私流クリスマスプレゼント

私はクリスチャンではないのですが、クリスマスはファミリーイベントなので避けて通れません。長年プレゼントをどうするのかで頭を悩ませてきました。

だいだい、クリスマスプレゼントというのはすでに無意味な存在です。中流家庭でも質素節約が当たり前で欲しいときに欲しい服や玩具を買えなかった時代には、1年に1度贅沢な品物を贈り合うことが家族への愛情や感謝の表現だったので、重要さは分かります。

でも、今の子は上流家庭でなくても普段から裕福すぎるほど裕福な消費生活を送っています。大人も(借金がある人でも)思いついたときに欲しいモノを購入します。そういう既に持ちすぎている人々に「クリスマスだから」という理由で相手が好きかどうかもわからない高価なモノを買うのはいかがなものか、と私は思うのですよね。そうでなくて、普段の生活でふと面白いものを見かけて「きっとあの人はこれが気に入るだろうな」と思ったときに買って贈るというのが私の好みなんです。そういうモヤモヤがたまっていたので、夫の家族を徐々に説得して大人同士のプレゼントはやめることになったのですが、子供のプレゼントは避けるわけにはゆきません。

でもね、アメリカ人の甥や姪たちは、普段から私よりも裕福な生活を送っています。それに散らかるのが大嫌いなある弟夫婦の豪邸では、玩具を与えても数ヶ月以内に処分されてしまうと分かっています。以前幼い姪が私の娘がかつて集めていた恐竜やは虫類のぬいぐるみを「欲しい、欲しい」と何度も催促するので新品同様のものだけを選んで送ったことがあります。次の機会に家を訪問したとき、どこにもそれらのぬいぐるみが見当たらず、持ち主だった娘は「捨てるのであれば返してくれればいいのに」とムッとしていました。それだけでなく、近年は「プレゼント希望リスト」が回ってくるようになりました。姪や甥たちの「サンタへの希望リスト」から選んで買うというシステムです。アメリカでは結婚のお祝いがこの形なので最近ではそれを子供の誕生日やクリスマスプレゼントでも平気で使うようになっているみたいですが、これもどうでしょうね。私は感心しません。

普段から欲しいものを指差せば何でも買ってもらえる甘やかされた子供たちに、クリスマスだからといってさらにショッピングリストを作らせ、他人に買わせるというのは教育として間違っていると私は思うのですよ。だから私はリストが回って来ても、無視して家族で遊べるボードゲームや本を勝手に選んで贈るようになりました。彼らが思いつかないもので、私が貰ったら嬉しいだろう、というのが選択の条件です。

というわけで、今年私が姪や甥たちに選んだプレゼントのいくつかをここでご紹介しましょう。

Percy Jackson and the Olympians 化粧箱入りハードカバー5冊セット

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Percy Jackson and Olympiansについてご紹介したことがありますが、小学校2年生の甥がハリーポッターにはまっているというので、「ハリー・ポッター以外にもこんな世界があるよ」というメッセージを込めて贈ることにしました。

The Secret Garden (秘密の花園): (挿絵が美しい最新版のハードカバー)

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上記の甥の双子の妹は夢見がちな少女。そこで、私が少女の頃に大好きだった「秘密の花園」と英国からのお土産をセットにすることにしました。The Secret Gardenは著作権が消滅していますから、ebookでは無料で読むこともできます。けれども、初めてThe Secret Gardenに出会うとしたら、やはり美しい花園を体験してもらいたいものです。私は挿絵がない本のほうが好きな子供でしたが、映像に慣れた最近の子は絵がないと想像できなかったりします。そこでこのバージョンを選びました。

The Last Unicorn

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彼女へのもう1冊は、ファンタジーではクラシック中のクラシックThe Last Unicornです。児童書ですが、多くのSF/ファンタジー作家が最もお気に入りの作品に上げているくらい、影響力を持つ作品です。残念ながらハードカバーは絶版になっているのでペーパーバックです。

PostSecret: Confessions on Life, Death, and God

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これは高校生の甥へのプレゼントです。ちょっとアスペルガーな彼はとてもユニークなユーモアのセンスを持っているので、いつも彼のセンスに合わせた本を選ぶようにしています。これまでけっこう百発百中です。PostSecretについては以前にご紹介したことがありますが、これは今年10月に発売された最新版で、これまでと異なりポストカードのサイズということです。

The Otaku Encyclopedia

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これは去年私が「The Name of the Wind」を贈ったところ、感動して電話してきたという19歳の甥へのプレゼントです。マンハッタン在住の文芸エージェントで「本とマンハッタン」というブログを書いていらっしゃる@LingualさんのTwitterで知り即座に入手したところ、娘に「みんなに見せる」と取られてしまいました。そこで2冊目を急遽購入しました。日本人の方は、これで英語を勉強してガイジンに日本文化を説明する、という使い方もあるかも。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

私流クリスマスプレゼント」への2件のフィードバック

  1. 同感です。誕生日やクリスマスを「日頃欲しい物を買ってもらえる日」と思うってどうなんでしょうね?
    こちらも何がほしい?と聞かれるのですが、私は欲しい物なら自分で買うし、プレゼントが嬉しいのはそれを選んでくれた人が自分のことを思ってくれた「手間」ですよね。
    (そういえば友達が、お正月に現金(お年玉)を渡す風習に驚いていましたけれど、プレゼントをもらっても気に入らなければ返品してギフトカードにしたり自分の好きなものを買うんですよね。あれは本当にわかりません)

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  2. こんにちは、Judeさん。
    私も、プレゼントを貰って返品してお金やギフトカードにするというアメリカの習慣に初めてであったときには驚きました。それってすごく失礼ですよね。
    家族や友達の驚いた顔や喜ぶ顔をみたいからプレゼントっていうのが理想ですね。
    プレゼントが義務でないときには、何にするか考えるのは楽しいものです。

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