第一回「これを読まずして年は越せないで」賞優勝作品推薦者ムルハウザーさんから、受賞の言葉

皆さん、ありがとうございました。

賞の名前こそ「これを読まずして年は越せないで賞」ですが、もちろん、読まなくても年は越せます(キッパリ!)しかしながら、年を越してからでも構いませんから、ぜひ、”The Forgotten Garden’ を早めの読書予定に!それこそ、ページを繰るのももどかしいを体感できますよ。

いまさらながらですが、
冒頭の第4章までを読むことができます
疑り深い、いや慎重な読者はお試しあれ!

なお、最近知ったのですが、”The Forgotten Garden’ の前作であり、Kate Mortonの処女作でもある’The House at Riverton’ の翻訳が、リヴァトン館
なる味も素っ気もない題名で刊行されました。クスン(T_T)、このお正月用にと思って、Paperback を用意して楽しみにしてたのにぃ(T_T)
ランダムハウス講談社のいけずぅ~。

それはともかく、その「訳者あとがき」によると、”The Forgotten Garden’ の翻訳も東京創元社から刊行予定とか。

さらにさらに、来年4月には早くも第三作’The Distant Hours
‘が欧米では刊行予定、amazonではすでに予約受付中と、来年はKate Morton旋風がますます吹き荒れそうな予感です。

というわけで、来年も皆さんに素晴らしい本との出会いが訪れますように!

受賞の言葉はこれくらいにしておいて、この度の企画、エントリーから3度の投票まで、長々とたっぷり楽しませていただきました。

読書好きといっても好みは蓼食う虫、まして洋書ともなると、なかなか同好の士を見つけるのは難しく、
かねてから「洋書ファンクラブ」にお集まりの皆さんは、どんな本を読んでおられるのか気になっておりました。それが一挙に分かった今回の企画、読書の幅を広げる意味でも大いに参考になりましたし、また勉強にもなりました。

予選ラウンドの投票の際、ノミネート作品全35作品中、
既読(翻訳も含む)の3点を除いて、今一度皆さんのレビューを読み返しながら、ピックアップしてみたら、なんと候補が13冊にも。そのバラエティの豊かさ、また、皆さんの推薦文の面白さ、一挙に読みたい本が増えてしまい、うれしい悲鳴です。

ぜひぜひ、来年も続けていただきたい企画ですが、いくら渡辺さんが太っ腹といっても(比喩です、比喩)渡辺さんにだけご負担を強いるのは私だけでなく、皆さんも心苦しいでしょうから、来年からは賞品なしにして、ぜひ継続をお願い申し上げます。

その際は、フィクションとノンフィクションの2部門にして、
それぞれ、2年以内と年数の縛りなしにしてはいかがでしょうか。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.