明日ノーベル文学賞発表!アメリカ人作家にチャンスはあるのか?

ノーベル文学賞はいよいよ明日8日発表です。

オンラインカジノの予想を以前にご紹介しましたが、発表を前にして配当率が変わっているようですね。Joyce Carol Oatesが追い上げているのが、え〜っという感じです。彼女の作品を読んですごいって思ったことがないのです。後に残らない。アメリカ人、そして女性がそろそろ取るころじゃないか、という予想なのでしょうが、Oatesだったら個人的には納得できないと思います。

さて、英国の元外交員George WaldenがBloomberg.com にRoth, ‘Ignorant’ Author, Waits in Vain for Nobelという面白い記事を書いているのでご紹介します。

本来でしたらフィリップ・ロスや最近亡くなったジョン・アップダイクが既に取っていても不思議はないのですが、アメリカ人作家はToni Morrison以来16年も受賞していません。その理由を彼は次のように単純明瞭に説明しています。

That’s partly because the politics of American authors
aren’t as predictable as in Europe. And politics do come into
play thanks to Alfred Nobel’s will, which stipulates that the
award should go to the person who has produced “the most
outstanding work in an ideal direction.”

つい笑ったのは次の部分。

(アメリカ人作家が受賞しない理由について、昨年アカデミーのpermanent secretaryであったHorace Engdahlが「American authors are isolated, insular and ignorant」と言ったことを受けて)

Exceptions can be made, it appears, which must be why Toni Morrison got it in 1993. It can’t have been for fine writing, so
it must have been for what the French call “les bons
sentiments” — the right feelings.    

彼が「百万ドルあった賭ける」と宣言する予想は、なんとカナダ人のMargaret Atwoodです。

Her famous “The
Handmaid’s Tale,” a heavy-handed political fantasy in which
America falls under an extreme right-wing theocracy, tells how
women are denied education and generally trashed. It’s hard to
swallow this at a time when there are more women in U.S.
colleges than ever and when American soldiers are helping to
ensure that Afghan girls — real victims of real religious
bigots — can go to school. But don’t bother asking for Atwood’s
take on U.S. military adventures.

ご想像どおり好意からの受賞予想ではありません。「Let’s hope I’m wrong, and that literary rather than
sociopolitical values prevail.」としめくくっています。
      

彼は RothかDeLilloなら納得のようですね。    

私もPhilip Roth またはDon DeLilloなら納得です。Atwoodはけっこう好きな作品がありますが、最近のは???ですからやっぱり行くべきところに行ったほうがいいとは思います。

追記:結果はこちら

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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