ファンタジーのクラシック『Sabriel (Abhorsen)』の著者が挑んだリージェンシー・ロマンス『Newt’s Emerald』

著者:Garth Nix
フォーマット: Kindle版のみ/Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能あり)
出版社: Jill Grinberg Literary Management
販売: Amazon Services International, Inc.
ASIN: B00GLT344I
適正年齡:PG12(中学生から高校生対象)
難易度:中級レベル(ストーリーも会話もシンプルなので、分からない単語があってもだいだい意味がわかる)
ジャンル:ロマンス/ファンタジー(魔法)/ミステリ/YA(ヤングアダルト)
キーワード:英国貴族、リージェンシー・ロマンス、男装の女性

魔法の能力が評価される(別次元の)英国での摂政時代(ジョージ四世が三世に代って政治を司った時代で、ビクトリア時代の前)が舞台。貴族の娘Truthful Newingtonは18歳になり、ようやく社交デビューすることになった。

ロンドンでの社交シーズンを控えたTruthfulの誕生日の夕食会で、父がNewington家に代々伝わる強力な魔力を持つエメラルドを見せる。ところが、突然嵐が起こり、その騒ぎの途中にエメラルドが盗まれてしまう。


ショックで寝込んでしまった父に代わり、Truthfulはロンドンに単独乗り込んでエメラルドを探すことを決意する。けれども、独身女性が一人で探偵のまね事は出来ないので、魔力を持つ大叔母の協力を得てフランス人の従兄のふりをする。偶然一緒に探索することになった軍人の若者といがみ合いながらも友情らしきものを育てていくのだが、だんだんややこしくなっていく。

 

1995年に刊行され、ファンタジーのクラシックとして扱われている『Sabriel (Abhorsenシリーズ)』の著者Garth Nixは、なんとリージェンシー・ロマンスの大御所Georgette HeyerやJane Austenのファンだという。以前からリージェンシー・ロマンスを書きたくてアイデアを提案してきたようだけれども、誰も乗ってくれないので、こうして電子書籍で出したらしい。

Sabrielの著者が書いたリージェンシー・ロマンスには興味たっぷりだったので試してみた。

大人用のヒストリカルロマンスに慣れている人には物足りないだろうが、中学生から高校生の女の子にはちょうどいいロマンスだと思う。軽いユーモアや冒険がたっぷりで、ロマンスもその年齡にちょうどいい感じだ。軽く読める本なので、そういった本を求めている大人にもお薦め。

また、Nixのようなベストセラー作家でも、出版社から拒否される本があるということや、その場合にこうしてアマゾンで電子書籍しているというのは注目すべき傾向ではないだろうか。

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