現代版の「ライ麦畑」?-The perks of being a wallflower

著者:Stephen Chbosky
出版日:
ヤングアダルト/思春期の葛藤/現代小説

現代を生きる普通の男子高校生のリアリスティックな姿

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友人あての手紙の形を取った小説。
主人公のチャーリーは高校一年生の男の子。可も不可もなく、ごく普通の目立たない存在である。パーティで男の子がダンスに誘ってくれない女の子のことを「壁の花」と呼ぶが、チャーリーは男の子版の「壁の花」。内向的で、行動型ではなく分析型なのであまり目立たない。

作者は脚本家で映画監督のStephen Chbosky。 読んだ人はすぐにピンとくると思うが、これはChboskyによる現代版の「The Cather in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)」である(内容は異なるので、ご心配なく)。
「文学作品として後世に残るか?」とたずねられたら答えは「No」である。けれども、私には「ライ麦畑」よりもずっと面白かった。というのは、主人公のチャーリーが等身大だからである。文芸作品ではないがゆえに、思春期のつらさを正直に描けているような気がする。
友人の自殺、家族や友人との人間関係、初恋、性とドラッグの初体験、と多くの葛藤が詰まっているが、あからさまに作り話に感じないのは、実際に思春期とは難しい年代だと知っているからだ。体の成長だけでなく、自分と周囲のティーンのホルモンの変化、それに伴う心身のアンバランスと人間関係のゴチャゴチャ、加えて大学進学とかいろんなことにいっぺんに対応しなければならない。わが娘がいうように「It's tough being a teenager」なのである。

●ここが魅力!
主人公のチャーリーがリアリスティックであることです。シャイで実直な彼による周囲の人々の分析や内省に同感する読者はきっと多いでしょう。異なる国で、異なる性で、異なる年代に思春期を体験していても、感じることはそう変わらないのだと実感させてくれます。主人公に感情移入しやすい作品です。

●読みやすさ ★★★★☆
手紙の形を取っているのであまり難しい単語は出てきません。しかも200ページ程度なので、すぐに読みきることができます。初心者におすすめの一冊です。

●アダルト度 ★★★☆☆
あからさまな表現はありませんが、高校生のセックスとドラッグの話題を扱っていますから高校生が対象です。

●この本が気に入った方にはこんな本も...

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2 Comments

  1. 渡部さん、初めまして。
    プライドと偏見のパロディの本を探していたら、ここの洋書ファンクラブにたどり着きました。
    そしていろいろ見ている内にここのblogの虜になってしまいました(笑)
    私も洋書が大好きなんですが、周りには洋書を読む人がいなくて…こんなにもたくさんの洋書が載っていることに感動しました。
    実はこの本も渡部さんのblogを見て気になったので今度読んでみようと思ってます。
    ちなみに娘さんがいるようですが、こんなにも本が大好きな親がいて羨ましいです[E:happy01]
    私の母も本好きだったら良かったんですけどね(笑)
    ではでは失礼します。

  2. ayaさん、コメントありがとうございます。
    私もこのブログを通じて多くの洋書好きの方と意見を交換できるようになり、とても楽しませていただいています。
    一つのジャンルばかり読むと飽きる人なので、なんでもOKです。話題もHotなキャラは誰か、といったものから少々マジなものまで気安く感想を話し合えると嬉しいです。
    娘が成長して読まなくなったジャンルに私はまだこだわっていたりしますから、娘が相手をしてくれないぶん他人にそれを求めたりして…
    知らなかった本をご紹介いただけるのもブログを書いている嬉しいメリットです。
    これからもどうぞよろしくお願いします。

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