Battle of the Kids’ Books 第1ラウンド第1マッチの結果

第1ラウンド第1マッチの取り組みの結果が出ました。

Charles_Claudette

の勝者は…たらら〜ん

CharlesEmma-250x250

でした。

先日の予告編「このマッチではこれが勝つべき」と書きましたが、そういう結果になって嬉しいです!

というのは、話題性を別にして冷静に本の質を比較すると、Charles and Emmaのほうが遥かに出来の良い本だからです。

これから外出なので、審判の決断やCharles and Emmaのレビューは後ほど(いつになるかな?)アップいたします。(レビューは第二ラウンド前にいたします)

(追記です)

審判のJim Murphyの説明文の大半は「どちらに決めて良いのかわからない」という悩みに費やされています。けれども、最終的に彼がCharles and Emmaを推した理由は私の感じたこととよく似ています。直訳ではありませんが、Murphyが選んだ理由をわかりやすくまとめてみました。(詳しくはこちらをどうぞ)

Claudette Colvinでは、南部の黒人への差別に「バスの席を明け渡さない」という形で抗議した15歳のClaudetteの心境が一人称で語られています。それは成長してからのClaudetteが当時を振り返って語っているものなのですが、若さゆえのいちずな情熱はあるものの、成長してからの深い分析に欠けています。作者のHooseが当時の状況を3人章で補っていますが、この2つの語り手の距離がやや不自然で説得力に欠けるよう感じます。その点、Charles and Emmaは、彼らが遺した手紙や家族の遺した伝記などから実際に彼らが使った言葉を使い、そのうえでCharlesとEmmaを生き生きと描いています。複雑な社会に住む複雑な個人という現実を読者に伝えることができており、その点でこの本を勝者に決めました。

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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