BookExpo America 2013レポート2:私が会った素敵な作家たち

 

 

多くの図書館員やブロガーにとって、本のコンベンションBookExpo America(BEA)の魅力は、まだ出版されていない本を入手できること、今年注目の本について情報を得ることができること、そして、好きな作家と直接会う機会があることです。

私も、(もうじき詳細をお知らせする)新刊のために、そこに登場する作家たちにご挨拶してこようと思いました。

お会いして、特に「ファンに優しい」と感じた作家をご紹介しちゃおうと思います(写真撮るのを忘れた方は作品のみ)。

まずは、日本のSFファンにも『ねじまき少女 (The Windup Girl)』でおなじみのPaolo Bacigalupi(パオロ・バチガルピ)さん。多くの賞を受賞した有名作家なのに、ものすご〜く感じのよい方で、しばしおしゃべりしちゃいました。9月刊行の新刊は、やはり環境問題をテーマにしたゾンビものの児童書。

 

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ヒューゴ賞、ネビュラ賞、プリンツ賞…と数えきれないほどの賞を受賞しているPaolo Bacigalupi

 


 

 

私が大好きなBartimaeusの作者Jonathan Stroud.「Bartimaeus大好きなんです〜」と思わず(恥)。とっても素敵な方でした♡

 

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児童書ファンタジー作家 Jonathan Stroud

 

 

A Walk in the WoodsBill Brysonは、文章から想像するとおりの暖かくてフレンドリーな人でした。

しばしおしゃべりしちゃって、列の次の方、ごめんなさい。

 

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知らないことはないのではないか、と思うほど博識のBill Bryson

 

アメリカではたぶんハリー・ポッターの作者の次に子どもが憧れる作家Rick Riordan。それゆえサインをもらうのには、一番苦労する作家です。私は午前6時45分に来て、整理券をゲットし、ふたたびサイン会スタートの30分前から並び、サインを受け取るまで1時間待ち。

待っているときに、図書館員の親が入場のためのタグを得たらしく、両親と一緒に10歳の少年がやってきました。Riordanのサイン本をもらうために学校を休んで来たということです。「どこで並べばいいのですか?」という質問に、長い列の真ん中あたりの私たちは顔を見合わせました。図書館員の親の予習不足で、整理券が必要だということを知らなかったようです。もちろん整理券は午前7時半くらいには売り切れで、今からは入手できません。それを説明すると、少年はがっくり。私はとある人へのプレゼントのために並んでいるので、差し上げるわけにもゆきません。

すると、私の前に並んでいた3人グループのひとりが、「僕のをあげよう」と渡してくれたのです。そして、10歳の子がひとりで並ぶのを不安がっている親に、もうひとりが「じゃあ、僕のをあげよう」と。こういう心温まる交流があるのもBEAです。

 

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アメリカではハリー・ポッターの作家J.K. Rowling と同程度に人気があるRick Riordan

 

 

偶然歩いているときにみかけて、つい「Julie!」と声をかけたら、にこやかに「Hi!」と笑顔が戻ってきて、そのままあれこれおしゃべりしたのが、The Iron FeyシリーズのJulie Kagawaさん。翌朝ニール・ゲイマンのイベントで午前7時から待っている彼女を発見し、「イベントにいらっしゃるんですか?」と訊ねたら、「私のサイン会と重なってこれない。でもニールは私に影響を与えた人で、世界で唯一会いたい作家だから、ひとめだけでも会いたい」と苦しい胸の内を。「その事情を知ったら、きっと会ってくれますよ。彼、良い人ですから」と言うと、「そうだといいなあ。私はただのファンガールだもの」と遠慮がち。

SFやファンタジーの作家がファンに優しいのは、きっと昔みんな誰かのファンガール、ファンボーイだったからでしょう。

 

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性格も声も、とってもスイートな日系アメリカ人作家のJulie Kagawa

 

写真を撮りそこねてしまったのですが、暖かみがあって素敵だった作家です。

Mistborn TrilogyBrandon Sandersonさん

新刊のThe Rithmatist(左)にサインをいただき、おしゃべりしたあげく、「これも欲しい?」と訊ねられ、マスマーケット版になったThe Way of Kingsをいただいちゃいました。

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そして、このブログの長年の読者ならよくご存知のMarya V. Snyderさん

「以前Eメールを何度か交わした者ですが…」と言ったら、「もちろん、覚えてますよ!」と、「邦訳版出したいですね〜」、「日本に行きたい〜」と盛り上がりました。Poison Studyって、ほんとに面白いんですよ。ぜひ邦訳版出したいです。(おしゃべりしていて写真撮り忘れました。)

これは彼女の新刊。

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World Without UsAlan Weismanさんも素敵な方でした。

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ニューベリー賞受賞作家のCynthia Voigtさんも、暖かみがある女性でした。

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他にも何人もの作家に会って言葉を交わしたのですが、特に「ファンを大切にしているなあ」と感じたのが、今日ここでご紹介した方々でした(ニール・ゲイマンもそうですが、それはまた別の機会にご報告)。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

BookExpo America 2013レポート2:私が会った素敵な作家たち」への1件のフィードバック

  1. こんにちは。初めてコメントを投稿します。
    Jonathan Stroud、 Marya V. Snyder、 Niel Gaiman
    に会えるなんて素敵ですね。とても羨ましいです。
    Marya V. SnyderのPoison Studyのシリーズはこのブログで知り、夢中で読みました。これからも素敵な本の紹介を楽しみにしています。 

    いいね

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