イラストと文章が混じったキュートな児童書『Flora & Ulysses』

著者:Kate DiCamillo(文)、K.G. Campbell(イラスト)

ハードカバー: 240ページ

出版社: Candlewick (2013/9/24)

発売日: 2013/9/24

難易度:初級レベル(中学校の英語を終了したレベル)

適正年齢:PG8(小学生向け)

ジャンル:児童書、ファンタジー、グラフィックノベル

キーワード:友情、親子関係、離婚、動物(リス)

 


10歳の少女Floraは、スーパーヒーローのコミックやサバイバル本を指南書にして生きる皮肉屋さん(cynic)。思いやりがあるのに静かなお父さんを一方的に離婚したお母さんは、ロマンス本作家のくせに愛のことなんかはちっとも分かっていない。娘のFloraは邪魔者扱いで、イギリスから取り寄せた羊飼いの少女のランプにMary Annなどという名前をつけて、わが娘以上に愛している。でもFloraは気にしない。だって彼女はcynicなのだから…。


けれども、ある日、Floraの世界を変える奇跡が起きる。お隣の新しい掃除機に吸い込まれたリスが彼女のスーパーヒーローになったのだ。FloraにUlyssesと名付けられたリスは、Floraの母親のタイプライターで胸にこみあげる愛と幸福を詩に綴り始める。だが、Floraの母は、リスをネズミ同様の害獣とみなして駆除しようとする。

ニューベリー賞受賞者で大人気作家のKate DiCamillo(『洋書ベスト500』にも掲載されています)の最新作で、イラストレーターのK.G. Campbellによるイラストがキュート。文章の代わりにグラフィックノベルで物語が進行する部分があり、子どもが楽しめるだけでなく、長文を読み慣れていない日本人読者にも嬉しいだろう。

ストーリーそのものはDiCamilloの過去の作品に比べるとライト級で、まとまりや意外性に欠けるところがあるが、それでも小学校低学年の子どもには可笑しさが伝わると思うし、どんなことがあっても最後には親や友だちや隣人の愛を信じさせてくれるエンディングもよい。

 

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本にサインをしていただいたときの著者ケイト・ディカミロ(その本はゲームのお宝になりました)。

 

 

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