仕事に希望を見いだせない人へのミニアドバイス Amazing Things Will Happen

C.C. Chapman
ハードカバー: 208ページ
出版社: Wiley
ISBN-10: 1118341384
ISBN-13: 978-1118341384
発売日: 2012/11/28
自己啓発/人生指南/ビジネス書

ボストンを拠点にする著者のC.C. Chapmanは、かつてHBO, Discovery Channel, Harley-Davidson, A&E, American Eagle,Coca-Colaといった大きなクライアントを抱えるマーケティング会社を経営していたのですが、その会社を売ってThe Cleon Foundationを創立しました(情報公開:C.C.は夫の友人であり、私も会ったことがあります)。

The Cleon Foundationのミッションは、Making the World Better Through Creativity(創造性を活かして世界をよりよいものにすること)です。これまで蓄積したマーケティングとソーシャルメディアの知識と技術を駆使して、世界をより良くするための活動をしている会社や団体がそれを実現するお手伝いをするのがC.C.Chapmanの目指していることです。

彼の新刊 Amazing Things Will Happen は、ビジネス書というよりも、モチベーションを上げる自己啓発本です。

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C.C.は、自分がどのようにしてソーシャルメディアやマーケティングの世界に入り、どのようにして人生の重要な決断を下してきたかという体験談に加え、分かりやすいアドバイスを、簡潔に語っています。その内容は、Seth GodinDaniel Pinkや『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』のBrianDavidが語ってきたこととよく似ているのですが、それぞれが別の人生を生きて辿り着いた結論が一致しているところに大きな意味があると思うのです。

本書を日本人の方に特におすすめするのは、

1)各章がとても短く、文章も読みやすく、分かりやすい本である。

2)文章は短いが、的を射ているので、しっかり読めば役に立つ。

 

例えば、仕事が嫌で嫌で仕方がない人は多いと思います。元々は楽しかったのに、すっかり嫌になってしまい、朝起きるのも苦しい。けれども、安全な収入を失うのは怖い。やめて別のことをやるべきだと思うけれども、次にもっと良い仕事があるとは限らない…。などと悶々と悩むものではないでしょうか。恋人との関係もそうです。ハッピーではないけれども、この関係を切ってしまって独りになるのは怖い。

Knowing When to Move Onという章で、Chapmanはこんな風に書いています。

    Once you've realized that a change is needed, the first thing you should do is let the people closest to you know about the unhappiness and explain that this is more than a typical "I hate my job" moment that we all go through. Let them know that it is draining you and that a change is needed.

    Rather than assuming that they are going to instantly help, you must ask directly for help in order to receive it. Assuming they know how much you need their assistance is a dangerous approach When you need help, always ask fo it.

仕事を変えねばならないと自覚したとき、最初にすることは周囲の人にそれを説明することだとChapmanは語っています。これは私たち夫婦の間でもそうでした。

夫が独立したときも、私がいろいろなことを始めたときも、自分がどれほどアンハッピーであり、思い切って変えないと人生がダメになってしまうということを相手に語るステップが重要でした。

それに続く、「周囲から即座に援助してもらえると思い込むな。援助してもらうためには、直接頼まねばならない」というのも適切なアドバイスです。アメリカでも、友人が「助けて上げたい」と思っていても、「余計なお世話の介入をしてはならない」と遠慮しがちです。ですから、助けてもらいたいことを具体的に、直接頼むべきだとChapmanはアドバイスします。家庭内でもそうだと思います。

言わなければ、分からないものなのです。

そのほか、ネットなどで攻撃してきたり、足を引っ張ったりする輩に関するアドバイスもあり、共感できる所が盛りだくさん。

私が個人的に最も気に入っている章のタイトルは『Life Is Too Short for Bad Wine』ですが、この本を読んでいると、彼と美味しいワインを飲みながら人生について語り合っているような気がしてきます。分厚いビジネス書やギラギラの自己啓発本を敬遠している仕事人におすすめの気楽な人生指南書です。

 

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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