切なく、ダークで、少しロマンチックな寓話的YAファンタジー The Thirteenth Child

 

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作者:Erin A. Craig
Publisher ‏ : ‎ Delacorte Press
刊行日:September 24, 2024
Hardcover ‏ : ‎ 512 pages
ISBN-10 ‏ : ‎ 0593482581
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-0593482582
対象年齢:一般(PG15)
読みやすさレベル:7
ジャンル:ファンタジー、YAファンタジー
テーマ、キーワード:死神、ヒーラー、ロマンス、ダークファンタジー、寓話
2024これ読ま候補作

Hazelは貧しい夫婦が望まぬ13人目の子どもとして生まれた。(西洋では13は不運な数字であり、13人目の子どもは呪われているという迷信もある)。

Hazelが誕生した時に多くの神が両親と取引しようとしたが、結果的に”Dreaded End”(恐ろしい終焉)と呼ばれる死神のMerrickがゴッドファーザーになった。誰からも愛されず、両親からは召使いのように扱われるだけだったHazelはMerrickが約束通りに迎えに来るのを待ち望んでいたのだが、何年経っても誰も来なかった。

ようやくMarrickが訪れ、Hazelを王国で最も偉大なヒーラー(治療師)にする計画を伝え。病の原因を見極める能力と3人分の長い寿命を与えた。Hazelはゴッドファーザーとの暮らしで孤独が癒せることを期待したが、MarrickはHazelを生と死の間にある世界の家にひとりきりで置き去りにし、そこでヒーラーとして必要な知識を学ぶように命じた。

しかし、ヒーラーとして類まれなる能力を持つHazelでも救えない、そして救ってはならない命がある。その時、Hazelはヒーラーではなくその生命を終える手助けをしなければならない。それらの幽霊につきまとわれるHazelの孤独はさらに深まっていく。一方でHazelの名声は上がっていき、宮殿おかかえのヒーラーになるよう命じられる。

跡継ぎの王子はリーダーとして失格であり、カリスマ的な王の存在は王国の平和の維持のために必須だった。だが、Hazelは決して見たくなかった王の運命を見てしまう…。

欧州のダークな寓話を連想させる、雰囲気たっぷりのファンタジーである。前半と後半で異なるストーリーだと違和感を覚える読者や、後半のロマンスの部分に物足りなさを感じる読者もいるようだが、ヒーラーになる運命を持って生まれたHazelを彼女の親以上に親として見守ったMerrickの視点でのストーリーだと思うとすんなり受け入れられるかもしれない。そして、その視点で読むと、かなり切ない感じだ。

 

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