第2ラウンド第3マッチの予想

School Library JournalのBattle of Kids'
Books
 

第2ラウンドの第3マッチ(月曜日発表)の予想です。対決は…

Marching for
Freedom vs
A Season of Gifts

審判はChristopher
Paul Curtis
です。ということは…と誰でも思いますよね。みなさんの予想もそうです。

ピクチャ 5

でも、そういうこと抜きにして、Marching for Freedomのほうが数百倍良い本です。

この間からずっと、なぜ私がA Season of Giftsをこれほど嫌いかを説明する言葉を探しているのですが、難しいのですよ、これが。私はマーク・トゥエインが好きですし、sillyでハチャメチャな話も好きなんですよね。ですからその流れのA Season of Giftsを少なくとも毛嫌いするほどのことはないと思うのです。ただ単に相性が合わないって説明でもOKかな..なんて。

でも、頑張ってA Season of Giftsへの「嫌悪」の理由を考えてみました。

1.米国中南部のキリスト教の倫理観への讃歌(銃をぶっ放すのは微笑ましいが、飲酒は神への冒涜扱い)が癇に障る。

2.村のいじめっ子(というか青年)の暴力ぶりや男ったらしぶりが、紙人形よりもうすっぺらで、笑うより頬がひきつる。

3.そのいじめっ子に恋する主人公の姉のバカっぷりがこれまで何百冊もの本に書かれて来た典型的な思春期の少女より典型的すぎて、人生経験のない小学生が書いたのかと思ったくらい。

4.よく3流のラブコメがプロットをリサイクルしているけれど、これはリサイクルしすぎて雑巾にするしかない、というくらい古ぼけたプロット。そうそう、それから文章も。こんなに薄い本にウケを狙った同じ表現が何度も出てくるのもひどい。

5.読者である児童の知性をみくびってること。ここが一番嫌い

これがもし明日勝ったら、絶対この審判の本は読まないと誓います。だって、子どもの知性をみくびっている作者の本なんか面白い筈はないのですから。

ぷん、ぷん

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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