バーンズ&ノーブルのアマゾンへのライバル心が生み出した爆笑タイポ

トルストイの『戦争と平和』(War and Peace)は、多くのクラシック同様に電子書籍になっているので読み返している(あるいは試みている)人も多いのではないかと思います。

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そのNookの電子書籍版で、面白いタイポが見つかったようです。


"War and Peace ebook readers find a surprise in its Nooks" というguardian.co.ukの記事を読んで、私は思わず吹き出してしまいました。

ご存知のように、バーンズ&ノーブル社の電子書籍リーダー「Nook」は、この業界トップのアマゾンの「Kindle」に大きく差をつけられています。「Kindle」は、「電子書籍」と同義語に使われるくらい代表的な存在です。そのせいか、Nookの電子書籍ではKindleという単語をすべてNookに置き換えているようなのです。

でも、みなさんもご存知のようにkindleは、ろうそくに灯りを灯したり、心にぽっと明かりをともしたり、情熱を燃え上がらせたりするという意味で使われるれっきとした単語ですよね。

ところがNook版のWar and Peaceには、こんな文章がたくさん出て来て読者はびっくり。

 "It was as if a light had been Nookd in a carved and painted lantern"

"When the flame of the sulphur splinters Nookd by the timber burned up, first blue and then red, Shcherbinin lit the tallow candle…"

kindleが正式な単語であるように、nookもれっきとした単語です。

赤面な意味のスラングもありますから(自分で調べてください)、このタイポの可笑しさが増します。なんだかNook版が読みたくなってきました。

トルストイもこの滑稽さを面白がってくれているといいのですが。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 多くの職を体験し、東京で外資系医療用装具会社勤務後、香港を経て1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 100 reviewer.

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