Battle of the (Kids’) Books 第一ラウンド第八マッチ

引き続きバトルの中間報告です。ここから入った方はこちらを。

審判は誰でも知っているThe Sisterhood of the Traveling Pants (Readers Circle)のAnn Brashares!
審判が語るようにこれはまったく異なるカテゴリーの対決です。第一ラウンドに選ばれたのはいずれも2008年度の厳選された優秀作品なので、ラウンド最後のマッチは適切な対戦相手がみつからなかった残り物?

Round1match8

Nationはフィクション。作者はユーモアたっぷりのファンタジーが得意なTerry Pratchett。架空の南の島が舞台で、成人の儀式で島を離れていた少年Mauがカヌーで帰宅すると、The Nation(故国)は津波ですっかり洗い流されています。そこに津波で遭難した英国の貴族の少女Ermintrudeが流れ着くという、冒険、ユーモア、ロマンス(ちょっと)といういっきに読める娯楽作品で、途中からPratchettらしくシリアスさが減るようです。

The LincolnsはAbraham と Mary夫婦についてのヒューマンストーリーで、ノンフィクションです。政治や戦争といった面ではなく、彼らの人間性を語ろうとしたようです。写真やレシピ、新聞の切り抜き、暗殺されたときの彼のポケットの中身、など他の本ではない部分に焦点を当てているようです。

審判のBrasharesは、「どちらもとても面白く、おすすめ」でコインを投げて決めたいところ、とまで言っています。
でも、書くためのリサーチにかけた努力を評価して下記の勝者に決めたようです。

Round_winners_lincolns

オバマ大統領がリンカーンのファンだということで、昨年からリンカーンの本がブームです。

私も、友達が「号泣した」というのでThe Team of Rivalsを読み始め、オーディオブックのThe Case of Abraham Lincolnを聞き始めましたが、このペースではなかなか終わらないのでThe Lincolnsでレシピやポケットの中身を学ぶことに切り替えようかしら...
でもどっちを読みたいか尋ねられたら私はTerry PratchettのNationです。

(追記:図書館でThe Lincolnsをざっと読みましたが、小学校の歴史の課題に使うような感じでNationと比べるのはちょっと無理があるのでは...と思いました)。

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渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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