銀河宇宙の禁じられた恋と戦いを描くヒューゴー賞受賞作のグラフィック・ノベル『Saga』

著者:Brian K. Vaughan (ストーリー) , Fiona Staples (イラスト)

ペーパーバック: (vol 1. 160ページ)

出版社: Image Comics

ISBN-10: 1607066017(Vol.1)

発売日: 2012/10/23(Vol1.) 2013/7/2(Vol.2)

適正年齢:R+(成人向け。アダルト&バイオレンスのコンテンツあり)

難易度:中級レベル(原則的には漫画なので会話がわからなくてもある程度理解できる)

ジャンル:グラフィック・ノベル/SF(スペースオペラ)/ラブストーリーキーワード:宇宙戦争、禁じられた恋、コミック

賞:2013年ヒューゴー賞Best Graphic Story部門受賞作

 

長く続いている銀河系の戦争のさなか、MarkoとAlanaは捕虜とそれを監視する兵士として出会った。Alanaが属する羽を持つ種族と、羊の角を持つMarkoの種族は敵対関係にあったが、恋におちたふたりは、安らげる場所を求めて逃亡する。娘が生まれ、3人家族になった彼らを、異なるグループが追いかける。いわゆる「スペースオペラ」に属するSFだが、それにファンタジーの要素が加わり、現代的になった雰囲気だ。

アクションはエキサイティングで、世界観や微妙なユーモア感覚もよい。


日米で若者が恋や結婚に無関心になっているという報道をよく目にするが、恋や結婚をこんなに暖かく、純粋に信じて肯定しているグラフィック・ノベルがアメリカの若者の間で人気になっているのは注目に値する。MarkoとAlanaは、伝統的な男性と女性の役割に沿った関係ではなく、同等で、しかも相手への 思いやりをリアルに感じる。実際に大学生たちの話を聞いた感じでも、これが現代のアメリカの若者のリアルな男女関係になりつつあるような気がする。

アメコミと日本の漫画の中間地点にあるようなFiona Staplesのイラストは日本人にも受け入れやすいだろう。あからさまなシーンがあるので、子供向けではない。

コメントを残す