作者:Riley Sager
Publisher : Dutton (June 20, 2023)
Hardcover : 400 pages
ISBN-10 : 0593183223
ISBN-13 : 978-0593183229
対象年齢:一般(PG15)
読みやすさレベル:7
ジャンル:ゴシック・スリラー、ミステリ、サスペンス、オカルト
Riley Sagerは超常現象やオカルト的なスリラーの代表的作家のひとり。最近ではほぼ毎年新作を出している。今回は殺人があった古いお屋敷を舞台にしたゴシックスリラー。
1929年、メイン州の豪邸で家族全員が惨殺された事件が起こった。生き残ったのは17歳のLenoraだけだった。住民たちはLenoraが犯人だと決めつけたが、Lenoraが逮捕されることはなかった。Lenoraはそのまま屋敷に引きこもり、崖っぷちに建っているその屋敷Hope’s Endには誰も足を踏み入れようとしなかった。
1983年、70代になったLenoraは度重なる脳卒中で失語症になり、車椅子でしか移動できない状態になっていた。彼女の介護をしていたナースが突然仕事を辞めて後任が見つからないため、ナースの資格がないKitが介護係として雇われた。Kitはタイプライターを利用してLenoraとコミュニケーションを取るようになった。そしてある夜、LenoraはKitにすべてを語ることを約束した…。
いつも前半は超常現象やオカルトっぽくて面白くなりそうなのだけれど、最終的になんだか騙された気分になるのがSagerのスリラー。これもそのひとつ。とはいえ、Sagerの作品はいつも娯楽作品としては楽しめるので、今後も毎年チェックすることになりそう。