Ugliesよりもずっと好感が持てる作品です。読んでる途中で「宮崎駿がアニメにするといいのに」、と思いました。

●読みやすさ ★★★★☆

SFですからTwilightよりも少し読みにくいでしょうが、SFが好きな方なら決して読みにくいレベルの本ではありません。イラストもあるので、それも助けになります。★3つと4つの中間くらいです。

●アダルト度 ☆☆☆☆☆

戦争ですからある程度のバイオレンスはありますが、小学生が読んでもまったく差しつえない内容です。

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