Battle of the (Kids’) Books 第二ラウンド第二マッチ

YA特集が来週くらいまで続きます。

そして引き続き2008年に出版された児童書とヤングアダルト本の最終作品を選ぶバトルの中間報告です。ここから入った方はこちらを。

審判は、Los Angeles Times Book Prizeを受賞した Tyrell (Push) の作者Coe Boothです。

Round2match2

かたやNational Book賞のファイナリストChains、こなたPrintz Honor bookのTender Morsels。審判はこの難しい取り組みに相当悩んだようです。
独立戦争時のニューヨーク市で、奴隷としてひどい人々に売られる黒人少女Isabelの葛藤を語るChainsは、熟練した文章で最初から最後までのめりこめ、希望を抱かせるエンディングで、総合的に非常に満足のゆける読書体験とのこと。

一方のTender Morselsは、「これまで読んだなかで最も想像力に満ちた本のひとつ」というこです。けれども、おとぎ話のような語り口で父親の性的虐待やギャングレイプを描いていることについては「disturbing」と憂慮を語っています。エンディングがビタースイートであることについては、「とても、とても満足した読書体験」とさほど影響は与えていない様子。

どちらもとても気に入ったようですが、Coe Boothが選んだのはこれです。

Round_winners_chains

その理由は、「読者として、私は主人公と人生体験をしたい。主人公に関心を持ち、気遣いたい。Tender Morselsは大胆でオリジナルで記憶に残る作品だが、私は(Chainsの主人公)Isabelを気にかけた。それゆえ私はChainsを選んだ」というものです。その気持ち、私にはとてもよくわかるような気がします。

http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=1416905855&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0747598657&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

http://rcm.amazon.com/e/cm?t=yofaclja-20&o=1&p=8&l=as1&asins=0375848118&md=10FE9736YVPPT7A0FBG2&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=yukariscott-22&o=9&p=8&l=as1&asins=0375848118&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&fc1=000000&IS1=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&npa=1

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

Battle of the (Kids’) Books 第二ラウンド第二マッチ」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。YA特集楽しく読ませていただいています。でも、疑問が・・・どういうものをYAというのか決まりはあるのでしょうか?懐かしいDaddy-Long-Legsもそうなんですね?クラシックすぎてそういうイメージでは捉えていないんですけど。また、読んでいませんが、面白そうだなと思っている Traveling Pantsなんかもそうなんでしょうね? それから たとえば、私はCynthia Kadohata のkira-kira はとてもよかったとおもうのですが、あれはYAにはいりますか?
    ともあれ、どんどん読みたい本が増えて困ってしまいます。

    いいね

  2. こんにちは点子さん。
    YAは、一応14歳以上の高校生を対象にしている本のカテゴリーです。Traveling PantsはYAとして扱われていますが、Kira-Kira[E:heart04]は近いうちにご紹介する予定のPercy Jackson & the Olympiansシリーズと同様に対象が小学校高学年から高校生くらいなので、図書館によって児童書(9-12歳用)として登録されていたりYAとして登録されていたり、バラバラです。
    Daddy-Long-Legsが書かれたときにはもちろんこういうカテゴリーはなかったのですが、ちょうど高校生くらいの少女向けということで現在はYAとして分類される場合があるようです。ちなみに赤毛のアンは9-12歳用の児童書という分類が多いようです。
    子供はある日突然育つわけではないので、中間のものがあって当然ですよね。というわけで、YA特集も「だいたい」程度の気楽さでご紹介してゆこうと思っています。
    これからも宜しくお願いします!

    いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中