ハロウィーンにぴったりのユーモアホラー絵本『Creepy Carrots!』

著者:Aaron Reynolds(文)、Peter Brown(イラスト)

ハードカバー: 40ページ

出版社: Simon & Schuster Books for Young Readers

ISBN-10: 1442402970

発売日: 2012/8/21

適正年齢:PG6(幼稚園〜小学校低学年)

難易度:初心者向け

ジャンル:絵本/ホラー/パロディ

キーワード:不気味

コールデコット賞オナー作品、ALA(全米図書館協会)Notable Children's Book賞受賞

 


この前にご紹介した『The 13-Story Treehouse』で、「ネットでしか見つけられない隠れた良書もあれば、書店だからこそ遭遇できる本もある」と書いたが、これは大手書店チェーンのバーンズ&ノーブル(しかもボストン界隈では最も大きな店舗)に在庫がなかった絵本である。今年のコールデコット賞オナー作品でありAmazon.comでも人気が高いのだが、児童書部門の書店員は「聞いたことがない」と答えたので驚いた。

ハロウィーン用の絵本ではないが、珍しい「ホラー絵本」なので、ハロウィーンのこの時期にご紹介することにした。


うさぎのJasperは大の人参好きで、通学途中や野球の練習に行く途中に畑の人参を引き抜いてはボリボリと食べるのを楽しんでいた。

だが、あるときから、carrotたちが自分の後をつけていることに気づく。薄気味悪い人参たちはシャワーや寝室にもやってくる。だが、その正体を見極めようとすると、他のものに姿を変えてしまうのである。気のせいなのか、それとも本当に人参の化物なのか…。人参につきまとわれてすっかり怖くなったJasperはある対策を考えつく。

 

全体的には白黒のイラストだが、人参と、その他数点だけについているオレンジ色が効果的である。イラストレーターのBrownは、昔のテレビシリーズ『トワイライトゾーン』や白黒映画のフィルム・ノワールを沢山観たという。それが納得できる雰囲気である。

パロディはおかしいが、幼い子供には十分不気味である。だから、怖がりの子供にはおすすめできない。「怖い話をして!」とせがむような子がいいだろう。

 

イラストレーターがどのようにこの作品を作ったかの説明が面白いのでどうぞ。

 

 

 

 

渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott についてhttp://youshofanclub.comエッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。兵庫県生まれ。 助産師としてキャリアをスタート。日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、 1995年よりアメリカに移住。 2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に 新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)など。 最新刊『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社) ニューズウィーク日本版とケイクスで連載。 翻訳には、糸井重里氏監修の訳書『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)など。 連載 Cakes(ケイクス)|ニューズウィーク 日本版 洋書を紹介するブログ『洋書ファンクラブ』主催者 Author, translator, and English book reviewer for Japan Market. Author of "500 best books written in English" for the Japanese market. English book reviewer for Newsweek Japan. Amazon.co.jp Top 500 reviewer.

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