Outlander推薦文  by とら次郎さん

小さい頃「赤毛のアン」のアンとギルバート、「あしながおじさん」のジュディとジャーヴィスぼっちゃん、「若草物語」のジョーとベア先生にときめきましたか?
今でも読み返すと甘酸っぱさにうっとりしませんか?でも今はオトナだからちょっと物足りないかも…と思っていたりしませんか?
そんな方にはロマンス小説がお薦めです。
ロマンス小説はオトナの為のおとぎ話であり、現実逃避手段としてもってこい。
恥ずかしがらずに読んでください。読んでいるのを公表しなければ誰も白い目で見ませんから(ブックカバーは必須)。
 
もちろん物語の芯がある程度しっかりしていないとその世界に没頭し現実を忘れることができません。
その点、この本は文句なし。
ロマンスがメインであっても、歴史あり、冒険あり、サスペンスあり、まるで実在するかのように生き生きとした登場人物たち…娯楽小説の要素をこれでもかとこれでもかと詰め込み、圧倒的な筆力でもって読者を掴んで離しません。
 
馬鹿馬鹿しいほど厚い本ですが読み終わりたくない!いつまでも続いて欲しい!と思うこと請け合い。
新聞の書評欄にはぜったいに載らないジャンルですが一読の価値ある本もあるんです、ということでお薦めいたします。
 
蛇足。私はこの本を読み終えて以来医者じゃないけど肩の脱臼ぐらいを治せたほうがいいかもしれないと思うようになりました。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.