有名作家たちが褒め讃えるファンタジーのクラシックThe Last Unicorn

Peter S. Beagle
初版:1968年発売
児童書/ファンタジー

http://rcm.amazon.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&asins=0451450523
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&npa=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=0451450523

lilac woodという森に住むユニコーンは、ずっと孤独に暮らして来た。年老いた彼女は、ある日自分がこの世界に存在する最後のユニコーンではないかと思う。他のユニコーンを探すために、安全な森を離れて彷徨い始めたユニコーンに、蝶が「勇気があれば他のユニコーンを見つけられる」と伝える。蝶が与えたヒントRed Bullを手がかりに他のユニコーンたちを探す旅に出たユニコーンだが、あくどい魔法使いのMommy Fortunaに捕えられ、見世物にされる。



彼女を救出したのは、ろくな魔法が使えない魔法使いのSchmendrickだった。
ユニコーンについていったSchmendrickは盗賊たちに攫われ、そこで生涯ユニコーンを探し求めて来たMollyに会う。別々の理由でユニコーンに惹かれた2人は、ユニコーンの従者としてRed Bullとその主人である悪名高いKing Haggardが住む城を訪れる。

しかし、出来が悪い魔法使いのSchmendrickには、ときおり自分でコントロールできない強力な魔法を使えることがあった。Red Bullの攻撃から守るためにSchmendrickの魔法で美しい人間の女性に変えられてしまったユニコーンは、人間の身体という牢獄に閉じ込められた自分の運命を嘆き、自分の森を離れたことを後悔する。その美女Lady Amaltheaに恋したのが、Haggardの息子Lir王子だった。

●ここが魅力!

The Last Unicornは、多くのSF/ファンタジー作家が「最も心に残る児童書」として挙げているファンタジーのクラシックです。

永遠の命を持つ美しいユニコーンに対する憧れ、所有欲、そういった醜い人間の心が多く登場しますが、同時に童話に必要な無償の愛も。また、ファンタジーは主人公がクエストの前と後で変化している必要がありますが、それぞれのキャラクターについての変化の解釈には、読者の人生観が反映するかもしれません。

その他にも、人間の身体に閉じ込められたユニコーンは幸福なのか不幸なのか、永遠の命は幸福なのか不幸なのか、大人でもいろいろと考えさせられます。

「フェアリーテールにはヒーローが必要」といった、ニヤリとさせるユーモアもたっぷりですが、根底に流れているのがsorrowです。この静かなsorrowがThe Last Unicornを永遠の傑作にしているのでしょう。


●読みやすさ 中程度

児童書ですが、決して簡単とは言えません。
フェアリーテールのもったいぶった表現が多く、高校生を対象にしたYAものに比べると、ずっと読みにくく、分かりづらいでしょう。けれども大きな文字で300ページ以内ですから、いったん文章のスタイルに慣れたら読み切りやすいと思います。

●適切な年齢

親が読んであげたら、小学校低学年から読んでも大丈夫です。

でも、ストレートな物語ではないので、一番楽しめるのは大人かもしれません。

洋書ファンクラブjr.で小学校4年生のもえさんがレビューを書いておられます。それもご参考にしてください

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中