オプラは最後のブッククラブにフランゼンのFreedomを選んだのか?

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 トークショー司会者のオプラ・ウィンフリーがブッククラブに選んだ本は、必ずミリオンセラーになることで有名です。選ばれた本にはオプラのお墨付きマークが付き、全国の書店の最も目につく場所に山積みにされます。

 

もちろん出版社も著者もオプラに選んでもらおうと努力するのですが、そういうものをいっさい無視して自分の思うがままに選ぶのが彼女らしいところです。彼女が始めたブッククラブにより、女性の読書人口が増えたと私は感じていますし、(彼女の番組は観ない私ですが)尊敬しているところはあります。

約9年前にそのオプラのブッククラブに自作The Corrections が選ばれたのを激しく拒否して注目されたのが、ジョナサン・フランゼンです。それについては過去にも書いています

Franzencover それなのに、今回ふたたびオプラがフランゼンの新作Freedomをブッククラブに選んだというが流れています。しかも、これは来年トークショーを店じまいするオプラにとって、彼女が選ぶブッククラブの「最後の本」なのです。(右の写真はMellevillehouse Publishingによる証拠写真)

ニューヨークタイムズ紙は、噂ではなくもう「選んだ」という見出しで記事を書いています。

明日(金曜日、17日)の彼女の番組で発表される予定ですが、どうなるのでしょう?

私が読んだ感想では、The Corrections以上に彼女のブッククラブに最適の内容です。けれども、2〜3年前の講演会では、フランゼンはオプラのブッククラブのことやオプラ陣についてまだ堂々とけなしていました。

彼の許可もとらずに「どうせ喜んで受け入れるだろう」とお墨付きマークがついた本をどんどん印刷してしまっていたのが気に入らなかったようです。「あなたに選んでいただかなくても売れていますから、けっこうです」と答えたとか。詳細は忘れましたが、「オプラの番組なんかを観る主婦になんか理解してもらわなくてもよい」という、ちょっと高慢な印象は受けました。その後「あなたのおすすめ本は何ですか?」と質問した人に対して、「僕のブッククラブのリストが欲しいわけ?そんなのないよ」といった感じの冷たい返事をしていました。

これでFreedomを選んだとしたら、オプラは相当な太っ腹ですし、何よりも本を本当に愛している偉大な「読者」なのだと思います。

また、最近のStarTribuneの記事によると、フランゼンは“I would be happy if she did,”(もし選んでくれたら、嬉しい)と答えたということですから、Freedomの内容がThe Correctionより成熟を感じさせたように、彼も変わったということなのでしょうか。

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