本日、待ちに待った、J. K. Rowling によるミステリアスな重要発表がありました。
それは、これまでにない、オンラインでのハリー・ポッターの読書体験「Pottermore」です。
本と同じストーリーですが、これまでにない新しい内容が付け加えられます。しかも、それは読者が参加して一緒に作り上げるものだというのです。どうやら、ファンが集い、相互交流できるもののようで、ローリングは、デジタル世代の子どもたちを念頭においているようです。
追記:著者はこれまで「ハリー・ポッターは電子書籍に合わない」と電子書籍化を拒んできました。それゆえ、「時代に乗り遅れないために折れたのか」と皮肉な見方をする方がいるかもしれませんが、私はそうではないと思います。
ファンが勝手に二次創作をする「ファンフィクション」のジャンルで、長年にわたって最も人気があるのはハリー・ポッターです。著者は、最初それを苦々しく思っていたのではないかと思います。けれども、何年もこの現象を見るうちに、登場人物やハリー・ポッターの世界に対するファンの愛情と情熱の大きさを実感するようになったのでしょう。そこで、著者自身が管理できる方法で、読者が情熱を注ぎ込める場所を作ろうとしたのだと私は思うのです。Pottermoreで直接ebookを取り扱うのもそのためでしょう。
Pottermoreでは、ハリー・ポッターシリーズでは初めてのebookが入手できると共に、著者が、これまで語らなかった物語を知ることもできるとのことです。全員がそれをPottermoreで体験できるのは10月だということですが、その前に「幸運な少数のファン」が、それを作り上げるのに参加するチャンスがあるというのです。
そのためにはまず、Pottermoreのサイトに行って、メールアドレスを登録します。
登録すると連絡が入りますので、その後7月31日に再びサイトに戻り、参加するチャンスを得る方法を学ぶ、という方法です。
でも、ファンフィクを書く子どもたちと対抗しようと思ったら、軽い気持ちでは手を挙げられませんぞ。
Good luck!