Battle of the Kids’ Books 第1ラウンド第6マッチ予告編

Battle of Kids
Books
 月曜の取り組みです.

対戦Peace, Locomotion vs. A Season of Gifts

Peace, Locomotion

対象:小学校高学年、中学生 2003年に出版されたLocomotionの続編。Lonnie Collins Motionのニックネームは、有名なヒット曲ロコ・モーションを連想させるLocomotion. 火事で両親を失ったLonnieは、妹とは別々のフォスターケア(里親が政府から補助金を得て子どもを養育する制度)になるに送られ、ばらばらになってしまいます。前作のLocomotionでMiss Ednaの家に引き取られたLonnieは学校の担任Ms. Marcusから詩を書くように励まされ、それにより精神的に立ち直ります。けれども、彼を励ましたMs. Marcusと今年の担任Ms. Cooperは正反対で、Lonnieは詩から離れてしまいます。とういうわけで、前作はすべて詩の形でしたが、今回のPeace, LocomotionはLonnieが妹のLiliにあてた手紙の形です。今回は、里親のMiss Ednaの息子Jenkinsの従軍という別のテーマが加わります。戦争(たぶんイラクかアフガニスタン)で負傷し足を失って戻ってきたJenkins が、Lonnieに家族や平和について考えさせます。

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A Season of Gifts

対象:小学校高学年、中学生
エルビスがキングだったころの米国のイリノイ州の田舎が舞台です。
これも上記同様これまでの作品の続編のようです。
12才の少年Bobの父親は貧乏なメソジストの説教師で、新しく越して来た町の隣家に奇妙な老女Mrs. Dowdelが住んでいることを発見します。何でもショットガンですぐに撃つMrs. Dowelに恐れをなしていたBobたちですが、そのうちこの老女のスーパーぶりを発見して、なんと素晴らしい贈り物(gift)かということを発見してゆきます。

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明日の予測

これまでで一番悩んだ対戦です。どちらも短い本なのに、ずっと悩んでました。

それも、良い意味ではなくて。

正直言って、どちらも好きになれませんでした。

Peace, Locomotionは、前作のLocomotionのリリカルさがすっかり影を潜めています。Lonnieの生い立ちを考えるとリアリティがありますが、勉強があまり好きでなく、12才にしては平和や戦争に対する考え方があまりにも幼稚。「教師がどうのこうのってセンシティブになってないで、もっと努力しなさいよ」とどやしたくなったことも。

A Season of Giftsは、「こういうことを書けば、うけるだろう」という熟練さに頼った書き方が鼻について、Peace, Locomotionよりずっと反感を覚えました。平均的アメリカ人はこの本に好感を抱いているようですが、私は興ざめ。町のならず者に「目には目を」で対抗するMrs. Dowdelに対しても、「わお!かっこいい」と感じるべきなんでしょうし、そう努力もしたのですが、創りものにしか感じませんでした。また主人公のキャラも弱く、全然感情移入できません。登場人物があまりにもカリカチュアすぎて、うんざり。プロットも既に使い古された感じで、新しさも意外さもなし。「ユーモアがあって、心温まるお話」らしく、一般的にはそういう評価を受けていますが、ちっともそう思いませんでした。最初から最後までAnnoying!でした。

なぜ、2回戦に進むべきではないこの2作が対戦して決勝に進むべきMarcelo in the Real Lifeがすでに敗退するわけ?と、非常にgrumpyな気分になってきました。こんなにgrumpyに感じるのは疲れているせいかと思って1日あけて読み直してみましたが、やはり感想(もgrumpiness)は変わりませんでした。どうしてこの2作が16作の候補作に入っているのか、と憤懣が増大してしまいました。(追記:ちょっと休んでコーヒー飲んでからPeace,Locomotionを読んだら、けっこう良い箇所に気づきました)。

審判は、Kira Kiraほか素晴らしい児童書を生み出している日系のCynthia Kadohataさんです。

彼女の作品から判断して、マイノリティ(黒人)の苦労を感じるPeace, Locomotionを選ぶか、それともユーモアと心温まる話(私はそう思わないけれど)のA Season of Giftsを選ぶか…。想像つきません。

「志の高さ」と「心に迫る、真実味のある表現がある」ことを評価し、私は次の作品を選びます。

Peace, Locomotion

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