タフな少女が主人公の中学生から高校生向けのアクション小説 Not If I Saved You First

作者:Ally Carter
ハードカバー: 293ページ
出版社: Scholastic
ISBN-10: 1338134140
発売日: 2018/3/27
適正年齢:PG12+(バイオレンス)
難易度:中級+(やや難しい単語や理解しにくいシチュエーションはあるだろうが、英語そのものはシンプル。いったん入り込んだらスルスル読める内容)
ジャンル:YA(ヤングアダルト)/児童書(ミドルグレード)/アクション
テーマ/キーワード:ホワイトハウス、大統領の家族、シークレットサービス、テロリスト、誘拐、アラスカ、友情、淡いロマンス

大統領のひとり息子ローガン(Logan)とシークレットサービスのトップのひとり娘マディ(Maddie)は、10歳のときに大親友だった。だが、ロシアのテロリストによる大統領夫人誘拐未遂事件をきっかけに、マディの父は辞職し、娘をワシントンDCからアラスカの人里離れた小屋に移した。

学校や隣人もなく、水道も電気もインターネットもない極寒の地で、マディは孤独に生き残る術を身につけた。最初のうちは親友のローガンに手紙を書いたが、2年たってようやく返事が来ないことを受け入れて諦めた。

マディがワシントンDCを離れて6年経ったとき、大統領は任期が切れるまでの最後の年にローガンの安全を確保するため、マディと父が住むアラスカに送り込んだ。

大統領の息子として社会からスター扱いされてきたローガンと、6年間を厳しい自然の中で孤独に過ごしたマディは、親友だった10年前とはすっかり変わっていた。マディは手紙のひとつもよこさなかったローガンを許すつもりはなかった。

だが、緊急事態で父が留守にしている間にロシアのテロリストがローガンを誘拐し、マディはそれに巻き込まれる。テロリストは、ローガンの護衛として送り込まれた2人のシークレットサービスを殺害したという。他にローガンを救える者はいない。代々大統領のシークレットサービスを務めてきた家族の役目として、マディは自分でローガンを救うことを決意する……。

主人公の2人は16歳だし、ジャンルとしてはYA(ヤングアダルト)ということになっているが、露骨な性的表現が多い最近のYAとは異なり、Ally Carterの小説は中学生が読んでも大丈夫な表現範囲である。10歳のときに親友だった2人が再会して、友情を取り戻すところにややロマンスがあるが、それも自然な感じだ。

「16歳の少女がここまでタフになれるわけないでしょ」とか、「学校にも行かず、インターネットもなしに、どうやって勉強してきたのか?」といったツッコミどころはたくさんあるものの、中学生向けのアクション小説としては上出来だし、何よりも、主人公の少女が王子さまに救ってもらうのを待っているようなヒロインではないところがいい。

スピード感たっぷりで飽きないお薦め本。

 

 

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