やはりオプラが選んだのはFreedomだった(+作家たちの論争)

ピクチャ 2 先日オプラがフランゼンのFreedomをブッククラブの最後の本として選ぶかどうか、という話題を提供しましたが、さきほどの発表で、正式にFreedomだったことが判明しました。

このFreedomについてはそれ以外にもいろいろ話題になっていましたが、今朝も人気作家のジョディ・ピコー(Jodi Picoult)が、このようなツイートをしていました。

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過去3年の間にオプラはブッククラブに4冊の本を選んだが、その100%が男性作家のものである。

この話題に関してMJ Roseという女性作家が次のようにツイッターとブログに書いています。

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(まとめ)2005年以降、オプラがブッククラブに選んだ本は100%男性作家によるものであり、2003年からのものを含めても20冊のうち18冊が男性のものである。これは(Picoultが先に批判した男性に偏っているという)ニューヨークタイムズ紙のレビューどころではない。過去5年間にオプラのブッククラブに選ばれる資格がある女性作家の本はまったくなかったということなのか?私は単に不思議に思っているだけなのだ。

しかも2百万人と言われるオプラのブッククラブと7百〜9百万人と言われるオプラの番組の視聴者の80%以上が女性だと言われている。

それに対して次のように反論しているのが、ボストンの推理サスペンス作家Joe Finderです。

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オプラのブッククラブも最初のうちは女性作家に偏っていた。どのように数えるかによっては(同じ作家による本が3冊も選ばれていたこともある)、男性30人対女性37人、あるいは、男性28人 対 女性36人だ。最近の選択は、そのバランスを修正しているという見方もあるのでは?

私はこの3人の作家全員の本を読んだことがあり、MJ Roseとは直接言葉を交わしたこともあります(それ以降彼女の本は読まなくなりました)。全員いわゆる「ベストセラー作家」ですが、この中で、NYT紙でレビューされる価値があるのも、オプラがブッククラブに選ぶ可能性があったのも(これは低い可能性ですが)Picoultくらいです。あとの2人は、本当にエンターテイメントのみの作家ですから。

この話題に関して私が感じたのは、今朝ツイートに書いたことそのものです。

けれども、オプラは社会的責任感でブッククラブの本を選んでいるのではないし、それを彼女に求めるのは間違っていると思う。彼女はもともと、自分が読みたくて読み、気に入ったものを薦めているだけのこと。それは読書家としてとてもピュアな動機だと思う。

最初からオプラは、誰からの影響も受けずに本を選び、自分が好きなものを薦めると決めていたのです。最近の好みが男性作家に偏ったとしたら、それは彼女のテイストがそちらに偏るようになったことを示しているだけなのです。

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