食品産業の問題を子どもに考えさせるゾンビ娯楽小説『Zombie Baseball Beatdown』

著者:Paolo Bacigalupi

ハードカバー:304ぺージ

出版社:Little, Brown Books for Young Readers

発売日:2013年9月10日

難易度:中級レベル(日本の高校英語レベル)

適正年齢:PG8(小学校3年生以上)
ジャンル:児童書SF

キーワード:ゾンビ、風刺、コメディ、冒険、友情

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白人の父とインド人の母を持つ少年Rabiは、少年野球チームのいじめっ子に悩まされているが、そのいじめっ子Sammyの父親は町を支えている精肉会社の重役で、チームのコーチも企業の従業員なのでどうしようもない。支えになってくれるのは、親友のMiguelとJoeだけだ。Rabiたち3人がいじめっ子たちを避けて野球の練習をしているとき、工場から異臭が漂う。利潤を上げるための非人道的な牛の取り扱いがエスカレートして、牛がゾンビ化しているのだった。3人は、ゾンビに噛まれる恐怖と戦いながら企業の悪業を暴こうとする。


著者は、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を総なめにしたThe Windup Girl(『ジャンル別 洋書ベスト500』でご紹介している本のひとつ)やプリンツ賞を受賞したShip Breakeerで有名なSF作家のBacigalupiである。小学校高学年から中学生を対象にした今回のゾンビものは、これまでの作品よりも軽くてユーモラスであるが、取り扱っているテーマは、The Windup Girlと共通している。

 

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6月にお会いしたときのバチガルピ氏

 

牛の生産性を極めるためのバイオテクノロジーのせいで牛がゾンビ化するのはもちろん誇張だが、牛肉にするための牛が糞にまみれた環境で育てられているのはこの本などにも書かれている事実である。自分たちが食べているものが、どこでどのように作られているのかを考えさせるきっかけにもなる本である。

「ゾンビになった人はどうなっちゃうの〜?」という正気な疑問はちょっと脇においやって、ドタバタ劇を楽しむほうがよいだろう。そういう意味で、特に小学校高学年から中学生の男の子におすすめ。

 

 

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