
作者:Sally Hepworth
Publisher : St. Martin’s Press
刊行日:April 23, 2024
Hardcover : 368 pages
ISBN-10 : 125028452X
ISBN-13 : 978-1250284525
対象年齢:一般(PG15)
読みやすさレベル:7
ジャンル:サスペンス、心理スリラー
テーマ、キーワード:オーストラリア、里親制度、児童虐待、毒親、過去のトラウマ
Jessica, Norah, Aliciaの三姉妹は、血ではなく共通の体験と愛でつながっている。それぞれに悲劇的な過去を持つ3人はソーシャルワーカーの手配でMiss Fairchildに引き取られ、姉妹として育った。
若くて美しいMiss Fairchildは優しそうで、元農家だった家にはプールもある。一見理想的な環境で、少女たちは幸運だとみなされていた。けれども、Miss Fairchildは心優しい母親とはほど遠い存在だった。養母の心理操作と虐待は、外部からは見えないだけに誰も少女たちを信じない。友人を作ることも許されない少女たちは孤立し、互いを守る愛を強めていった。
Miss Fairchildから離れ、大人になってからも3人は心理的な傷の影響から逃れることができずにいた。それぞれに問題を抱えていた3人は、二度と戻らないと決めていた故郷に戻ることになった。Miss Fairchildの土地から骨が見つかり、警察からの取り調べに応じることになったのだ…。
オーストラリア人作家の作品はアメリカではなかなか刊行されないのだが、そのなかでもSally Hepworthは新刊が必ずアメリカでベストセラーになる稀な作家のひとりである。Hepworthのサスペンス、スリラーの特徴は親子や姉妹の関係など家族にまつわるドラマが中心になっているところだ。そして、暗いテーマを扱っているのだが最終的に救いがあるところもファンが多い理由である。
この最新作では、ある重要などんでん返しの部分の辻褄があわない(現実ではありえない)のが気になったのだが、大部分の読者はそれには気付いていないようなので、気にせずに楽しんでいただきたい。

