プレティーンの家族関係と友情関係をユーモラスに暖かく描いた児童書 Candyfloss

Jacqueline Wilson
ペーパーバック: 352ページ
出版社: Square Fish; Reprint版
ISBN-10: 0312384181
ISBN-13: 978-0312384180
発売日: 2008/9/2
児童書(小学校高学年から中学生)/家族、友情

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Floss(フロス)は、再婚した母親と義父、異父弟とロンドンで一緒に暮らしているが、義父や赤ん坊の弟のことはあまり好きではない。週末に会うだけの父親が大好きなので、いつか2人がまた元に戻ることを願っている。

義父の仕事の都合で家族一緒にシドニーに引っ越すことになり、 Flossには心配ごとが二つできてしまった。ひとつは、親友のRhiannonと離ればなれになることだ。お金持ちで美人のRhiannonはクラスで一番人気があり、彼女と親友になりたい子たちが虎視眈々とチャンスを狙っている。もうひとつは、心優しいが頼りない父親と会えなくなることである。Flossは、自分が一緒にいたいと思う以上に、父のことが心配だった。


そこでFlossは一大決心をする。母たちとシドニーにゆかず、ロンドンで父親と同居することにしたのだ。だが、物事はFlossが想像したようにはゆかなかった。父のレストランは経営難で閉店することになり、住む場所すら失ってしまう。突然貧乏になったFlossに対するRhiannonの態度に、これまで見えなかった親友の嫌な部分が分かるようになってきた。そして、以前から仲良くなりたいと思いつつも、Rhiannonが怖くて声をかけることができなかった虐められっ子のSusanと「内緒」で友達になる。

両親の離婚、学校での人間関係、虐め、など、社会的に重要なテーマを、軽いタッチで楽しく、そしてじんわり読ませる児童小説。

●ここが魅力!

洋書ファンクラブJr.の読書プログラムの参加者、もえさんの推薦で読み、一緒に話しあった作品です。

もえさんが好きな作家 Jacqueline Wilsonは、実際の子どもたちが体験しているいろいろな問題(親の離婚や病気、虐め、仲間はずれ、友情など)をテーマに多くの小説を書いています。

この本では、両親が離婚したFloss(Flossieと呼ばれる)の気持ちが率直に描かれています。
みんなが欲しがる人気者の親友というステイタスにこだわり、その親友の反応を怖れて、本当は友達になりたい子と内緒でしかつきあえないFlossは、「いじめられてもいい」と正義感を持つキャラクターよりも、ホンモノらしさがあります。
そして、母と義父と一緒に暮らしていたときには、一方的に面倒をみられる立場だったFlossが、頼りない父を支えるために成長してゆくのも、とても好感が持てます。

漫画のようなイラストも、特別な味を加えています。

●読みやすさ 読みやすい

洋書ファンクラブJr. の分類では、小学校の3年生以上の読みやすさレベルです。I Can Readや小学校低学年レベルの本を読んでいる方には難しすぎますが、普通の小学校高学年から中学生向けの児童書が読める方には、簡単なレベルです。

●おすすめの年齢層

小学校3年生から中学生です。多読を試みている大人にもおすすめです(レベルは上記参照のこと)。

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