「エンダーのゲーム」で知られるオーソン・スコット・カードの最新作は魔術の世界 The Lost Gate

Orson Scott Card
384ページ
出版社: Tor Books (2011/1/4)
ファンタジー/魔法

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かつて強い魔力を持っていたNorth一族は、14世紀前に別世界から追放され、現在の米国東海岸(ワシントンDCの郊外のヴァージニアと思われる)の田舎で普通の人間たちとは離れてひっそりと暮らしている。
Danny Northの父母は非常にパワフルな魔法使い(mageと書いて、メイジと読む)であり、2人の血をひくDannyも素晴らしい魔力を持って生まれるだろうと考えられていた。だが、ティーンになっても彼には魔力のかけらもない。


North族では魔力がない者は始末されることになっていたが、偶然に自分が強力な魔力を持っていることを知る。Dannyは、一つの場所から別の場所への戸扉を作って(本書で「ワープ」という表現を使わないが、ワープのように)移動できる魔力を持つgatemageだったのだ。

それは魔力がないよりも深刻な問題だった。悪名高いgatemageのせいで戦争が勃発して以来、異なる族の間で「gatemageが生まれたら殺さねばならない」という協定ができていたからだ。父母は、Dannyが強力なgatemageになるまで生き延びればNorth族のために利用するが、今他人に知られてしまったら自分たちを守るために殺すつもりでいた。それを知ったDannyは、普通の人間たちが住む世界に逃げ出す。

いっぽう、異なる世界にあるWestilという王国で14世紀木の中に隠れていた男が目覚める。彼がgatemageと察知した料理人は彼をWadと名付けてかくまう。自分が何者でなぜ木の中に逃げたのかを思い出すことができないWadは、王国の権力争いに巻き込まれる。

本書は、シリーズの第一巻。

●ここが魅力!

Orson Scott Cardと言えば、誰もが思い出すのがSFのEnder's Gameです。
子どもの目から見た大人の世界の不条理を見事にあらわしたSFで、Cardの創りあげたEnderの世界は、一度読むと忘れられないでしょう。
The Lost GateはCardの最新作で、SFではなくファンタジーです。少年が主人公というのはハリー・ポッター的ですが、HarryとThe Lost Gateの主人公Dannyは、まったく異なるタイプです。

Cardが設定したgatemageの特性がなかなかおもしろいものです。
一つの世界から別の世界に戸扉を作って飛び回ることができるgatemageは、語学が達者で記憶力も優れていますが、口がうまく、他人に悪戯をすることが好きで、平気で嘘をつくという欠陥を抱えています。でも、文中でDannyともうひとりのgatemageは、それらがgatemageに必要不可欠な性格ではないかと分析しています。

ちょっとしたワルと出会って平気で盗みを働くDannyに、Ender’s Gameを知る読者はがっかりするかもしれません。けれども、Dannyがgatemageとして成長してゆくための出発点として重要な部分ではないかと思いました。

この本は初めてオーディオブックで読んだファンタジーです。
目が疲れているときに読みたくて試したのですが、家事をしながら読めたのが嬉しかったです。
文字で読む場合よりも時間がかかるのが難ですが、イヤフォンで聴くと、誰かが頭の中でささやいているようで、特殊な楽しみがあります。現在、異なるジャンルのオーディオブックを5つほど聴き比べているところです。

未経験の方は、短いものから試してみられることをおすすめします。

●読みやすさ やや簡単

私は「聴いた」のですが、文章はYAレベルなので、読みやすいと思います。
ファンタジー独自の単語や言い回しがあります。ファンタジーを読み慣れている人は簡単に感じるでしょう。

●対象となる年齢

性的な場面はありますが、あからさまな表現はありません。中学生以上がおすすめです。

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