タイムトラベルと心理サスペンス、家族ドラマが融合した英米での話題作 Wrong Place Wrong Time

作者:Gillian McAllister
Publisher ‏ : ‎ William Morrow
刊行日:August 2, 2022
Language ‏ : ‎ English
Hardcover ‏ : ‎ 416 pages
ISBN-10 ‏ : ‎ 0063252341
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-0063252349
対象年齢:一般(PG12、性の話題はあるが露骨な描写はない)
読みやすさ:7(6.5くらい。読みやすい)
ジャンル:心理サスペンス、SF
キーワード、テーマ:タイムトラベル、家族ドラマ、心理サスペンス、ミステリ、
本のタイプ:ページターナー、最後にほっこりする本

離婚専門の弁護士として父の作った弁護士事務所を引き継いだ主人公の女性は、穏やかで思いやりがある夫と、シャイでスマートな息子と一緒に充実した人生を送ってきた。だが、ある夜17歳の息子が目の前で殺人を犯して逮捕される事件が起きた。そのショッキングな出来事の後で目覚めると、事件が起こった前日の朝だった。彼女は、眠るたびにどんどん過去に戻っていく。

彼女は、事件の原因となったことを止めるために過去に戻っていくのではないかと推察する。でも、少しの事を変えただけでは息子の殺人を止めることはできないようだ。何日、何十日、何年も飛ぶようになって気づいたのは、心から愛してきた人々が大きな嘘をついてきたことだった…。

「タイムトラベル」というSFの要素があるが、内容は心理サスペンスとミステリ、というgenre-bendingな小説。SFとしては穴だらけなのでSFファンは苛立つかもしれないが、ミステリや家族ドラマとして読むと最後まで楽しませてもらえる。

「次にどうなるのか知りたい!」という動機でいつの間にか最後まで読んでしまうページターナーなので、そういう本を求めている人におすすめ。

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