ウラジーミル・ナボコフの未完の遺作、30年後ついに刊行へ

ウラジーミル・ナボコフ(Vladimir Nabokov)の未完の遺作The Original of Lauraが、作者の死後30年以上経った今年11月についに刊行される運びになりました。

追記(11/18):洋書ファンクラブにレビューを載せました。

Publishers Weeklyによると、The Original of Lauraは、未完であるばかりかインデックスカードという原稿以前の段階でした。ナボコフは1977年に死去しましたが、その前に彼は妻のVeraにこの初稿である138枚のインデックスカードを処分するように指示していました。ですが、Veraは彼の原稿を処分する決意ができずスイス銀行の金庫に原稿を保管したまま30年が経ちました。彼女の死後この原稿がナボコフの息子で彼の翻訳もつとめたDmitri Nabokovの手に渡り、こうして刊行されることになったのです。

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インデックスカードの段階ですから、最終的にどのような小説になったのかは誰にも想像はできないでしょう。でも、ナボコフの手書きのインデックスがコピーされており、ミシン目がついているのでそれぞれのカードを本からはがすことができるらしいのです。それがこの作品の魅力のようです。
彼の手書きがどんなであったか、そしてどのように創作したのか、それを実際に感じることができるという点で、非常に興味深い作品です。