アマゾンのKindle Unlimitedとはどんなサービスか?

Amazonがまた斬新なことを始めました。

月に9.99ドルの会費を払えば登録している本を何冊でも読めるという、Kindle Unlimited(Kindle読み放題)というサービスです。

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公式には昨日7月22日スタートですが、私はその2日前からフリートライアルを始めました。

始まったばかりのサービスのせいか、カスタマーサービスも準備ができていないようで、シンプルな質問に答えられない係が何人もいて、たらい回しにされました。ネットを調べると、私と同じ質問で1時間費やして結局ダメだった人もいるようです。(私は3人目にようやく正解を見つけました)

実際に何冊か読み、オーディオブックも聴いて、現時点でわかったことをご報告します(ときどき追記します)。


 

●プライムサービスで無料で借りられるサービスとどこが違うのか?

Kindle Unlimitedはプライムサービスの会員になっていなくても登録できます。

また、プライムで借りられるのは月に1冊(返却してもそう)ですが、Unlimitedは文字通り何冊でも借りられます。

 

●一度に借りられる本の数

1ヶ月に読める本の制限はありませんが、一度にダウンロードしておける最大数は10冊です。

Amazonのサイトを探しているときには見つからなかったのですが、自分で試してみてわかりました。

10冊以上になると、「どれを返却しますか?」という意味のメッセージが出てきます。

 

●1ヶ月9.99ドルという値段はお得なのか?

スポーツクラブの会員のように、その人がどれほど利用するかによります。

私のように毎週何冊も読む読書中毒には非常にお得です。

Kindle Unlimitedには、次のサンプルのように、けっこう良い本がたくさん参加しています。

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3ドルか4ドル程度の本も多いのですが、Flash Boysのようにけっこう新しくて、それだけで9.99ドルを超える本も含まれています。

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特に、オーディオブックを沢山読む人読むだけでなく、発音も聞きたい人には非常に嬉しいサービスです

 

●Kindle本を読めるだけでなく、Audibleも聴ける

私にとって最大の魅力はAudibleが聴ける本があるということです。

最初は、機械音のText-to-Speechなのかと思ったのですが、そうではなくちゃんとしたAudibleなのです!

 

●このサービスに参加しているKindle本の読み方

Kindle Unlimitedにサインアップすると、参加している本の場合には購入部分にこんなボタンが現れます。一番上の「Read for Free」を押すだけで手続きは終わりです。

Screen Shot 2014-07-23 at 5.49.11 AM

 

●Audibleの聴き方

Audibleで聴ける場合には、with narrationの表示があります。

  Screen Shot 2014-07-23 at 5.48.18 AM

1)まず、Audibleの会員になります(既に会員の人は、特別な手続き不要)

2)iPhoneあるいはスマートフォン、Kindle FireのAudibleアプリをダウンロード

3)既にAudibleのアプリをダウンロードしている人は、最新のヴァージョンにアップデートする(ここは非常に重要)

4)上記のRead for Freeのボタンをクリックして本を借りる。

5)Audibleのアプリで、リフレッシュすると自動的に借りた本の陰がLibralyに見えるので、それをクリック

 

Whispersyncの表示がある場合にはAudibleとKindleを交互に読み続けることができます。

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●返却方法

10冊以上になると、返却しないと次を借りることができません。

自分のアカウントで「Manage Your Content and Devices」に行き、そこで「return this book(この本を返却)」をクリックします。

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●どんな人に向いているサービスなのか?

全般的によく英語の本を読む人。

オーディオブックを沢山読みたい人

サンプルだけでは買いたいかどうかを決められない人/最後まで読まずに途中でやめることが多い人

一度読んだら、読み返さない類の本(ロマンス、ミステリ、チックリットなど)を沢山読みたい人

一度に複数の本をつまみ食いする「浮気症」タイプの人

 

●アメリカ以外でも利用できるのか?

今のところ、アメリカのAmazonだけのサービスですが、他国に住んでいてアメリカのアカウントを持っている方はできるかもしれません。

私がテストすることはできないので、確かめてご報告いただければ嬉しいです。

 

●著者や出版社が損をするサービスではないか?

このサービスに作品を加えるかどうかは、下記のようなことを考慮して著者/出版社が決めます。Amazonの強制ではありません。

*著者/出版社へは、有効貸出数(読者が10%以上読んだ場合に既読になる)に応じて、アマゾンが作ったグローバル基金(毎月異なる)の分配金が支払われることになっている。

*貸出が多いとランキングも上がり、目立つようにもなる。

*シリーズものの場合には、最初のものを読んでもらえば、それをきっかけに次からの本を買ってもらえることがある。

*これまで知られていなかった著者が、新しい読者と巡りあうチャンスにもなる。

 

それにしてもAmazonの実行力はすごいと思います。

もちろん、そこが怖いところでもあるのですけれどね。

 

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 多くの職を体験し、東京で外資系医療用装具会社勤務後、香港を経て1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 100 reviewer.

アマゾンのKindle Unlimitedとはどんなサービスか?」への2件のフィードバック

  1. 居住国設定オーストラリアの私のアカウントにサインインした状態で
    Amazon.comのKindle Unlimitedのページを覗きに行ったところ、
    We’re sorry. Kindle Unlimited is currently only available for US customers. Please visit us again when it is available in your country.
    と出ました。
    一応の報告でーす。

    いいね

  2. ちょこさん、
    ご報告ありがとうございます!
    やはりアメリカに住んでいないとダメなんですね。
    裏ワザはありそうですが、あんまり裏ワザを勧めるのも。。。ですし。

    いいね

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