
シリーズ:Emily Wilde #2 (#1 Emily Wilde’s Encyclopaedia of Faeries)
作者:Heather Fawcett
Publisher : Del Rey
刊行日:January 16, 2024
Hardcover : 352 pages
ISBN-10 : 0593500199
ISBN-13 : 978-0593500194
対象年齢:一般(PG15)
読みやすさレベル:7
ジャンル:ファンタジー
キーワード、テーマ:妖精、冒険、ロマンス
2024年 これを読まずして年は越せないで賞 候補
妖精の研究の第一人者でありながらも女性差別や人見知りする性格が邪魔して出世できないケンブリッジ大学教授Emily Wildeは、ようやく世界で初めての妖精民間伝承の辞典を完成させた。その経過でこれまで明らかになっていなかった妖精の世界の知識を深め、嫌っていたライバルのWendell Bambleby教授とも親しくなった(三部作の第一巻)。
実はBamblebyは妖精の王国から追放された王で、王国に戻る扉を探している。EmilyはBamblebyから求婚されているのだが、妖精との関わりには秘密や危険が伴うのでプロポーズへの返事をためらい続けている。
妖精の世界の地図を作る新しい企画に没頭したいEmilyだが、Bamblebyの命を狙う継母が暗殺者を大学に送り込む。2人はEmilyの姪と一緒にアルプスの山地に逃避し、毒殺未遂の影響で死に直面しているBamblebyを救うためににEmilyは王国への扉を探す。ようやく王国の扉を見つけたEmilyはBamblebyの継母である女王に捕らえられ、取引を迫られる….。
人間社会の空気が読めない典型的な学者タイプのEmilyの日記の形で進行する三部作の第2巻。欧州の妖精民間伝承、寓話をよく知る読者にとっては、それらに共通する妖精の世界でのルールが重要な役割を果たしているのが面白い。今回はBamblebyの日記も一部入っていて、彼のPOVも楽しめる。

